先週は、長女の成人式でした。朝のお支度から、最後のお迎えまで、親としても初めての成人式なので気が張ってしまいました。生まれて、20年、大過なく、まっすぐに育ってくれたこと、しみじみと嬉しく思いました。
さて、今回のブログは自分自身の記録として残すとともに、2年後の次女の成人式にも備えるため、ある意味、備忘録としても記載します。また、これから、お嬢様が成人を迎えるという人にとっても何か参考になると幸いです。
ただ、本記事は令和6年度の成人人口が、3万8千人となる横浜市の現状であって、市町村や成人人口によって大分変わってくるとは思います。また、横浜市では成人式を同一会場で行うため、午前と午後の2部構成でありつつも、令和7年1月13日の成人式では、2万3千人(63%)が参加しました。混雑状況は、それぞれ違うとは思いますが、ある程度の流れは、それほど違わないのかなぁとも思います。
1 お店さえ決めたら、早く契約すべし
まず、成人式の「初動」についてです。それは、衣装の予約(契約)するところから始まります。これは、はっきり言って、早ければ早いほうが良いです。標準的には高校2年のウチには契約を済ませておいた方が良いです。(2025年 横浜近郊の話)
なぜ、早めの契約が必要なのか。それは、「衣装の争奪戦があるから」ではありません。言ってしまえば、衣装はいくらでもあるように思います。何がもっとも重要かと言えば、「成人式当日のヘアメイク、着付けの時間」です。成人式の衣装をレンタル契約をすると同時に、そのお店にて成人式当日のヘアメイクであったり、着付けの時間を予約します。高校2年生のときに契約をした場合、3年先の成人式当日の着付け時間を予約することになります。これが、超重要です。ちなみに、長女は高校3年生のときに契約しましたが、成人式に向かうため「丁度良い時間」はすべて予約が埋まっており、当日は3時30分にヘアメイク開始の時間が空いている時間でした。成人式の受付開始が9時30分なので、着付けが終了してから、ずっと、着物の状態で過ごさないといけません。トイレも行けば、休んだりします。時間が経てば、着物も崩れてきます。何より、体力を浪費します。車がないご家庭では、着付け会場付近のホテルに前泊する人も少なくありません。3時30分の入りだと、当然、朝の電車はありませんからね。
ここまで読めば分かる通り、「どの着物にする?」という以前に、「着付けの入り時間の争奪戦」ということになります。この争奪戦の攻略方法は、唯一、「いち早く契約すること」です。枠には限りあるので、早く契約すれば、「都合の良い枠」を予約できます。横浜市の場合は、行政区によって午前と午後に式典が別れています。長女の友達で出遅れた子は、3時入りで、式典は午後(受付開始13:30)という子がいました。こうなってしまうと、気の毒になってしまいますよね。「自分(娘)のこと」とは言え、経験値が高いはずの親としても、初動が遅れた責任を感じざるを得ません。
「でも、そんな前もって、衣装を決めるなんて… 気が変わったらどうするのさ」
ごもっとも。実は衣装の変更や契約レベルの変更はいつでも出来るのです! だから、衣装を何にするかは、いわば
適当に選んでおいて、契約だけ済ませて、着付け時間を確保することをまずは優先する。衣装は、また半年後でも1年後でも、成人式の半年前までは何回でも変更が出来ます。だから、衣装よりも、いつ契約するかが大事になってきます。
ちなみに、ヘアメイクから着付けにかかる時間は、最短で2時間ちょっと、通常であれば3時間、混在する時間だと3時間を超えることもあります。予約枠の単位としては、大抵の場合、3時間をひとつの枠として基準になっているようです。ただ、前後します。前回の成人式の経験則でいうと、3時30分入りだった娘は2時間で全てが終わりました。娘の友だちのうち、4時30分に入った友達は3時間きっちりかかりました。
2 お店えらび
いち早く契約!とは言っても、莫大なお金が必要となります。大抵の場合は、すべて契約時に一括で納入する形になります。我が家の場合は、長女、次女ともに28万円前後となります。この金額には、着物一式のレンタル代、前撮り✕2回(18歳のときと20歳のとき)と写真アルバム代、そして成人式当日の着付け代が含まれています。(女子っ! なんで、こんなにお金がかかるっ!)
こんな大金を払うわけですから、「どこでも良い」というわけには行きませんよね。ということで、お店選びのポイントとしては… ①どんなサービスがあるか、②撮影するスタジオはどうか、と③成人式当日の着付けは誰がするのか、④着付けの会場はどこか、の4つですかね。
①どんなサービスがあるか
競合他社との競争もあるため、各店にてサービスによる差別化が進んでいます。裏を返すとポイント③④は、各店ともほぼ同じ条件だと思います。こればかりは、各店で確認するしかありません。自分にとって、そのサービスが魅力的か、どうか。これは、個人個人によって違います。
参考まで、私の場合ですが、まずは前撮りが含まれているのは当然として、前撮りとは別に「JK撮り」と称して、18歳のときにレンタル着物を着て写真撮影が出来ます。これが私にとっての決め手1。そして決め手2は、前撮りもJK撮りも含め、カメラ面の横から自分が持参するカメラでの撮影が自由であること。私は趣味でカメラをやっているので、これが許されるなら、プロ撮影の高額な写真を追加する必要がありません。私にとっては、これが一番大きなポイントかなぁ。
②撮影するスタジオはどうか
大抵の場合は、契約するお店にスタジオが併設されていると思います。撮影スタジオは必ず契約する前に確認しましょう。同じ会社でも、支店によって面積が違ったりします。もちろん、なるべく広いスタジオに越したことはありません。たとえば、プロカメラマンの横で自分が撮影するにしても、狭いスタジオだけ横から撮影する場所すら確保できない場合があります。会社によっては、何もセットがないガランとした場所しかない事もあります。その場合、複数のポーズとはいっても、座った状態と立った状態しか、バリエーションが作れません。スタジオに様々なセットがあることも重要だと思います。どんなセットがあるかによって、撮影するポーズも無限に広がりますから。
③当日の着付けは誰がするのか
この「誰が」は結構大事だと思います。プロがやるのか、社員がやるのか、バイトがやるのか。以外と「社員がやる」は多いです。ちなみに、私の契約した会社は、撮影時のカメラはプロではなく社員でした。(←は?) ただ、今のカメラは性能が良いので、決まったセットで構図がパターン化しているなら、照明等を事前に設定しておけば、誰がシャッターボタンを押しても、それなりの写真が撮れるというものです。話を戻して、ヘアメイクや着物の着付けに関しては、なるべく、それなりの人がやってくれることを確認しておく必要があります。
長女の場合、ヘアメイクはこの道20年の人がやってくれたそうです。着付けに関しては、部屋に入ると高齢の着物を来た女性が最初に「よろしくお願いします」と旅館バリに膝と折って挨拶をしてくれたそうです。着物にはうるさい私の母いわく、「着付けが上手な人にやってもらうと着物は崩れない」と言っていました。ただ、隣で着付けをしていた人は、スーツを来た若い女性が着付けていたそうなので、こればかりは運もあるのかも知れません。
④着付けの場所はどこか
これも好き好きといえば、好き好きなのですが、やはり基本は成人式会場の直近かどうか、だと思います。会場が離れれば、電車での移動が伴ったり、車での移動など、着物が崩れるリストと体力の消費が考えられます。成人式の日は、成人式→学校での同窓会→2次会パーティ→3次回と、それこそ夜12時まで続くので、体力の消耗はなるべく最小限にしたいところです。
ここまでお店選びを記載しました。長いですねぇ。。。 ま、でもお店さえ決めてしまえば、あとは何とでもなります。
3 成人式の前撮り(成人する年度)
スタジオ撮影となります。自分のカメラでも撮影できるので、撮影する準備をしっかりとする。前撮りも予約制ですが、こちらは混雑しないでしょうから、事前に前もって予約すれば大丈夫だと思います。朝一番の予約枠を取って、スタジオ撮影したのちに、その日のうちに帰ってくれば大丈夫なので、屋外に繰り出して自由に写真撮影するという方法もあります。もし、屋外に出て自由に撮影したい場合、少し気が早いですが、桜の季節に予約してスタジオ撮影後に公園など、桜をバックに撮影するもの良いと思います。(←次女のときは、そうしようかなぁと思っています。)
4 ドレス購入(成人式の2ヶ月〜1ヶ月前)
恐らくこの頃に、同窓生でパーティが企画され、その案内が来るのではないでしょうか。ほとんどの女子は、ドレスで参加するのが通例となっているようです。「これ良いな」というドレスは12月のうちに売り切れてしまいます。ほとんどの子は、レンタルではなく買い取りです。ドレスを多く取り扱っているお店に行って選ぶことになるので、どこにどんなお店があるのか、早めにリサーチしておきましょう。ドレスの価格は、ドレス(20,000〜30,000円)、靴(15,000円)、カバン(10,000円)程度です。これに加えて、ネックレスとか、髪飾りとか、好き好きで揃えることになります。人によっては、ドレスを切るために20,000円ちかくする補正下着を購入する子にいるようです。まぁ、ドレスその他で50,000円は見ておいた方が良いかも知れませんね。(いったい女子、どこまでお金がかかるんだ)
5 成人式当日
当日のベーシックな予定で言うと、①着付け、②成人式、③空き時間、④中学校付近で同窓会、⑤会場の小洒落たお店に変えて同窓会(ドレス、会費6,000円程度)、⑥二次会(各グループ)です。娘の場合のタイムテーブルは以下のとおり
03:00 自宅を出発
03:30 ヘアメイク・着付け入り
05:30 着付け完了
06:15 ばぁば宅に移動、着物を見せ、神社で写真撮影
08:00 成人式会場付近で友達と合流、公園で写真撮影
09:30 成人式受付開始
11:30 成人式終了
12:00 昼食
14:30 学校付近にて同窓会
16:30 解散(着替えて、パーティの会場に移動)
18:00 同窓会パーティ始まり
20:00 パーティ終了 二次会に移動
23:30 二次会 終了
24:30 帰宅
考えただけで、私なら寝込んでしまいそうな過密スケジュールですが、それを簡単にやってのけるのは、やはり若さですね。もう20歳なので、お金の使い方も大人です💦
6 着物の返却
成人式終了後は、1週間以内に着物を返却しなければいけません。
どうでしたか? 女子の成人式、ヤバいと思いませんか。ここまでお金がかかるか、というくらいお金がかかりましたね。私たちの要領が悪いだけかも知れません。ただ、着付け会場に行けば、大勢の人が同じように着付けを待っていたり、成人式会場に行けば、数万人が着物を着てウロウロしています。そして、パーティ会場にいけば、嘘のようにさっきまで着物姿だった子たちが、皆、ドレス姿でいます。
我が家としては、かなり背伸びをしましたが、まぁ、当日、娘が友達の輪の中で家では見せないような飛び切りの笑顔でいる様子を見たら、もう… あとは全て些細なことに思いました。ま、考えようによっては、女子の子どもを持ったから出来る特権とも言えます。親が子に楽しませてもらったと思っています。
「お前、しっかり長生きして働けよ」という声が、どこからともなく聞こえてきたように思います。