2024年03月04日
我が家に施工業者が来訪してから数日、職場の同僚が雑談をしていると話題がV2Hに及んだ。
「日産のSAKURAを蓄電池代わりに購入している人もいるらしい」
こんな話題を聞けば、話に割って入らないわけにはいかない。
同僚に聞けば、電気自動車としては比較的手頃な値段でバッテリー容量も大きい。日産のSAKURAを買って、蓄電池の代わりとし、昼間は太陽光から充電し、夜は車のバッテリーから家に電気を送って自家消費する人がいるらしい。確かに。SAKURAなら300万円程度で購入でき、バッテリー容量は20kWhだ。これは、自宅にて設置できる最大容量16kWhを超える容量だ。
仮に、消防法で許可されている16kWhの蓄電池を家に設置すると工事費を含めれば350万円以上になる。更に大きな容量(20kWh)をより安く購入できるばかりか、車としても利用できると考えれば、SAKURA一択だろう。
調べてみると、蓄電池よりもBEVのバッテリーの方が複数回の充放電による劣化に強いと言う。BEVのバッテリーは日常から電気を使用することが前提であるため、一般の蓄電池よりも充放電の繰り返しに強いよう設計されているそうだ。
なるほど、そのとおりだと思う。
ちなみに、V2Hというのは、「Vehicle to Home」の略称で、車に貯めた電気を家に送ることを言います。そのため、太陽光発電に限らず、例えばオール電化の家で契約している電気料金で言えば、夜間の安い電気代で車を充電し、昼の高額な電気代時間帯のときに、車に貯めておいた電気を家に送って電気代を安く抑えようとすることも出来ます。
例えば
夜の1kWh = 29円の電気を10kWh分、車に充電し、昼間の時間帯(1kWh = 40円)に10kWhの電気を家に送る。これを繰り返せば、1日あたり100円、1ヶ月で3000円の電気代節約になる。
ただ、実際には「そうはいかない」のが現実です。問題は2つあって、1つ目は①実際に昼間の時間帯に10kWhも電気を消費しているか、どうか。これは、家の電気代の明細を見ればわかります。
また、昼間の時間帯(40円/kWh)以外にも、朝夕時間帯があります。この朝夕時間帯は36円/1kWhなので、朝夕の時間帯にV2Hを利用して電気をバッテリーから消費してもお得に見えます。
しかし、ここで2つ目の問題があります。それは、自宅(東電)の電気を車のバッテリーに送る際に、交流→直流に電流を変換しないといけないため、変換ロスが出てしまいます。V2Hやトライブリッドをしようと考えた場合、この変換ロスをどこまで抑えられるのかが重要だと言えます。
ただ、こればりは「やってみないと分からない」というのが実際のところ。
WEBを見ると15%程度の変換ロスがあると言っている人もいます。先日、我が家に来たV2Hの施工業者は5%から多く見ても10%と言っていました。使用している機器(対応後パネル、パワーコンディショナー、分電盤、ケーブル長)に大きく左右されてしまうため、もはや「運」頼みの域かと感じています。
一方で「運」要素を極力排除するためには、例えば太陽光パネル、パワーコンディショナー等をすべて同じメーカーで統一する等の方法もあります。
実は我が家には、2台の車があります。1台はランドクルーザープラド、そしてもう1台は軽自動車のタントです。
まず頭を過ったのは、タントを売ってSAKURAに買い替えるのも一つの方法ではないか。そうすることによって、前回ブログで記載した「FIT卒業による80%減を自家消費に回せるのではないか」と考えるようになりました。
我が家の保有車両
ランドクルーザー プラド(2010年式 13年目)
タント (2017年式 7年目)
Posted at 2024/03/06 14:45:14 | |
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