2024年03月06日
太陽光発電によるFIT(高額な売電契約)が終了を目前とする中で、前回のブログではV2Hの話をしました。
ただ、このV2Hは「自動車と家庭との間で電気を双方向に充放電する」ことが主たる目的となっているため、太陽光パネルを設置しているか、いないかを問いません。すでに太陽光発電を持っている家で、V2Hを導入しようとする場合、以下の要領で充放電を行います。
昼間
太陽光パネルで発電→BEV充電
太陽光パネル→パワコン(DC→AC変換ロス)→家庭電気→パワコン(AC→DC変換ロス)→BEV
夜間
BEVから家庭
BEV→パワコン(DC→AC変換ロス)→家庭電気
つまり、太陽光発電もBEVも、それぞれにパワーコンディショナーを持っているため、変換ロスが二重に生じてしまいます。
なにより、我が家の大きな課題は、「既設のパワーコンディショナーが10年を経過しており、いつ故障してもおかしくない」ことにあります。
このうえ、V2Hのパワーコンディショナーを抱えて、また10年後にV2H用のパワコンも更新しなければいけないなど、考えたくも有りません。ましてや、太陽光で発電した直流(DC)を、本来であれば、変換ロス無しにそのまま直流のBEVに送りたいところです。
これを解決してくれるのが、トライブリッドです。
もともとのトライブリッドの考え方は、日中太陽光発電で発電した電気を、蓄電池で蓄えておき、夜間、車が家に帰宅したところで、蓄電池からBEVに充電するというものです。もちろん、それ以上に余った電気は、自宅で自家消費しようと言うものです。
このシステムは素晴らしいのですが、私にとってやっかいなのは、蓄電池の値段です。我が家は、車通勤をしていないため、日中であっても車が駐車場に停まっていることが多く、一時的に蓄電池に発電した電気を蓄えておく必要性がありません。そのまま車に充電してくれれば、それで良いのです。(これは、本来V2Hの考え)
我が家がV2Hではなく、トライブリッドが適していると考えた理由は、2つあります。
まずは、我が家ですでに10年を経過しているパワコンの更新が必要だったこと、そしてパワコンをV2Hと共用したかったことです。パワコンは家に何台もいらない、1台で良い。
そして、もう一つの理由は、パワコンを1台にすることで、直流交流の変換ロスを無くすことです。太陽光発電で発電した直流(DC)を、そのままBEV(直流)に充電することで変換ロスを無くすことが出来ます。
ここで、疑問が出てきます。「トライブリッドと言うからには、蓄電池が無くて良いのか」
蓄電池無しでも、トライブリッドを導入・構築することが出来るんです。そして何よりも、あとから蓄電池が欲しくなったら、蓄電池を増設することも出来るんです。
気になる費用ですが。。。 実はまだ契約をしていません。
見積もりの段階ですが、総額で200万円ほどです。ただ、国や県からの補助金を充当することで、実質負担が90万円で収まる見積もりとなっています。
EV購入に際して単純に200V電源のコンセントを屋外に増設しても、20万円程度。我が家の場合、太陽光のパワコンを更新するとなれば、工事含め40万円程度、これだけでも60万円かかってしまう。それに、トライブリッドにすることで、発電した電気をタダ同然に東京電力に渡さず、これまでどおり、自家消費することで電気代を月々8000円程度抑えられる計算になる。90万円を導入費用と考えると、月々8000円の恩恵があるとして、10年弱で90万円の元は取れる。既設のパワコン更新が必要経費と考えれば5年程度で元が取れる計算だ。
110万円の補助金を貰えることも考えれば、一歩踏み出す価値は十分ありそうです。
あとは、肝心要のBEVをどうするか。。。
Posted at 2024/03/06 15:25:52 | |
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トライブリッド | 日記