2021年07月05日
カーボンデポジットクリーナーの使い方 家元直伝
ちょっとみんカラを調べて行くとデポクリの使い方は色々流派があり面白い。この際、私も家元を名乗ろう!
それでは、家元直伝 定期メンテナンスメニューとしてカーボンデポジットクリーナーの使用方法について。
まず初めに、インジェクタークリーナーはPEAが配合されておらず、ピストントップリンクのカーボンデポジットを落とすことはできないという事をご理解ください。今回の話は、インジェクターのカルボンさんではなく、動画でリバースのさつきさんがやっているカーボンデポジットの方の話です。
ピストントップのカーボンデポジットはノッキングの原因にあげられますが、もっとやばいのはピストンリンクのトップリングが固着する事です。低張力のピストンリンクですので、固着すると白煙を吐くなど大騒動になるようですが、少しカーボンが溜まり始めて動きが悪くなると、予防として掃除をしておきたい。
●効能:燃料添加系はPEA(ポリエーテルアミン)配合の物が、燃料ラインやインジェクターの汚れ、燃焼室のカーボンデポジットを落とす。
●作用理論:科学的にはNH2分子を含むものが汚れに強浸透し、カーボンの結合力や固着力を緩め、★物理的に吹き飛ばす事で落とす。
ただ入れているだけではダメですね。満タンに1本で走り方を工夫する必要があり、まとめると次のような話です。
●走り方(家元流)
1.ゆったり浸透させる事を目的とした走り。(急加速は不要)
2.エンジン停止(1晩置くことにより、浸透からカーボンがふやけて塊のゆるみが発生)
3.翌日、暖気後4000rpmまで数回回し(これで緩んだ塊が少し吹き飛ばされる)、後は1へ戻りゆったり浸透運転。
1~3を繰り返すことで少しづつ剥がれます。1本ぶち込んで一日で●00キロ走る様なやり方は効果が見込めないのではと考えております。
●危険表示
大きく吹かす場合、私はもっぱら近所の秋ヶ瀬公園の広い駐車場の車弄り軍団御用達エリアで行っています。隣では1日中ドラムをたたいている軍団もあり大変にぎやかで楽しいです。
●PEAが高濃度で配合されている燃料添加剤
WAKO’S(ワコーズ) フューエル・ワン PEAが50%配合(ガソリン車・ディーゼル車兼用)
※お金がないのでOEM版のピットワークスF-ZEROを使います。
●注意点 2本一気に入れるのはダメ。濃度より、時間をかけてコツコツ剥がしていく作戦です。常用は不可、年1回とか、1万キロに1回とかの定期的使用を推奨します。
●上と下をセットでやる事(家元流)
これは上への対策で、作用はピストンリングのトップリングまで。セカンドリングと肝心要のオイルリングは遅効性のエンジンクリーナーで。上だけやっても意味はありません。埼玉55は上下同時に3000キロやります。下はオイル交換まで。上は満タン4回分(つまり4本)まで。これが1セット。
基本的状態の維持メンテなので、燃費を良くしたいとか悪いところを改善したいという人は考えが違います。体感効果が有ろうが無かろうが、決めた距離で上下セットで施す作業です。
★話の整理(重要)
少しごっちゃになるとまずいので話を整理します。インジェクターにはカルボン酸汚れとカーボン汚れがある。カルボン酸汚れは筒内部汚れで冬季2号軽油で発生する。
油系の汚れでディーゼルウエポンやワコーズのディーゼルワン、ターピュランスのNew DA-07で十分取れると考えています。この場合、カーボンスラッジを吹き飛ばす手法とは異なりますので、おとなしく普通にゆっくり乗ります。
今回の話はカーボン系デポジットと呼ばれる方の話しで、燃焼室のピストンヘッドやピストンリング(ここが厄介)、インジェクターの先端(これも厄介)に頑固に付着する最も厄介なやつの除去の話です。
これはPEA高濃度配合のものでふやかして吹っ飛ばすしか方法が無いと思っています。RMC3でもできるようですが、お手軽さはF-1系です。RMC3は成分から考えられる効果が大変興味深いので、また別の機会に検証します。
ピリストンリングはオイル管理がきちんとできていれば5万キロ程度で固着するような柔な代物ではありませんが、10万キロ、20万キロへ向けては徐々にデポジットの前段階の汚れが付着して動きが悪くなる。
本当に固着するとシリンダーにオイルの掻き残しが増え、白煙吐くぐらいオイル上がりが激しくなりオイルが大量に減るようです。(完全固着経験がないので、ターピュランスの人の話です。)不具合が顕在化する前に定期的に掃除をしてちょっとした汚れを取っちゃうという考えです。
●結論(家元流)
つまりインジェクターの手入れは両方やっておきましょう。究極の話し、インジェクターはディーラーで交換できるが、ピストンリングが固着すると、ケミカルで対応するのも困難でディーラーは開けてみないとわからないと云い、たいていの場合エンジン載せ替えるか車を買い替えるかと途方もない金がかかる。悪くなるともう遅い。
■寄道話し
ケミカルは楽しいですね。ピュンピュン号の定期メンテナンスのスパンはまだ決めていませんが、丁度前回から1万キロを超えているので、次回のオイル交換時の予定に入れました。やるときはいつも通り、下はバーダルリングイーズプラス、上はF1系でやります。これで燃費が良くなるわけでもなんでもないですが。
インジェクターが詰まっている場合、私の北海道勤務時代の冬季の経験上、しばらくほったらかしていると省エネ運転でも10~11キロ/Lがいいところでした。カルボンさんに完全にやられていましたね。
手あたり次第いろんなケミカル入れて高速オンリーの95キロの定速走行で16くらいまで回復できましたが、ものすごい苦労をした記憶ががあります。その後オイルキャッチつけてオイル粘度上げると激改善しました。
おまけ:タービュランスが明言しているのは、「インジェクター等のトラブルが既に発生している場合(内部摩耗等が生じているもの)には、症状を改善できても、本来の性能が得られる訳ではありません。」解っているね!
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Posted at
2021/07/05 23:01:06
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