
気温が上がってきましたので、オイルのろ過を再開しました。
オイルをろ過するとオイルフィルターで捕集できない30μm以下のコンタミが捕集できますのでフィーリングがかなり良くなります。エンジンは1μm以上のコンタミを分離できると潤滑には理想的で、それ以下のものは無視していいと聞いております。
★くたびれたVHVIオイルからほぼノンポリマー高級オイルを製造する
という夢のような(怪しげな)研究を2年ほどしております。これはあくまで研究であり、ややノンポリマーオイルというレベルまできましたのでお話しします。
●コスロン(丸五産業)

楽天で買いました。家庭用の天ぷら油のろ過器ですが、エンジンオイルのろ過に使えるのは数ある天ぷら油のろ過器の中でこれだけ(埼玉55調べ)です。フィルターがちょうどいいレベルでコンタミを捕集してくれます。黒いのはナノサイズなのでとれません。
●使い方
1.普通の使い方

1L毎のろ過となりますので、エンジンには6L入れており、麓技研のエコオイルチェンジャーで1L抜いてろ過します。コンタミが多いと24時間ほどかかり、汚れすぎているとフィルターが目詰まりして、途中で止まってしまいます。
2.新しい使い方
昨年は普通の使い方てやっていましたが、下から抜くのにいちいちステップで車を上げなければできません。よってハンドポンプで上抜きで直接コスロンに排出します。

・熱帯雨林で1599円のハンドポンプを買いました。この手のホースは役立たずですので、ホームセンターで全て打ち替えて、熱いオイルでもバッチリ吸い上げられるようにしました。

・コスロンの上半分(下半分はろ過油の貯油曹)をオイルフィラーキャップのところ水平にセット(重要:タオルなどで補助する)して、上皿(1L)にハンドポンプでOBしないよう慎重にオイルを排出します。ボンネットを閉めて翌朝にはろ過が済んでいるという流れです。
・ろ過途中で車を使う時は、コスロンをどかして下皿と合体させ、軒下などでろ過するとイイでしょう。エンジンには5L以上入っていますので、途中でもまったく問題ありません。

・ポンプやホースの中に残ったオイルが垂れてきますので、専用のバケツにコスロン本体と一緒にハンドポンプを放り込んでかたずけます。ホースは抜き差しせず、ポンプにつけっぱなしにするのがポイントです。
●インプレッション
早速道の駅、自宅、秋ヶ瀬公園など好きなところでテストしましたが問題なしです。一番いいのは外出から帰宅して掛けておくと、翌朝にはろ過できているパターンです。夜間ろ過しながらの車中泊旅行といのも埼玉55らしくて酔狂で面白い。
・コンタミ(酸化物質・添加剤の死骸・粘度指数向上剤のポリマーがせん断した死骸)濃度が上がると、分散剤で油中に分散させきれなくなります。凝集→重合→沈澱と進んで行きます。
・この程よく凝集→重合して来たモノがナノサイズからミクロンサイズへ成長しており、目には見えませんが、オイルフィルターで取れないコンタミを捕集すると、エンジンの回転フィーリングに大きな影響を与えます。
●コスロンのろ過能精度は
ろ過精度は何μmとかのデータはありません。天ぷらが美味しくなるとかの口コミです。
・昨年の沈澱試験では3000キロ走行したオイルを1体はそのまま、もう一体はコスロンで2回ろ過したものを2Lの麦茶のボトルに入れて半年倉庫で寝かせました。そのままは3mm程度の沈殿物が底面に堆積していましたが、コスロンでろ過したものは沈澱が発生しませんでした。
・そのことより、30μm未満のコンタミにかなり有効であると考えております。
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エンジンオイル | 日記
Posted at
2023/05/01 13:01:58