
今回のネタは、踏んで回して楽しいスカDの限界水温を探ることとしました。
ピュンピュン号の先行きはインタークーラー強化して、ECUとブーストコントローラーと夢が広がりますが、果たして冷却系の話が抜けており、ここらで情報収集を始めました。
バイクエンジン各部の温度 | エンジンオイル屋
www.engineoilya.com/erabu/bike/mente/oiltemp.html
水温100℃でオイルパン油温が約120℃。ピストンリング部分は155℃という情報があります。これはバイクの話でどの様な計測をしたのかわかりませんが、この温度比からすると水温120℃ではオイルパン油温が約140℃。 ピストンリング部分は175℃となります。
スカDではマツダ技報によれば、水温100℃で油温が約105から110℃となっております。ピストンリングを+35℃とすれば、140から145℃(想像値デス)となります。これが、踏みまくって水温110℃となれば150から155℃という事です。
これがスカDの限界でしょう。このあたりからは、グループ1や2の鉱物油では無理な領域ですね。スカDオイルも0W-20はアウト、OW-30も限界になっていますね。グループ3以上、できれば4というところでしょうか。HTHS(高温高せん断)粘度の高いものを選びたいところです。
これがもし水温120℃となれば160から165℃という事です。私ならば、これはもうスポーツグレードからレーシンググレードでも入れたい領域です。DL-1にはありません。
オイルクーラーや大型ラジエターを設置していない状況では、長い登りのストレートを全開で駆け上がるなどは、油膜切れのリスクを伴い非常に危険な状況になりますね。スカD、踏んで楽しいエンジンですが高負荷で巡航するには無理がありますので注意しましょう。
寄道話し:スカDのエンジンルームを見ますとエンジンルームとフロントウィンドウの間に遮蔽がバッチリとってあり、エンジンルーム内の空気が流れ(ぬけ)にくい構造かと思います。取っ払うとうるさくなって快適性が犠牲になりますのでできません。下もアンダーカバーでおおわれており流れにくいと見えます。
また、踏むときはアイドリングストップはOFFですね。高負荷直後に停車してオイルポンプが停止すると熱がこもってエンジンにはよくないでしょう。
Posted at 2021/05/07 18:21:45 | |
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