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すつーか@BPEのブログ一覧

2015年09月28日 イイね!

呉まで行ってきた その2

呉まで行ってきた その2間が空いてしまいました。
その2です。





呉二日目。
ついに念願の大和ミュージアムへ。
開館時間30分前にwktkしながら到着すると…

ナニコノ行列。建物の裏まで延びておりますヨ。
しかも並んでいるのはスキモノばかりと思いきや大半がご家族連れとカッポゥ。
恐るべしシルバーウィーク。

入館すると最初に目に飛び込んでくるのは史上最大の戦艦、「大和」の1/10スケール模型。
これが見たかったんです。
残された資料や図面、坊ノ岬沖に眠る本物の大和から得られた情報を元に造船会社(!)が制作した巨大な模型です。

全長263mと言う巨艦でしたので1/10スケールでも全長26m超。いやはや凄いもんだね。
下手な漁船より大きいのではないでしょうか。

大和を大和たらしめている世界最大の艦砲、45口径46cm三連装主砲。
最大射程距離42kmを誇りましたがそれが目標に当たるかどうかはまた別のお話。
有効射程は20km程度だったと言う説が有力なようです。
砲塔の重量は一基につき2500t以上。
大型の乙型駆逐艦ほどの重さのあるバケモノ大砲でした。

しかし残念ながらその実力を発揮する事なく沈没へ至ったのは周知の通り…。
これを旋回させる装置の技術が戦後ホテルニューオータニの展望レストランに転用されたと言う話はご存知の方も多いのでは。


よく大和は空母全盛の時代に作られた時代錯誤の遺物呼ばわりされますが現実はちょっと違いまして、大和が建造され始めた頃はまだまだ大艦巨砲主義真っ盛り。
空母自体はもう建造されていたものの実のところまだ山の物とも海の物ともつかないシロモノで補助艦艇扱い。
航空機で戦艦を沈めるとかバッカジャネーノって言うのが通説だった様です。
(先見の明のある人たちは航空戦力の時代を予見していましたが)
海戦の勝敗を決める戦艦を沈められるのはやはり戦艦って事で各国せっせと新型戦艦を作っておりました。


と こ ろ が 。
当の日本がマレー沖海戦と真珠湾攻撃において空母と航空機でアッサリと戦艦を沈められる事を証明してしまい時代は一気に航空戦力の時代へ……。
ちなみに大和の起工が1937年で進水が1940年8月、マレー沖海戦と真珠湾攻撃が1941年12月。生まれた時代が悪すぎたとしか言いようがありません。

自分の所の決戦兵器を自ら陳腐化させるとかロックンロールな連中だぜニポンカイグン(呆)。


写真は新時代の主役となった航空機に対処すべく改装で大増設された対空機銃と高角砲の山。
その大和の壮絶な最期はあまりにも有名なので割愛。

海洋国である日本を守る世界最強の戦艦として生まれながら、生みの親の手で時代遅れの存在へと落とされ凄惨な最期へと至った戦艦大和。
その悲劇性が僕も含んだ多くの人たちの心を惹きつけてやまないのかもしれません。

あと今回この1/10模型を見て大和って本当に綺麗な船なんだなと再認識しました。

機能美の極致とでも言うんでしょうか、46cm砲を効率的に運用するためのプラットホームとして無駄を切り詰めた結果が均整の取れたこの姿。
日本人である自分の贔屓目を差し引いても世界で一番美しい戦艦なんじゃないかなあと思います。
何キモい事言ってんだって?ほっとけ。

兵器と戦争の是非は置いておいて、70数年前の日本にこんな空前絶後のフネが存在したと言う事実はただただ凄い事だなあと思います。
見に来て本当に良かった。

続いて他の展示物。
戦艦「長門」の軍艦旗。

終戦時、戦艦としては唯一動かせる状態で残った長門はアメリカに接収されビキニ環礁での核実験の標的にされてしました。
一緒に持ち去られたこの旗が「なんでも鑑定団」に出品され、石坂浩二氏が私財で買い取った……
所までは知っていたんですがここに展示されていたんですね。

次です。
日本軍の悪い部分をギュッと濃縮100%。悪名高いアレ兵器「回天」。

何も言いますまい。

気を取り直して我等スバヲタの愛してやまないスバルボクサーのご先祖様、栄エンジン。
崇め奉るがよいぞ!
写真は撮っていませんがピストンやプラグも展示されていましたよ。


名機ゼロ戦。
日本国内に現存する数少ない本物の内の1機なんだそうです。

ヒコーキのバリエーションの見分け方はサッパリですが展示機は62型と言う戦闘爆撃機(今で言うマルチロール機)で、この個体は特攻(またかよ)に使われる予定だったとか。
愛知県安城市にあった基地に所属していた機体でエンジントラブルにより琵琶湖に不時着し沈んでいたものを引き揚げたものとの事。

潜水艇「海龍」の試作型。
母艦の潜水艦から発艦し、敵に魚雷を撃って母艦に帰投する小型潜水艇。

のはずが実戦配備される頃にはナンタラの一つ覚えで艦首に爆弾を詰め込まれて特 (ムナクソ悪いので以下省略
かなりの数が製造されたようですが敗戦により実際はあまり使われることはなかったようです。
こう言った負の遺産もしっかりと展示されているのは良い事だと思います。

主砲弾各種。
白いのが91式徹甲弾(対艦戦闘用)、赤いのが三式弾(対空戦闘用)。
大和の主砲弾は一発1.4t程の重さがあったそうな。
ン10km先からBPレガシィ程の質量をもった砲弾がぶっ飛んで来る光景はちょっと想像がつきませんね。

後ろにチラっと写っているいる筒は呉空襲で大破着底した巡洋艦「青葉」から取り外された20.3cm砲の砲身。

長くなっちゃったのでその3へ続く。
Posted at 2015/09/29 21:35:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 観光 | 旅行/地域
2015年09月23日 イイね!

呉まで行ってきた その1

呉まで行ってきた その1
こんばんは。
ブログらしいブログを上げるのは実に1年と8か月ぶりになりますね。
すぴんどるです。

今回はシルバーウィークを利用して10年前に開館してから一度行ってみたくて仕方がなかった大和ミュージアムまで行ってきました。
仕事の都合で今まで2連休すらまともに取れなかったものでして…。

当初の予定ではCR-Z5周年全国オフに参加させていただき翌日しまなみ海道を巡って呉まで至る予定でございましたが、19日に予定が入ってこの時点で計画瓦解。
5周年オフめっちゃ行きたかったですCrz。

9/20当日は朝4時頃に自宅を出発。
途中までは順調だったんですが吹田JCから大渋滞発生。どうやら見積もりが甘かったようで。

この後も渋滞が続いたため福山JC辺りで堪りかねて下道に下り、ほうほうの態で尾道に到着。
瀬戸内海は島々が連なる風景がとっても趣があってステキです。

ここで食べた尾道ラーメソは色々???だったので写真と感想は割愛w
この時点13時を過ぎてしまいしまなみ海道入りを諦めて(血涙)ひたすら国道を西進。

ヘッロヘロになりながらやってまいりました呉市でございます。
時刻は15時近かったのかな。


音戸大橋で景色を堪能しつつ休憩し。


江田島入り。


そしてまたもや片側規制の渋滞はまりつつ小用港へ。

パッと見ただのフェリー港なんですが…

ここは僕の好きな戦艦榛名が70年前の呉空襲において最期を迎えたまさにその地なのであります。


戦艦榛名は日本初の超ド級戦艦「金剛型」の3番艦として1915年(100年前!)に竣工。
イギリスのヴィッカーズ社で製造された「金剛」、ノックダウン生産の「比叡」に続きニポンカイグン念願の国産化を果たして川崎重工で誕生しました。
ちなみに同時に発注された4番艦の「霧島」は三菱製。

太平洋戦争開戦当時はすでに艦齢26年を数える老朽艦でありましたが、ワシントン軍縮条約で戦艦の建造が禁止された影響もあり二度の魔改造大改装を経て現役でした。
クラシカルな外観から現代人がイメージするであろう戦艦のシルエットに変貌する様は実にドラスティック。

1915年頃にはこうだったのが、


第二次改装を終えた1934年にはこうなります。

とても同じ船には見えませんね。
船体を切り開いてのエンジンスワップにより馬力に至っては倍以上(64,000馬力→141,211馬力)になっていたってんだからこの頃の技術の進歩ってのはすごいもんです。
ニポン驚異のメカニズム。

先の大戦では戦艦に代わって主力となった空母に随伴できる速力を持つ戦艦として重宝され、各地を転戦しました。
艦歴を語り出すと止まらなくなりますので興味がおありの方はwiki先生からどうぞ。
(画像はwiki様及び光人社艦艇写真集4より)

最期はマリアナ沖の戦いで損傷し修理の為に日本本土へ回航。
しかしもはや日本には出撃する為の燃料すら残っておらず大半の対空火器を陸揚げされた上で浮き砲台として係留。
1945年に前述の呉空襲で襲い来る米爆撃機を撃墜するも爆弾20数発を浴びてついに力尽き多数の艦艇と共に大破着底しました。
しかし乗員の皆さんはもうこれ以上沈まねーから存分に戦えるぞと意気盛んだったとか。
昔の人は凄いと言うかなんというか…。

戦後に解体され、その資材は戦後復興の礎になった、との事です。


↑は戦後に撮られた写真。
末期の榛名の特徴であるダズル迷彩を施された主砲塔と艦橋トップの大きな防空指揮所がよく分かりますね。

ちなみに米軍の調査でカラー写真や動画が残っており、往時の姿を現在に伝えてくれる貴重な一隻であったりもします。

今はそんな戦いがあった事を感じさせない穏やかな小用港。
平和を感謝しつつ過去に国のためと信じ戦ってくださった方達に思いを馳せるのでした。

軍靴のアシオトガーと言うなかれ。
太平洋戦争で日本は道を間違えましたが、元々軍艦達は海洋国である日本を守るための盾。
強力な海軍力が無ければ問答無用で欧米の列強の支配に飲み込まれてしまう時代だったのです。

ここで申し訳程度の車ネタを一つ。
この戦艦榛名、名前の由来は群馬県の榛名山ですが聞き覚えのある方もいらっしゃるかと思います。
そう、某国民的ドリフト漫画の舞台となったあの秋名山のモデルとなった山なんです。

更に当時の日本海軍の戦艦12隻の中で最速の30.5ノットの最高速を誇っておりました。
秋名最速伝説ならぬ榛名最速伝説。
……閑話休題。

そんな戦艦榛名と一等巡洋艦出雲
(ちょっと前にニュースで騒がれた護衛艦いずもの先代。日露戦争において日本の勝利に多大な貢献した殊勲艦です。が、長くなるのでここでは割愛)
の乗組員の方の合同慰霊碑もまたこの地にあります。

港を見守る小高い丘の上にひっそりと建立されておりました。
手を合わせてから写真を一枚撮影させていただきました。

この後二等巡洋艦利根最期の地と資料館や戦艦伊勢・日向最期の地、はたまた呉の自衛隊基地も見たかったのですが日が暮れてきてのでまた渋滞にハマりつつ撤収。
予約しておいたビジネスホテルでバタンキュー。

広島市で開催されていたオクトーバーフェスト(ドイツビール祭り)へ行きたかったなあ。
ひたすら渋滞に巻かれていた1日でございました、ハイ。

1日目の道程は総走行距離543km、平均燃費は18.9km/L。
いやはや合計すると4時間近く渋滞にはまっていたのに大したものですCRーZくん。

その2へ続く。
Posted at 2015/09/23 22:39:41 | コメント(3) | トラックバック(0) | 観光 | 旅行/地域

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何シテル?   06/19 00:11
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