ジオング

本機の最大の特徴はサイコミュを用いた前腕部の5連装メガ粒子砲(マニピュレーター型)であり、前腕ごと機体から切り離し、敵の予想外の方向から攻撃を行うオールレンジ攻撃が可能である。しかし、当時はサイコミュの技術自体が開発途上段階だったこと、ニュータイプだけでなく一般兵士にも操縦が可能なように考慮されたことなどから、無線誘導式ではなくブラウ・ブロと同様の有線誘導式として設計された。また、腰部と頭部にもメガ粒子砲を搭載している。これら複数のビーム兵器の稼動を可能とするため、通常のMSの数倍の大出力を誇る大型の核融合炉を搭載しており、サイコミュと合わせて機体サイズの大型化の要因になっている。腹部中央モジュールを残し頭部、胸部、腰部、腕部、脚部の7つのモジュールへと分離し攻撃することも計画されていた。この計画はMSN-03として進められており、各モジュールは有線式ではなく無線誘導式のものが搭載される予定だった。暗礁空域などで中央モジュールを陰に隠して、オールレンジ攻撃を仕掛ける戦法が予定されていたとされる。現存の資料ではその際、脚部がどのような役割を果たすのかは不明。武装は計13門(両前腕部に5門ずつと頭部の口部分に3門)のメガ粒子砲が全てで、ケイブンシャの「機動戦士ガンダムメカ大百科」によると、ジオングの用途は艦隊攻撃用となっており、マニピュレーターで殴りつけたり脚部で蹴ったりする白兵戦は想定されていない。5本指のマニピュレータを持つが、指先は全てメガ粒子砲の砲口になっている。ミサイルや機銃等の実弾兵器は装備しておらず、また機体サイズ上、他のジオン軍MSの携行兵装の流用も不可能で、MSとしての汎用性は相当に低い。
ブラッカリィ

ブラッカリィ (Brockary) タイプは、ザブングルタイプとほぼ同じ顔を持った、飛行可能な大型ウォーカーマシンである。色はギア・ギアを若干濃くした色で、単一ではなく塗り分けられている。
ザブングルとウォーカー・ギャリアの中間的な外観を持ち、背部には固定式のローターが装備されている。股間とふくらはぎにホバーノズルを装備している。変形機構こそもたないものの、ローターとジェットホバーを用いて短時間の飛行が可能な機体であり、機動性は可変タイプのザブングルやウォーカー・ギャリアに勝るとされる。胸に機関砲塔、下腕部にミサイルランチャー[要出典]を持ち、ギャリアと同種の銃を装備する。また、ザブングルやギャリアと同様ハンドル操作である。
ドランの配備から多少遅れて登場し、イノセント側の軍隊に配備された。第41話でゲラバ・ゲラバ、第43話でイノセントのドワス、第50話でティンプが使用している。後付設定では、通常型とエンジンをデチューンした普及型が存在すると設定されたが、画面上での差違は不明。「ブルーゲイルの乱(ジロン達の戦い)」以後の混乱期において、イノセントが扱いやすくするための改造だという説もある
ガラバ

格闘戦能力を捨て砲撃による一撃離脱戦法を主眼に置いた機体であり、空戦においてはオーラ・バトラーを圧倒する性能を発揮すべく設計されている。ただし、製造工程が複雑で極めてハイコストな上に、一般兵の乗った本機が存分に性能を発揮する間もなく撃破されていることから、明らかに乗り手を選ぶ機体でもあった。そのため、オーラ・バトラーに代わる次期主力機動兵器としての量産は見送られ、実戦投入は僅か6機に終わっている。主な搭乗者は、本機の開発者でもあるゼット・ライト。他に黒騎士も使用しており、第48話では増大したオーラ力によりハイパー化している(厳密にはエレ・ハンムによって封じ込まれている)。また、ショウ・ザマとの最終決戦では、ビルバインの右腕、左脚、頭部を消失させ大破せしめたが、最後は白兵による相討ちで撃破されている。ロールアウトは地上に浮上する以前であったが、折しもゼットが技術者から聖戦士への転身を目論んだ時期に仕上げが重なったため、最終調整が行われずに長期間放置されていた(登場シーンはあるが格納庫に座ったまま稼働せず、皮肉にも本機のコンセプトをさらに発展させたブブリィの方が先に実戦配備されている)。武装は胴体上部にオーラ・シップの搭載砲と同程度の威力を持つロングバレルのオーラ・キャノンが1門。左右のコンバーター側面にオーラ・バルカンを各1門ずつ。両脚部に連装のワイヤー付ショット・クローが各1基ずつ。加えて3連装オーラ・ショットを内蔵するオーラ・ショット・アームが一対存在するが、この五指を廃した腕は火器の兵装スポットに過ぎず、格闘武器を保持するものではない(敵機を殴る程度のことは可能)。
オリジナルオージェ

アマンダラこと真・ポセイダルが搭乗した最強のヘビーメタル。バイオリレーションシステムによるバイオエネルギーと首都スヴェートからのエネルギー供給により出力は圧倒的で、至近距離からのエルガイムMk-II最大出力のパワーランチャーすら跳ね除けた。
物語のラストに登場し圧倒的強さを誇った
ジ・O

木星帰りのニュータイプ、パプテマス・シロッコが来るべきエゥーゴ・アクシズとの最終決戦に臨むべく、巨大輸送船ジュピトリス工廠にて開発を行ったPMXシリーズMSの4番目の機体。当時のMSとしてはかなりのヘビー・クラスである。
当初から設計者であるシロッコの専用機として開発され、彼の稀有な空間認識能力を機体制御に反映させるべく、管制システムには独自開発のサイコミュシステムが導入されている。インターフェースはパイロットであるシロッコ専用にチューニングされており、彼以外による操縦は不可能。ビット兵器に代表される遠隔誘導端末の制御機能を有してはないが、感応波の増幅並びに追従性能向上に対する効果は大きく、機体制御の補佐システムとして優秀な性能を有している。なお、シロッコがノーマルスーツを着用しないのは本機のインターフェイスを完全に稼働させるためという説がある。
このサイコミュは同時期にアナハイム・エレクトロニクス社が実用化した準サイコミュの一種であるバイオセンサーと混同される場合があるが、アナハイム製のΖガンダムやΖΖガンダムに搭載される同名のデバイスとの関連性はない。
キュベレイ

テレビシリーズ『Ζガンダム』の第43話「ハマーンの嘲笑」で初登場。エゥーゴの高性能機であるΖガンダムや百式を圧倒し、ティターンズ屈指のNTパイロットであるパプテマス・シロッコの専用機ジ・Oとも互角の戦闘を行う。
テレビシリーズ『ガンダムΖΖ』引き続き登場し、終盤ジュドー・アーシタのZZとの死闘の末、敗れ去る。
Posted at 2016/07/25 23:03:37 | |
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