「極めて なにか生命に対する侮辱を感じます」

先日ＮＨＫをぼーっと見ていたら、、、
いつもぼーっとしているのでNHKを見ているときもぼーっとしています。

番組の予告で宮崎駿さんが液晶タブレットを操作しているシーンがあったので
憧れの「液晶タブレット」見たさに番組を録画予約してみました。

で、先日録画を見ていたら、そのシーンはなんてことない一瞬で
宮崎駿さんがデジタル機器に困惑する一場面でした。
実は宮崎駿さんのアニメを世間ほど好きではないので、あとはまたぼーっと見ていました。

するとその番組の後半、宮崎駿さんがこれからの自身のアニメへの可能性を模索している過程でコンピュータグラフィック制作会社のデモンストレーションを見るという場面。
そのコンピュータグラフィック制作会社のデモ映像がまたあきれるぐらいグロイ。
インパクトを狙ったんだと思うんだけど、どう考えたって宮崎駿に売り込むんだったらもっとまじめに考えたほうが良いことぐらいテレビを見ている自分にもわかった。

そこで宮崎駿さんの顔の表情が見る見る変わり、怒りを抑えるように言うんです。

「極めて なにか生命に対する侮辱を感じます」

そりゃそうだ俺もそう思う、そう思った。
技術がどんなに進んでも何でも斬新なものをいとも簡単に作れるからといって、
なんでも作っていいもんじゃない。
表現が出来るからと言って、手当たりしだい表現しすぎている。
風情も何もあったもんじゃない。

だからと言ってお行儀の良い作品ばかり作ってちゃ面白くない。
大事なのは作る側の世界観を我々受け手の見る側に浸透させなければならないと思う。
どんなに奇抜な発想をもってしても謙虚に訴えかけるものが無ければならない。
身勝手な創作で見る側を無視した表現ほど不愉快なものは無い。