
今回取り上げるのは3代目スプリンターカリブ。ロッソ登場後の1998年10月のものとなります。
スプリンターカリブはスプリンターのワゴンモデル…な訳ですが一般的なワゴンではなく、RV的(死語)に仕立て上げたモデルとなります!ちなみに初代はスプリンターを名乗りながらもタコⅡの派生車でした笑
表紙はこの時期のネッツ店で採用されていたイラスト式のもの。温かみのあるデザインで素敵ですよね!

1ページにはFlexible Formationと銘打たれた簡易版のオプションカタログが差し込まれています。こちらの詳細はのちほど。

こちらはRVパッケージとエアロスポーツパッケージを装着したZツーリングですね。
フロントのRVバンパーがめちゃくちゃカッコいい!!
RVバンパーもルーフレールも、黒樹脂じゃなくてカラードなのが個人的には最高です笑

こちらはスプリンターカリブロッソ。カローラの欧州向けフロントマスクを採用したモデルです。丸目4灯のフロントフェイスが特徴で、カローラWRCで見慣れたという方もいるかもしれませんね。特徴的で私は好きなデザインですが、4WDワゴンのイメージが強いスプリンターカリブにはイメージ的にミスマッチな気もします…笑
尤も、この型のスプリンターカリブは欧州ではこの丸目4灯フェイスでカローラワゴンとして販売されていたので、そこから考えると何もおかしい話ではありません。

↑カローラWRC 欧州向けカローラ3ドアハッチバックがベース

左に行ったらアメリカ、右に行ったらアフリカという謎の道に佇むスプリンターカリブ…北大西洋のど真ん中でしょうか…
それはともかく、大型のリアスポイラーとテールゲートグリップ、ルーフレールがカッコいいです!
2トーンカラーもお洒落ですね~最近はこういう2トーンあまり見ませんね…自分は結構好きなんですけどね…

インテリアは基本的には110系カローラと同じですかね
シートの謎の柄はこの時代らしいですね笑

ワゴンらしくスペースユーティリティについてのページがありますが、特筆すべき点は無いですかね~オプションのセパレーションネットは欧州みを感じてちょっと欲しいかも笑
パッケージオプションについてのページには3種類のパッケージメーカーオプションが。
・Extra Package
ルーフレールとハイマウントストップランプ付リアスポイラーが付くほか、リアドア、リアクォーター、バックドアガラスがUVカット機能付プライバシーガラスになります。
ZツーリングとBZツーリングには標準装備されます。
・Aero-Sport Package
カラードルーフレール、フロントスポイラー、サイドマッドガードが付きます。
名称通りのエアロパックといった内容で、これが付くと一気に精悍になりますね!
Sツーリングでは選べず、BZツーリングには標準装備なのでZツーリングでのみ選択可能です。
・RV Package
RVバンパー(BZツーリング及びZツーリングのボディカラー単色の場合はカラードRVバンパー)とテールゲートグリップが付きます。
せっかくカリブを選ぶのならRVバンパーは絶対付けたいアイテムですね!
BZツーリングとZツーリング、エクストラパッケージを装着したSツーリングで選択可能です。

安全装備のページです。

走行性能についてのページです。
搭載されるエンジンは3機種…
・4A-GE型1,6L直列4気筒ターボ
みんな大好き4AGは最上級グレードのBZツーリングに搭載。4AT(ECT-S)のほか、6MTが組み合わせます(他ユニットは5速)。
・7A-FE型1,8L直列4気筒自然吸気
Zツーリングの4WDにのみ搭載されるエンジン。ミッションは4AT(ECT-S)と5MT。
・4A-FE型1,6L直列4気筒自然吸気
これがメインのエンジンですね。ミッションは4AT(ECT-S)と5MTですが、4WDは通常の4ATとなります。

グレードは、
・BZ Touring
ビーゼット。乗れば、瞳にチカラが増す。
テンロクターボの最強グレード。フロントパフォーマンスロッドやスポーツシート、エアロスポーツパッケージが付いたりリアブレーキがディスクになるなど、スポーツグレードに相応しい装備…といった感じですがアルミはオプションです…なぜ…
ちなみにFFのみのグレードで4WDは用意されません。オフロード志向モデルのオンロードスポーツグレード…自分は好きです笑
・Z Touring
ゼット。すべてに万能であるために。
4WDの最上級グレードで、黒樹脂のRVバンパーも選べます(ボディカラーがモノトーンの場合はカラードRVバンパー)。
また、1,8Lエンジンが選べる唯一のグレードでもあります(4WDのみ)。オフロードなカリブに乗りたいならこのグレードが良さそうですね!
・S Touring
エス。スタンダードなピュア・カリブ。
廉価グレードですね。写真の個体はオプションモリモリなので実際はもっとしょぼいです(失礼!)。
あ、エアコン付きません(え?)。
・Rosso
ロッソ。クールさの中に、情熱を秘めて。
欧州仕様のフロントデザインを採用したグレードで、シート表皮やパワーウインドウスイッチベース、センタークラスターパネルが専用色になるほか、レッドのボディカラーはロッソ専用色となります。「ロッソ」という言葉自体、イタリア語で「赤」という意味らしいですね。
装備内容はZツーリングとSツーリングの間といった感じで、全グレードで唯一マニュアルエアコン仕様となります(Zツーリング以上はオートでSツーリングはエアコンレス)。
当然ではありますがエアロスポーツパッケージやRVパッケージ等は選べません。

1ページ目に差し込まれているFlexible Formationです。

ストライプテープに時代を感じますねぇ…一度お目にかかりたいものです笑
エクステンションプロテクター、バックドアグリップガーニッシュ、ファッションラダーあたりはこの車らしい面白いオプションですね。
自分だったら…RV系のパーツはガン無視でBZツーリングにリヤバンパースポイラーとアルミペダル、TOM'Sのアルミを付けたいかなぁ…笑

こちらは特別仕様車のS ツーリング リミテッドです。発行年月は1998年12月。
その走りは一陣の風となり、人の視線を集め、街を刺激する。特別なカリブが、さらに大きな魅力を手に入れた。
なんて言ってますが実態は廉価グレードベースのお買い得系特別仕様車ですね。
いちばんデカデカと写っている白の個体はカッコいいですが、オプションてんこもり仕様で、素に近い仕様は右上のヤツになります(それでもオプションのアルミ付いてますけど…)
肝心の特別装備は…ハイマウントストップランプ付リアスポイラー、ルーフレール、パワーウインドウ、電気式ドアロック、電動リモコンカラードドアミラー、マニュアルエアコンと中々充実した装備!そこにオマケで(?)専用エンブレムも付きます!
実用的な装備がプラスされるうえに、エクステリアパーツも付きますから、当時は結構売れたんじゃないでしょうか?

そしてこちらがTECS扱いの特装車、フィールドハンターです!発行は1997年10月。まだオート店の頃のものですね。

やはり特徴はなんといってもバックドアに装備されるスペアタイヤ!
かなり印象が変わりますね!ちなみにこれ、縦開きのテールゲートに取り付けることになってしまうので、リアバンパーから生えてます笑
テールゲートを開ける際はスペアタイヤを横にどかす必要があるみたいですね。仕方ないですがちょっとメンドクサイ…笑
もうひとつの特別装備が専用フロントバンパーガーニッシュと大型フォグランプ…
これもかなり印象変わりますし、フロントグリルの「CARIB」の文字がちょっと隠れるのが後付け感あって良いですね笑
また、専用の架装メーカーオプションとしてスペアタイヤカバーもハードとソフトの2種類用意されています。ちゃんとフィールドハンターのロゴが入るのが素敵♡
ルーフキャリアやルーフボックス/ラックも用意されてますね。
ちなみに架装会社は安心と信頼のトヨタテクノクラフト。全グレード架装対象のようです(この時点ではロッソはデビューしていませんが、流石にロッソには架装できないでしょう笑)。