
さて、書類上のオーナー兼、チューニング担当が、今まで入れてきた
GE系サスペンションの各レビューをお届けしたいと思います。
…って、公式ぶった文章ですけど、要は備忘録ですハッハッハ
はじめに一つおことわり
4WDであるGE7・GE9にはこれらのサスペンションはつかないと思われます。つくとしても用加工が考えられますので、お気を付けくださいませ。
あくあまでGE6・GE8・GP1・GP4のサスペンション。となります。
誰かのサスペンション選びの参考になれば幸いです。
まず純正サスペンション
純正バネレートは
前期RSが
フロント19.6N/mm・リア17.2N/mm
後期RSが
フロント20.6N/mm・リア19.1N/mm です。
ぶっちゃけてしまえば、前期のRSって一番おもちゃ感が強いので、スポーティなGEフィットに乗りたければ後期の方がよっぽどおススメです。スタビ等も違います。
ちなみに後期にのみある"フィットハイブリッドRS"GP4は
フロントが21.0N/mm・リア19.1N/mmです。
フロントはモーターを搭載した分強化されていますが、バッテリーを搭載したリアが驚くほど弱め。というわけで純正流用でのリアのスプリング強化は難しそうです。
ちなみに:形状の関係で「CRZ ZF1/ZF2」のサスペンション・車高調は流用が可能です。ただし、あくまでCRZ向けですから、どうなるかは装着してのお楽しみになります…
(GP4にCRZ車高調を導入された方がいますが、リアの車高の落ちがあんまりよくないようです…)
車高に関しては純正でもさほど気になることは無いです。
…が、前期ユーザーの私からしても前期RSのサスはふわふわで、スポーティ要素はほぼありません…。まぁ120馬力のエンジンとMTというだけで御の字ですのでレッツチューニング。
・ホンダアクセス/モデューロ サスペンションキット
あくまで純正オプションのサスペンションになります。バネレート・減衰量のスポーツ寄りへの修正(純正比較)、および若干のローダウンが納車時から可能!っていう感じのものですね。バネレートは不明ですがおそらく2kg台前半といったところ。
入れた感じは画像の通り。タイヤの外周とタイヤハウスの円が等しくなるくらいで、カッコよさは個人的に文句なしです。
まず、乗り心地が純正よりいいです。決して柔らかくなっているというわけじゃないのですが、純正よりふわふわしないせいかかなり快適。コーナーもそれなりに踏ん張ってくれますが、ロールはしちゃうのでジムカーナとかだとやや厳しいですね…。逆に通常走行からストリートまでは"しなやか"かつ"程よく硬く"サスペンションが仕事するので、下手に車高調入れるくらいならこっちの方がよっぽど気持ちよく走れます。段差なんかも綺麗に吸収してくれますよっ
このサスペンションでも、先にも書いたJ's racingさんなどが出しているリアピラーバー・cuscoさんが出しているリアスタビバーにてリアを補強してやると非常にスムーズなハンドリングになります。
・TEIN STREET BASIS
おそらく一番購入しやすい車高調。
バネレートはフロント29.4N/mm、リア19.6N/mmということで、フロントはやや硬いもののリアは後期純正と大差なく、おそらく無限やモデューロのサスペンションキットより柔らかいくらい。
魅せる系車高調かなぁ…といったところ。フロントもリアも結構柔らかめで、かなりタイヤがインナーフェンダーを擦りました…。車高もっと上げないとダメなのかな…。
街中オンリーとかであれば、柔らかいので乗り心地も悪くはいですが、まぁお値段くらいといったところ。
スポーティ性だけで言えば、先述のmoduloの方がよっぽど高いです。
お手頃に車高を下げられるのがメリット、といったところでしょうか、
・HKS HYPER MAX "Style X"
TEINに不満があったところで、中古屋に転がっていたHKS車高調を導入。有名な「HYPER MAX」の技術が使われている車高調「Style X」でした。元値はなんと21万!
バネレートもフロント58.8N/mm、リア39.2N/mmとかなり固め、ということで導入してみました。
というわけで導入 わーめっちゃかっこいー(しろめ)
リアはこれが一番"高い"状態です。どんだけ高くしても純正比較で-50mmまで下がります。指が1本入るかどうかレベル。
あと、新品なら純正でキャンバーボルトが付きます。また30段の減衰調整機能、フルタップなので、バネ長も調整できます。本州で走るなら普通にいいと思いますよ~
普通に道を走るだけでデカい段差を乗り越えたりする北海道ではさすがに低すぎでした…。また、スーパーローダウン車高調故にバネのストロークが短く、ギャップの多い北海道道では固すぎな印象…。いや見た目はマジでめっちゃいいんですけど。
感想を一言で言うなら、道が綺麗な非降雪地帯向けガチ車高調。といったところでした。
他の車高調だとしても冬場に使うことは無いですけど、降雪地帯は除雪の関係でアスファルト路面が悪くなりがちなんですよ…。
北海道や道外でもものが出るのであれば、通常のHYPER MAXがいいんじゃないかと思います。一方でめちゃくちゃ低くしたい人はこちらが良いと思います。
・BLITZ DAMPER ZZR
というわけで現在導入中の車高調。ブリッツのDAMPER ZZRです。
HKSのストロークの無さに悲鳴を上げていたらまたまた中古で出てきちゃって購入。
なんやかんやでいろいろ試すことができて本当良かったです。
バネレートはフロント49.0N/mm、リア29.4N/mmです。
リアがやや柔らかめな気もしますが、今回はバネのストロークと車高から採用。フルタップで減衰調整も32段階可能です。
結論としては、おそらく、今後ずっと使い続けると思っています。
例えるなら現行のMAZDA2のサスペンションくらいの硬さしか感じない一方で、縮むときちんとした硬さがあり、コーナーはめちゃくちゃ踏ん張ってくれるようになりました。
減衰調整を使うことで、サーキットに耐えうるくらい硬くも、ストリートで怖くないくらいの硬さにもできるので、非常に扱いやすいです。
車高もリアが-20mm~-60mmということで、理想的なところ。
GE系で走るなら、フロント・リア共に-40mmダウンくらいがちょうどいいような気はします。
…とべた褒めですが、実際通常使用の車高調では一番かもしれません。
他のGEオーナーさんも、2位がクスコ車高調、1位がこのDAMPER ZZRとおっしゃるほど。
まぁ余裕があればHKSのHYPER MAXとか、TEINの本気系車高調とか試したいんですけどね…(;´・ω・)
サスペンション系を探すときにみたいポイント
この記事にたどり着いてくださったみなさんは、サスペンションのレビューなんかを探してきてくださったと思います。ですから、最後には"これを見て"決めて欲しいと思うポイントを書いておきます。いわゆる筆者が後悔したポイントですね(笑)
・車高調はきちんと手入れする必要がある
⇒特に雪国を走る方なんかは、季節毎にサスペンション交換することが負担になりそうなら、調整機能の無い「スポーツサスペンション」くらいがおすすめです。今回紹介したmoduloがそれにあたります。他にはMUGENやTEIN、J's racingなんかも出しています。
・スポーツサスはダウン量、車高調は調整範囲(ダウン量)をきちんと調べること
筆者で言えば、Style Xなんかが該当します。よく読めば書いてるはずなのに、意外と見落としてしまうんですよね…。調整しても車高が理想より低かったり、スポーツサスでは全然ダウンしてないじゃん!なんかが起こりうると思います。
・減衰調整の可否。
スポーツ走行を目的とした人は車高調を買うなら減衰調整機能があった方がいいとは思います。サーキット・ジムカーナ走行では、日常より大幅に硬くすることができますし、逆に日常では乗り心地が犠牲にならずに済みます。
また、ストリートであったとしても、ギャップで跳ねないギリギリまで固めることができることができる故に、コース毎に調整ができて楽しいです。
半面、セッティングが決まらずに辛くなる人もいるようです。こういう実例もあるよ、とだけ…。
・中古の場合は付属部品がきちんとついているか。
スポーツサスペンションくらいであれば付属部品はないと思いますが、減衰調整機能があるタイプは調整ダイヤルが付属、車高調であれば車高調レンチが付属しているはずです。また、専用の部品…例えばHKSのStyle Xではキャンバーボルトが付属していたりするので、このあたりも気にするのであればチェックする必要があります。
ショックの抜けの確認なんかも、大変重要なのですが、こういった付属部品の確認も重要になります。筆者はStyle Xの際に減衰調整ダイヤルが無く苦労しました…。
今日はこんなところで終わりにしたいと思います(*´ω`)
ありがとうございました~♪