社畜稼業が忙しく、間があいてしまいましたが続きです。
例によって長いので、お時間あるときにでもご覧頂けたら幸いです。
前回のブログエントリーでも触れたように、
<ホイール選定>
<適合確認>
<輸送手段の検討>
という大きく3つの課題の中で、今回の輸送手段の検討が一番手こずりました。
過去に一時期アメリカに住んでいたこともあり、輸出入の手段はある程度の見識を持ち合わせている(と、思っていた)ので、検討を始めるまでは、
「まぁ、重量物でデカいから、SALか船だな」
とか調子乗って適当に考えておりました。
運ぶモノがどれくらいの体積・重量で、どのくらい早く(アメリカ→日本への所要日数)欲しいかというのを検討したうえで、これら条件とトレードオフになるのですが、💲費用💲も頭に入れないといけません。
細かい諸条件は抜きにして、ざっくりいうと、
【輸送コスト】DHLとかFedEX>>>>>SAL便>>>船便
【速 達 性】上に同じ
【適 正】書類等軽くかさばらない>>ボルト等小さいもの>>ホイール等大きいモノ
というイメージだったのですが、調べてわかったのは、
✖ SAL便は現状、ない
✖ 船便は想定外にコストがかかる
というこの2点です。
私がE46に乗っていた15年ほど前は、今ほどECサイトやメルカリ等フリマアプリも乱立しておらず、海外から車パーツを買うということは一般的ではなかったように記憶しています。
それが今では、大陸の"アリエク"やアメリカ/欧州のAmazonから直接日本へ品物を輸送してもらえるベンダーも増えていますし、海外で購入した品物を一旦現地で受け止め、適宜検品のうえ、日本への配送を請け負ってくれる、「転送屋さん」のような存在もだいぶ増えました。
したがって、
こうした小物類

であれば、上述の転送屋を利用し手数料を差し引かれてたとしても手間や英語でのやりとりの面倒さを考えれば、今でも第1選択肢として検討もアリと思います。
アリエクだけに。(ドヤ
ただ、今回は20inchのホイールなので、試しにいくつかの転送業者さんに確認しましたが、「うちには頼まないで」と言わんばかりに法外な見積金額でした。
ここからは、見積取得マラソンです。
DHL/FedEX/ヤマト国際宅急便(ヤマト米国法人)等日系輸送会社:
→高すぎて話にならない。(アルミ4つで輸送費20万とか)
SAL便:
→今は取り扱いなし
船便:
→一見安く見せかけて、実は総額が超高い。
なにが高いって、船便は輸送費こそ$100~150程度でした。どこの船便も。
ただそれ以外にかかる費用が多く、項目出しすると、
1) アメリカ国内引取り料
2) 複数パッケージ手数料
3) 日本国内配送料
4) 通関手数料
5) 関税
6) 輸入消費税
7) 税関検査費用
8) 書類(インボイス)作成代行費用
9) ターミナルチャージ
6社ほど船便の見積を取りましたが、およそこんなところでした。
もちろん会社によっては上記項目の中でも免費のところもあれば、逆に追加項目(現地トラブル対応費とかわけわからんような名目も)もありました。
このうち、2)~8)は航空便を使おうが船便を使おうが、項目名こそ会社により違いはあれど、取られます。なので致し方なし。
総額を高くしているのは、1) アメリカ国内引取り料と9) ターミナルチャージです。
1)は、船便なので港から出発するのですが、当初私は、購入先から港の事務所?的なところへ送れば良いと想定していました。
が、どうも違うらしい。。。
引き取り料というのは、「購入先店舗まで取りに来てくれる」という意味合いの"引き取り料"ではなく、「購入先から港の倉庫に届いた輸送物を、船からクレーンで引き上げてあげる料」でした。
ハァ???
9) ターミナルチャージは、とても簡単に書くと、1)の逆バージョンです。
日本に船が着岸したあとに、停船中にかかる費用であったり、荷物の積み下ろしの費用だったり、そういった諸々の費用を総称してこう呼ぶそうです。しかも、燃油サーチャージのように、時価。
ということで、海上貨物の場合、見かけ上の金額は安いがあくまでOcean Freight(海上輸送費)のみで日本到着時に発生するterminal charge等手数料計がかなり上乗せされる
ということがよくわかりました。
お気づきと思いますが、1)も9)も、当然航空便であれば発生しない費用なんです。
この時点で、「もう、船便は(少なくともホイールを運ぶには)安くないな」という結論でした。
ちなみに、船便最低額は$650+時価のターミナルチャージ等諸々。但し、混載でいつアメリカを出発できるか不明
船便最高額は、$3,000近かったです。ホイールより高いんじゃNGだわー
それで次に探したのは、DHL/FedEX/ヤマト国際宅急便(ヤマト米国法人)等日系輸送会社以外の航空便利用です。諸々探していく中でわかったこととして、
〇今回の荷物は、以下のようなイメージで1箱あたり、60cm×60cm×15cmくらい。重量は、1箱12kgです。
これで意気揚々と見積を依頼し取得していくも、またしても問題発生。
それは、船便と航空便で荷物の計測について計算の仕方が異なるそうなんです。
一般的には、重量ないしは容積の重いほうで計算し見積が出るのですが、航空便は計算が特殊でして、
12kg×4箱で荷物の実重量としては、48kgなんです。
が、航空貨物の場合、ここに特殊な計算式をあてはめ、さらに容積重量とやらを算出。
公式は、容積重量(kg) = 体積(縦cm × 横cm × 高さcm) ÷ 6,000
これに当てはめると、実重量48kgだったホイールがあら不思議、4箱で72kgに変身です。
鍛造ホイール輸入しようとしているのに、重量だけでみたら、鋳造どころか、
鉄チンホイールやないかーい!
それでも粘り強く様々な会社をあたり、やっとこさ、目途がつきました。
調べている過程で、もう通関士の資格でも取れるんじゃないかってくらい知識がつきました。
長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
次は、ホイールと一緒に細かいパーツ(新しいロックボルトとか)をいくつか購入しまして、今日本へ輸送中ですのでパーツレビューでもしてみようかなと、考えております。
肝心のホイールはまだ到着まで当分かかるのに、
ホイール以外のパーツレビューからいきます笑