
つい先日の事だ。
夜流していると、左前の暗い歩道を歩いていたキツネ色のジャケットコートを着たその女性が、急に振り返り私のタクシーに手を挙げた。
((🙋♀️
おっと…🚕
『こんばんは、どうぞ。どちらへ?😊』
『〇〇駅お願いします…。』
ちょっと元気の無さそうな声で彼女は私に行き先を告げた。
『はい、かしこまりました。じゃあ真っ直ぐ〇〇通りからでよろしいですか?😊』
『はい…お願いします。』
車を走り出すと、程なく後ろからため息の様な何とも表現し難い声が聞こえてきた。
(ま、まさか…リバース系か⁉️😨)
私は半ば諦めに近い胸中で車を走らせる。
極力揺れやGのかからない様に…。
しかしそれは私の取り越し苦労だった。
やがて、鼻をすする音に変わったからだ。
どうやら泣いている様だった…。
とりあえず、リバースは回避したようだ❌🤢
が、複雑な胸中になった。
しかし出会ったばかりの赤の他人がとやかく言える訳でも無く、私は黙って目的地へと急いだ。
やがて目的地に着いて清算の為に後ろを振り向くと、女性は生気を失った無表情の顔をしていた。
お支払いを済ませた私は、つい余計な一言を言ってしまった。
『大丈夫ですか?…😟💧』
別に下心があった訳でも無く、つい口に出たその言葉に彼女は笑顔でこう答えてくれた。
『あ、はいありがとうございます✨🥹』
目を潤ませながら微笑む彼女は…。
…か、かなり美しいひとだった…。
か、可憐だ…✨🌸😳🌸✨(五右衛門風)
少し降りる準備に手間取っていた彼女に、元気付けようと私は領収書を持ったまま、口角を上げて咄嗟にまた余計な事を口走ってしまった…。
『良い事がありますように🍀☺️💦』
『ありがとうございます…優しい…✨🥹』
(あなたなら大丈夫👍)
私は笑顔のまま心の中でそう付け加えて彼女を降ろした…。
赤の他人の私に優しく気を使う程、心の綺麗な素敵な彼女はきっと幸せになるだろう。
いや、ならないとダメだ。
笑顔で降りて行った彼女をバックミラー越しに見送りながら思った。
幸せになってねと…。
(人間生きていれば色々嫌な事や辛い事は沢山あるけど、生きてさえいればきっといつか良い事や楽しい事もあるはず。そう信じて生きて欲しい。)
それは、自分にも言っているつもりだった…。
そう、私はタクシードライバー✨🚕
直接誰かの役に立つ仕事。
そんな仕事が割と好きだ。
そして今日も都内のどこかでハンドルを握っている…。
🖐️👮♂️
『何だ?何もしてないぞ?🤨』
👈👮♂️『運転手さんこの人乗せてあげて』
『紛らわしいヤツだな🤓💦』
🧟♂️
『…しかもリバース系じゃないか…😨』
文:コーコダディ
画:AI描画アプリ
⚠️内容の無断利用は固くお断り致します🙇
Posted at 2024/01/12 20:23:02 | |
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