
昨日とは打って変わって、晴天の札幌の街を駅に向かう。
札幌駅は通勤客でごった返していたが、その世間の流れ
とは逆方向に進む私は、チョット罪悪感に苛まれた。とは
いえ、ホテルを早めに出て来てしまったので、何も食べて
いない腹の虫が、先程からグーグーと非難の声を挙げていた。何とかなだめすかし、空港行きの
特急列車へと急いだ。幸いまだ列車は来ていなかったので、ここぞとばかりに立ち食いスタンドを
探す。すると20メートルほど離れた所に、立ち食いそば屋があったので、ダッシュでソコに向かった。
腹が減っているとはいえ、まだ朝なので、ココはサッパリ系で行こうと注文する。
「オバちゃん、てんぷらそば大盛りに卵とコロッケ入れて!」
「はい、ありがとうございます!」
オバチャンは手際よくそばを湯切りしている。程無く蕎麦が目の前に来た。しかし、七味を振り掛け、
割り箸を割った瞬間、電車がホームへと入って来た!
「うっ! く、くそ!」
私の中で、激しいせめぎ合いが始まった…。それはつまり、そばをとるか、電車をとるか!という事
に集約されている(自爆) 悩んだ末、電車をとる事にした。
「流石に、飛行機に遅刻は出来ない」
泣く泣く箸を置こうとした次の瞬間、ホームにアナウンスの声が聞えた。
「新千歳空港方面、〇〇行き、特急〇〇号は、2分程停車します。発車は〇〇時…」
何と言う神の御加護! これで両方イケル! と思うが否や、そばをソノ場に置いたまま、ダッシュ
で列車に飛び乗り、荷物を空いた席に置くと、またダッシュでソバ屋に戻った!
「うぉぉぉぉー!」
蕎麦を掻き込みながらも、電車内の荷物に目を向け、注意は万端だ! 列車内の乗客は、荷物だ
け置かれた席を訝しながら通過していく。私もさらに蕎麦を啜るスピードを上げた! 下手したら不
審物として通報しかねられないからだった。 まあ実際、中に入っているカメラの画像フォルダには、
大変刺激的な放送禁止画像がたんまり保存されていたので、本当に不審物と言えなくもなかった
が…(自爆)
と言う訳で、アツアツの蕎麦を33秒で完食して、急いで列車に飛び込んだ! プシュー! その
直後にドアの閉まる音が聞こえた。ギリギリだった(苦笑)
晴れ渡った車窓から見える景色は、来る時には見られなかった、いかにも北海道らしい美しい
景色が流れて行った。思えば昨日、すすきの行って、抱いて喰って、ドーム行って怒って喰って、
ホテルで温泉入って喰って、そしてまた、脱いで挿れて…。とまるでジェットコースターの様な一日
が、走馬灯のように頭の中を駆け巡った。ニヤニヤしているであろう私を、気持ち悪そうに近くに
座っていたOL達が見ているのが見えた(苦笑) 慌てて顔を引き締めて、視線をまた車窓へと向
けた…。
列車は定刻通り空港に到着した。少し急ぎ目に航空会社のカウンターに行くと、また驚愕の事実
が私を襲った! …えー、また1便間違えた(自爆) と言う訳で、時間が空いたので、ココはゆっくり
買い物でもしようと気持ちを切り替えた。早速検査場へと向かう。するとここで、羽田では引っかか
らなかったライターを指摘された。X線モニターを見ていた女性係員が、機械的に、しかし高圧的に
指摘したのだ。慌てて近くにいた男性係員二人に挟まれ、手荷物検査が始まった。
「ライター持ち込みは1個だけなので、どちらか没収します!」
いつもながらの、このオカシなルールに軽い怒りを覚えながら、一応コッチと指を差し、振り向く
と、“ザマーミロ!”と言った表情の女性係員の顔が目に飛び込んだ。怒りを抑え、没収されたライ
ターが入った透明なボックスを横目に見ながら、検査場を後にした。
「クックックック…。ザマーミロは、コッチのセリフだ!」
私は思わず雄叫びを上げそうになった。何故ならば、没収されたライターは、つい先程購入した
煙草に無料でついて来たものであり、という事は結局、最初から所有していたライター3個は、未
だ無傷のまま機内持ち込みに成功したという事だからだ(爆)
良い気分のまま、ショップでお土産を物色していると、或る事に気が付いた。
「うっ……金が足りねぇ…。これでは、予定していた人数分、全てを購入する事が出来ない!」
アオバに御祝儀を渡したのを思い出した(苦笑) どうしようと思案した挙句、渡す予定の人達を
削減する事にした(爆) と言う訳で話は逸れますが、私から無事お土産をゲットされた方は、“選ば
れし者” なので、感謝するように!(核爆)
と言う訳で無事経費削減に成功した私は、遠慮なく自分へのお土産を買う事が出来た(爆)
と言っても、質素な食べ物だけなので、反感はナシ!という事で…。
スタンドで大量にお土産を買う私の姿を、何故かたまたまココにいた黒人の乗客3人衆が、ガン
見していた。何か嫌な目つきではあったが、それを無視して大きなお土産の荷物を抱え、待合ロ
ビーの椅子に腰を下ろした。
そうこうしているうちに搭乗開始のアナウンスが有ったので、席を立ち、入り口に向かおうとした。
その時、空港内に有るTVから、昨夜のCS逆転シーンが映し出された! 折角気持ちよく帰ろう
とした私に対して、それは宣戦布告と同義だった。
「クソ!」
急いでモニターに近寄り、電源のコードを根こそぎ抜いた! ブッ! と言う音を立ててモニター
画面は真っ暗となった。アチコチから非難の声が上がった。その中でも特に先程の黒人3人衆が
吠えていた。
「\\\$$$!!!」
口々になんか言っているが、よーわからん。と言う訳で、私はゆっくりと3人衆の元に向かった。
自分でも段々と、目が座って来ているのが分かる。私が近づくにつれ、3人衆も戦闘態勢に入った。
お互いが対峙した。が、先に動いたのは私だった。当然“アノ”必殺技をかまします!
「シャベダッ! アヨッ、デ、コルドゥアァァ! ムンムンムン!、トッファァー!!」と、叫びました(爆)
勿論私自身も何を喋っているか分かりません(追爆)
※参照(笑)→: https://minkara.carview.co.jp/userid/336753/blog/24164901/
そして、忍者が手裏剣を投げるポーズをとりました!(爆) しかしこれが効果覿面! 3人の顔が
あっという間に青くなり(黒いからよく分かりませんでしたが(爆)、後ろへ大きく後退りしました(笑)
勝負あり!です(苦爆)
「所詮、日本について浅い知識しかない外人は、この程度でビビるのだ!」
恐れおののく3人衆に、軽い一瞥を喰らわせると、意気揚々と機内へと搭乗した…。
席に着き、ようやく安息の時間が訪れようとしていた。ラッキーな事に私の隣に、またうら若いOL
風2名が座っていた。アイマスクを付け、寝の態勢に入った私の耳に、彼女達の会話が飛び込んで
来た。さりげなく耳を傾ける…。
「でもさー、昨日の△△君のアレ、変な形してたよねぇ~」
「そうそう、渦巻いているみたいだった! きゃはは!」
「でもあれ咥えるの大変だったでしょ?」
「うん! でもオマ〇コの方は、もう最高だったよ!」
「えー! い~な~」
「そういえば、アナタが△△君とデートに行っている間、私〇〇君とHしちゃった!」
「うそー! 私も、〇〇君と、昨日寝たよ!」
「えー!ホントー!」
「……じゃあ、私達、“棒姉妹”ってことね!」
「キャハハハッハァ~~!」
……オナゴ、恐るべし!
こんなオナゴが俺の近くにチョクチョク現れてしまうから、俺の婚期は遅れるのだ…。
飛行機は、雨の羽田へと到着した。私の帰りを待っていたフィットちゃんを軽く撫で車内に入り
込むと 「ふー!」 と、
背伸びをして、シフトレバーをDレンジに入れ、一路雨の中、自宅へと走り出す。
……これでようやく、私の“ミニ・マジカルミステリーツアー”が終わった……
おわり!
※尚、この日の模様はフィットのフォトギャラリーにアップしておりますので、どうぞご覧下さい!
でわでわ!