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2013年07月06日 イイね!

人生徒然草  隔世の感に包まれて・・・番外球団リクルート編

人生徒然草  隔世の感に包まれて・・・番外球団リクルート編 ※しばらく野球ネタが続きますm(_)m

 誤解を恐れずに言うならば、過去から現在にかけて、純

粋な大阪のプロ野球チームは、“南海ホークス” 以外に無

い! と断言出来る。タイガースはご存じの通り兵庫県を根

城にしており、阪急ブレーブスもまた同じである。近鉄はそ

の鉄道網が名古屋圏まで広がっている事から、イマイチ、アイデンティティーがボヤけており、純

粋な大阪とは断言出来ない存在だ。実際、戦前戦後から1950年代後半までは、大阪と言えば南

海ホークスであり、阪神タイガースは、あくまで“神戸さん”というヨソ者扱いだったのだ。それは観

客動員にも如実に表れており、本当に今では信じられない事ではあるが、南海が阪神を上回って

いたのだ! その人気を支えたのがホークスの強さだけでは無く、やはりその本拠地たる大阪球

場にもあった事は、疑うべくもないだろう。何せ御堂筋のドンツキ! ミナミの繁華街のど真ん中に

そびえ立っていたのだ! 東京で例えるなら、新宿歌舞伎町のド真ん中、今は無き“コマ劇場”の

場所に野球場が有ったと思っていただければ、その特異性が判るであろう! こんな立地に建つ

プロ野球場は、世界広しといえども、ここ大阪球場以外に無かった事は自慢出来る事項である!

 では何故、こうも最高の立地にも拘らず、のちに東の川崎球場と並び、閑古鳥の鳴く球場の代名

詞となってしまったのか…。


 前にも言ったが、もうそれは本当に2リーグ制に移行した時のフランチャイズ所在地の偏りと、親

会社の業種の偏りに尽きた! 確かに関西圏は昔から日本を代表する大きな市場だ。しかも野球

熱は高いと来ている、プロ野球ビジネスには申し分のない地域である。んが、その関西に3球団。

それも全て同じ地域内での各鉄道会社による観客の奪い合いとなり、故に、市場の新規開拓では

無く、単に一つのパイの取り合いと化してしまった事が最大の要因であろう。セリーグを見れば一

目瞭然。親会社の業種もマスコミ系2社、飲料系、水産食品系、鉄道系、自動車系と、比較的業種

も多岐にわたり、特に東京は関西圏よりも大きい市場にも拘らず、2球団しかフランチャイズを置い

ていなかった。故に喰い合いまでに発展せず、綺麗に棲み分けが出来た良い例であろう…。


 1959年(昭和34年)シーズン。この年は、南海ホークスを語る上で、正にエポックメイキングな年で

あった! 南海ホークスという球団は、この年の為に生まれて来たと言ってもいいだろう。いや、こ

の年が存在するだけで、ホークスは永遠の存在となった。前年の西鉄ライオンズの様に!

 そのライオンズが劇的な大逆転優勝を遂げた正にこの年、後に野球界の歴史を変えるスーパー

ノヴァが誕生した。謂わずと知れたスーパースター、“長嶋茂雄”の巨人入団である…。


 実はこの頃、このプロ野球を凌駕する人気スポーツが既に存在していた。それは大学野球、更に

言えば“六大学野球”である。今でもアメリカではNBAよりも大学バスケットボールの方が人気がある

ように、当時の日本でも、プロ野球より六大学野球の方が遥かに市民権を得ていたのである。その

日本で一位二位を争う人気スポーツである六大学リーグに於いて、一人の学生が正に太陽の様に

光り輝いていた。その青年が所属する立教大学は黄金時代と言ってよい成績を残しており、正にそ

の原動力の中心人物として光っていた。

 後に“立教三羽烏”と呼ばれたその中心選手、長嶋・杉浦・元屋敷の各選手は、当然の様にその

年のストーブリーグの中心でもあった。即ちどの球団に入るのか!と。と、ココでも水面下でドラマは

始まっていた。立教のエースである杉浦と、4番バッターの長嶋は、既に“栄養費”の名前のもと、既

に大学に入ったばかりの頃から或る球団に金を渡されており、完全に囲い込まれていた。その球団

とは、南海ホークスである。当時の絶対的監督であった、“親分”鶴岡一人の要望により、次代を担

う絶対的エースと、同じく次代を担うスラッガーの確保をする為、球団はこの2名に絞り、南海入団の

確約を取り付けていた。当時の南海に足りないモノ。それは即ち前年に西鉄が優勝した中に隠され

ていた。それは、稲尾のような絶対的エースの存在である。思えば、別所という絶対的エースを巨人

に獲られた時から、南海の苦悩が始まったのだ。故に絶対的エースの存在が、いかに大きいか、も

っとも痛感している球団が南海であった事は疑うべくもない。そこで白羽の矢を立てたのが杉浦であ

り、スター性抜群の長嶋であった訳だ。しかしこの確約はご存じの通り破談に終わる。長嶋は土壇

場で巨人入団を決めたのだ。コレに関しては未だに、また巨人に金で獲られたと思われているよう

だが、実際は南海の方が金を使っていた。この辺に関しても別所の件で痛い思いをしているので同

じ轍は踏まないようにと、南海の球団フロントも学習していた訳だ。なので実際の巨人入団の理由

は、やはり在京球団という要因が、もっとも大きいと思われる。

 これとは対照的に、もう一方の雄である杉浦は、当初の筋を通し、南海へと入団した。まあ鶴岡

監督は、杉浦が来たらそれで「OK」という考えであったようだった。兎に角、今、南海が欲しいのは

エースであったから・・・。


 そしてスラッガーに関しても、チーム内の或る選手が鶴岡監督の目に留まった事が、長嶋の巨人

入団を帳消しにさせていた。既にテスト生で入団し、長い下積みを続けていた、“野村克也”その人

である。正にこの二人の選手が、大選手への大きな一歩を踏み出したのが、1959年だったのだ!


  つづく
Posted at 2013/07/06 06:55:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 私小説 | スポーツ

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