しんげん神奈川のブログ一覧

　どうやら町内会か、子供の学校の親の集まりは分から

ないが、そんなコミュニティーでの何かのスポーツチーム

の反省会の様なこの深夜の会合が、あらぬ方向にエキ

サイトした現場に遭遇してしまったという事の様だった…。


　「アンタ！さっきから下手に出たら付け上がってっ！」

　「それはこっちのセリフよっ！」

完全に二人の戦いに集約されたかに見えた時、

　「もう、ちょっといい加減にしたら！！」

と、また一人ヤンキーマダムが参戦した！というより、よく聞いてみれば完全にRIKAKO一人が

孤立しているのが分かった。私もRIKAKOの往生際の悪さにイラついたほどだったから、いわん

や当事者達のフラストレーションが上がって行くのが見て取れた。そんな中、私の注文したミート

スパゲッティ―が運ばれてきた。女の戦いに耳を傾けつつ、早速パスタを頬張り始めた時、RIKA

KOが最後通牒ともとれる反撃に打って出た！

　「あんたさっき、皆仲良くなったって言ってたけど、ウソ言うんじゃないわよ！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アタシは仲良くなった覚えはないからね！！」

と、啖呵を切ったその直後、すかさず、ほぼ全員が同時に言い返した！

　「アンタだけよ！！」

ブフォッ！

私は思わずスパゲッティを吹き出した！　周りのヤンキー達も、肩を震わせて笑いを堪えていた。

しかしその雰囲気が、当の本人であるRIKAKOに伝わってしまった時、破滅への序章が始まって

しまった。

　「この糞ブスが！　テメェなんか死んじまえ！」

と言ってRIKAKOは皿に残っていた食べ物を、大迫たつ子に投げつけた！

　「何するんじゃこのスベタが！」

と言って持っていたボールペンをRIKAKOに投げつけた！

　「やりやがったな！このバイタが！」

一気に、懐かしい語句だが放送禁止用語と、モノが飛び交う戦場と化した喫煙エリアとなったが、

ハッキリ言って傍から見れば、目糞鼻糞であった(苦笑)　とはいえ、ヤンキーババア達が、ギャア

ギャア騒いでいる中、私は黙々と明太子スパゲッティ と、エビのカクテルサラダを食べていた…。


　しばらくすると、皆が止めに入った事も功を奏してか、怒声も収まりつつあった。私も一通り食べ

終わり、マッタリトした時間を過ごしていた。

　「ふー、美味かった…（色んな意味で…）」

と言って、卓上に挿してあるレシートを掴み立ち上がろうとした正にその時、収まっていたかに見

えたハルマゲドンが突如、天から降り注いだ！

　ドガッ！　バキャ！　ガッシャーン！！　パリーン！

テーブルはひっくり返り、椅子やコップが飛び散った！　店内は瞬く間に阿鼻叫喚の様相を成して

いた。皆が恐怖の視線を錯綜させる！とうとうこの世の終わりが始まったのか…。

　……い、いや。

　単に私が、蹴躓いて転んだだけだった……(核自爆)

一気にシーンとなる喫煙エリア。その瓦礫の中にあって皆の視線を一身に受け続け、しかし懸命

に恥を忍んで立ち上がろうとする私に、骸骨オバサン店員が駆け寄ってきた。

　「あらあら、今日はまた派手にやってくれたわね…」

慣れた口調でそう呟いていた。しかし、赤面の私の顔をみた骸骨は、

　「ま、後で片付けるから、アンタは何もしなくていいわよ！」

と言って、私をレジまで促した。特に弁償請求も無く、料金を払って外に出た。しかし尚も店内から

は多くの視線が私に突き刺さっている。確かに自分でも大事になったと少し反省していた。まさか

テーブルの脚に蹴躓いただけで、店内の一区画を灰燼に帰す位、あんな破壊力を発揮するとは、

大人しい性格とは言え、流石に自分に恐怖した…(苦笑)


　車に乗り込み、慌てず、しかし少し早めにファミレスを離れると、先程の光景が目の前にフラッシュ

バックする！

　「ああ、恥ずかしっ！！」

羞恥心がムクムクと湧き起ったが、この感情を少しでも和らげたいとの思いから、思わず大きなイビ

キが聞える後席に話しかけた。

　「やっべぇ、ドンガラ ガッシャーン！　やっちまったよ…」

そして後席を見て見る。そこには、

　「そんなの、オイラが、いっつもしている事じゃん！」

とでも言いたげな寝顔のワンコが、股をおっぴろげてスヤスヤと横たわっていた…。


　と、体がデカいだけで、運動(慣性)エネルギーもデカイ事が解った、深夜の或る出来事であった。


　　でわでわ！（自爆）