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イイね!
2022年04月25日

個人的調査活動の巻

私自身は元より。身内や周囲の知人等とも、全く関係の無い件ではありましたが。2月頃から個人的に、埼玉にて以前営業していた三菱系チューニングショップ『ECI TURBO プロショップシリウス』に対する調査活動を行っていました。
事の始まりはネット上の『web option』が公開した『「被害者は20人以上か!?」名門の皮を被った悪徳チューニングショップの闇を追った』を読んだ事です。
記事の内容としては、簡単にまとめるとこんな感じでした。

・埼玉県の、オールド三菱を得意とする某チューニングショップに、愛車を預けたらいつまで経っても仕上がらない。
・その後店主とコンタクトが取りづらくなり、自分の車の姿も消えて。尋ねてみても、車の所在を教えてもらえない。
・SNSで情報収集をしてみたら、同様の状況で困っている三菱車オーナーが多数存在する事が判明。同時に愛車が、ショップから近い河原の駐車場に放置されている事も分かった。
・警察に被害届を出した方や、車両返還と損害賠償を求める民事訴訟を起こした方など。被害者はざっと20人以上。
・どうにか車は取り戻せたが。保管状態が悪かった為、外装の状態は大幅に悪化。身に覚えのない傷やへこみも散見され、修理箇所も手つかず。もちろん、最初に支払った修理費は帰ってこない。
・2番目のユーザーは、警察に行ったところ。『おたくが納得してクルマを預けたんだから事件化はできない』と相手にされず。
・3番目のユーザーは、同様にいつまでもクルマを返してもらえず。かなり経ってからショップを訪れて愛車を確認したところ、店主から『終わった』と説明を受けていた箇所も含めて全く手つかずである事が判明。民事訴訟を起こしてみたが。店の口座残金が119円しか無く強制執行もできない状況。
・4番目のユーザーは、諸々の被害について警察に相談したが。『電話が繋がる時点で詐欺には当たらない』と言われたとの事。
・雑誌の取材で、オーナーと共にホームページに記載されている店舗所在地に行ってみたところもぬけの空。その後の調べで、ショップは2021年10月に店舗を同一県内へ密かに移転させていた事が判明。なおそちらも、日を改めて訪れたがシャッターは閉ざされた状態。
・某ショップは2カ所の駐車場に入庫車両を保管しているが。どちらも保管とは名ばかりの野ざらし状態で、年単位で放置されたからかどれも劣化が激しい。
2つめの駐車場では、車の周りに深い穴が掘られているが。これは賃料を滞納された地主が、車を持ち逃げされないように行ったもの。
・刑法235条により。ショップに預けた車を、自分の愛車だからと許可無く持ち帰る行為は違法となる。
・店主はそれを匂わせる発言を度々しており、その為に被害者達は愛車を取り戻せずにいる。
・記事の編集部は、店主のSNS裏アカウント(ゲームアカウント)を特定しており。そこには2022年1月時点でオンラインゲームに熱中する様子が更新されている。

とまあ、簡単にまとめただけでこんな感じです。記事を読んだ感想は、腹が立ったなんていうものではないですね。端的に表現するならば『フルパワー、100%中の100%』の怒りに点火した感じでしょうか。
とはいえその怒りは、あくまで記事からもたらされた情報のみによって引き起こされたもの。単一の情報源のみに頼り、入ってきた情報を全て鵜呑みにしてしまうと思考や判断を誤る事があります。そこでこの件に関してはなるべく多くの情報を集め、まずは記事の内容が事実であるか否かを自分なりに納得いくまで検証してみようと考えました。私は東京都在住で、埼玉は余裕で行動圏内なので。感染予防対策にはしっかり気をつけつつ、ネット以外にも自分の足で情報収集を行ってみます。
その為にも、まずはネットで基本的な情報を下調べ。程なく記事内の某ショップが『ECI TURBO プロショップシリウス』である事が判明。その現在のホームページと、かつての旧ホームページを確認。店主らしい人物のツイッターも発見。更に店主と思われる人物の、無編集の顔写真なども見つかったので保存しました。
そうして調べてみると。『web option』の記事が掲載された直後辺りから、ネット上の店舗情報が閉業に変わったりして。件の記事を読んだ店主が逃げに入った様子が窺えました。なお、ショップのホームページに載っていた旧住所の店舗物件は、新たな入居者を募集中である事も不動産サイトで確認しました。

さて、ここまでの情報を得た上でどう動くかですが。一般的な手段で考えると、民間人が会社の情報を取得するにはその会社の登記簿を取得するのが早道ですね。という訳で、まずは会社登記簿の取得方法を確認。
で、さっそく行動に移したのですが・・・そこでいきなり勘違いをして、霞ヶ関の法務省へ向かってしまい。周辺を見て回ってもそれらしい受付窓口への入り口が見当たらなかったので、入り口の守衛さんに尋ねてみたところ。「ここではないですね」と、九段下の法務局の案内図を渡されるという些細なミスが発生。で、少しばかりロスをして法務局に無事到着。意気込んで登記簿の取得を申し込んだのですが、結果は該当情報無し。どうやら法人としての名称は、ホームページに載っているショップ名とは異なっている様子で。情報取得の為には、その正式な法人名もしくは法人番号が必要との事でした。

ならば法人名や法人番号を調べる為にはどうするか?そこで着目したのが『古物商許可第431050011464号』の情報でした。この番号は新ホームページと旧ホームページのどちらでも同じ。つまり、以前まだまともに仕事をしていた頃から公開していた番号であり。もしかしたら、まだ将来これらの行為に及ぼうとは考えていなかった頃に登録していたものである可能性があるので。そこに付け入る隙があるのでは?と考えました。
そこで埼玉県公安委員会のサイトを見てみたところ、『許可を受けた古物商の業者一覧』であ行~わ行までのリストが見つかったので。まずはさ行のリストを全て確認。それで見つからなかった為、あ行~わ行まで全てのリストを複数回確認。それでも許可番号、代表者名のどちらでも見つからなかったので。全てのリストを地道にワープロソフトにコピペしていった上で、文字列検索機能を使ってみても、やはり該当情報は引っかかりません。あるいは他の都道府県に?とも一瞬思いましたが。頭が43から始まるのは、やはり埼玉県の番号の模様です。
ここで、ホームページに公開している許可番号は架空のものである可能性が浮上。そこで埼玉県公安委員会に電話をかけて、件の番号が実在するか否かを質問してみたところ。ひとまず実在する番号である事は判明しました。しかしそれ以上の情報は電話では明かせないので、情報開示請求の手続きが必要との事。
なので早速、車で埼玉県公安委員会を訪れて、事情を説明した上で情報開示請求手続きを行い、その日は帰宅。後日、請求の審査が通ったとの通知が来た為。書面に記載された通りに現金10円と郵送用の切手1枚を現金書留で埼玉県公安委員会宛に送付。程なく、開示された情報が手元に届きました。
そうして再度、九段下の法務局を訪れて会社登記簿の取得を申請。しかし今度も、やはり目的の法人情報は見つかりませんでした。開示された用紙を窓口の方に渡したりして調べて頂きましたが。そこに書かれていたのは、『有限会社』も『株式会社』も付かない『シリウス』の文字だけであり。この情報では見つからない。代表者名や記載住所等では検索できないという話でした。
それで、再度埼玉県公安委員会を訪れて。この情報では会社の登記簿が取得できなかった事を説明し。追加の情報開示を依頼してみましたが。調べて頂いた結果、この古物商許可番号は法人ではなく個人で申請されており。これ以上の情報は、この番号からは調べられないという結論になりました。

公安委員会を後にした私が、次に向かったのは埼玉地裁。記事では、ショップに対して複数の訴訟が起こされていると書かれていたので。ショップもしくは代表者に対しどのような訴訟が起こされ、検察側と弁護側がそれぞれ大まかにどのような主張を行い、どのような判決が下ったのか。個人情報等は黒塗りで良いし、内容も大まかなもので構わないので。とにかく起こされた全ての裁判の概要を知る事ができないか?と、窓口で質問してみました。
しかし残念ながら、それは不可能との事。○年△月□日の第×××××号裁判という具合に、きちんとどの裁判なのかを特定した上で。原告名と被告名の双方も知っていなければ、裁判内容を知る事は無理。また、行われた裁判の一覧表なども無い為。リストの中から自力で裁判を探す事もできそうにありません。

と、ここまでの調査結果に至るまでの途中で。3月に『ベストカーweb』が『今度は新潟のアメ車ショップが夫婦で夜逃げ・・・多発する「クルマ屋の夜逃げ」発生の理由と腹立たしい事情』という記事を掲載しました。こちらは『カスタムショップホープ』という店で、ざっと被害総額は5000万円以上、被害者数は30名以上。そして警察に相談しても被害届は受理されず、刑事事件として扱われた例もまだ無いとの事。そして記事内では『シリウス』と長野の『デュミナスレーシング』の件にも触れられていました。なお長野の件に関しては、きちんと警察が動いている模様なので。問題は先の2件ですね。

個人的な調査で行き詰まった事と、看過できない案件が1件から2件に増えた事で。これはもう、捜査を求める陳情書を書くしか無いかな?という結論に達し。2つのショップに対する捜査開始を願う文章を書いてみようと決断。とはいえ、埼玉県警や新潟県警宛にそうした陳情書を提出してみたところで。これらの案件に対し全く関係の無いよそ者から届いた文章に対し、まともに取り合って頂けるとも思えません。ならばやはり、地元である東京の警視庁と警察庁宛に提出する方が良さそうですね。なお、とりあえず頭の中で考えてみた文章の内容はこんな感じです。

・このところ。自動車のカスタムを請け負うショップが、悪質な行為に及ぶケースが多発している。今年に入ってからニュースになったのは『ECI TURBO プロショップシリウス』『カスタムショップホープ』『デュミナスレーシング』など。
・そのニュース記事とは『web option』の『「被害者は20人以上か!?」名門の皮を被った悪徳チューニングショップの闇を追った』と、『ベストカーweb』の『今度は新潟のアメ車ショップが夫婦で夜逃げ・・・多発する「クルマ屋の夜逃げ」発生の理由と腹立たしい事情』。
・記事の内容によれば、少なくとも『ECI TURBO プロショップシリウス』と『カスタムショップホープ』共に、埼玉県警と新潟県警は被害者からの訴えを冷たくあしらっている。そのうえ刑法においても、不正行為を行っているショップ側に優位なのが現状である。長野県警がきちんと動いてくれている事が書かれていたのは救いではあるが。全体的には、警察組織に対し悪印象な内容となっている。
・そうした状況を伝える記事が、異なる2つの媒体から相次いでネット上に公開された。恐らくどちらも多くの人々の目に触れており。読んだ人々の多くは、強い怒りを覚えると思われる。そしてその怒りはショップ側だけでなく、被害者の訴えに対しまともに取り合っていない警察側にも向く可能性が考えられる。
・複数の地方警察組織が、そして司法の判断までもが、こうした被害者からの訴えに対し耳を貸そうとしていない現状がニュース記事となり。『警察とは、法の世界とは、結局のところそうした存在だ。明確な犯罪を見過ごし、被害者の立場に寄り添おうという気持ちすら持っていないお役所仕事をこなしているだけの組織だ』という印象を読者は受けている可能性がある。
・仮にそうなっているならば。そうした認識が広まっていくのをこのまま放置し続けるのは得策ではない。『警察とは犯罪を取り締まる組織』という世間からの信頼が失われてしまえば、正義感に燃える若者はもう警察官を目指そうとは考えなくなる。警察の職務は民間の仕事と比較して厳しく、単なる損得勘定で職を求めるのであれば警察官を志す者はそれほど多くないと考えられる。警察官のなり手が、質・量のどちらにおいても現状より悪化していくならば。それは長期的に見れば、警察組織の衰退に繋がりかねない。
・そうした未来図を回避する最善の手段は、警察組織が一丸となって全国規模での捜査に乗り出す事である。まず埼玉の『ECI TURBO プロショップシリウス』は、かつて三菱系旧車の駆け込み寺としてディーラーからも勧められるショップだった過去がある。そして三菱車ユーザーが全国に存在する以上。まだ明らかになっていない被害者も、全国に散らばっている可能性は否定できない。
新潟の『カスタムショップホープ』に関しては。これほどの被害額を出した上で夜逃げした以上、新潟県内に未だ身を潜めている可能性は少ない。他の都道府県、恐らくは身を潜めやすい離れた地方などに逃走した可能性の方が高い。新潟県警が被害届も受理せず、刑事事件としての捜査も行っていないのは。恐らく既に、県警としての管轄外の案件という認識でいるからではないかと推測される。
・これらの事案が、埼玉県、新潟県の内に収まらないほど事が大きくなってしまった以上。少なくともこの2つの件の捜査に関しては、全国レベルでの捜査が必要との認識で臨むべきだと考えられる。
・特に埼玉の『ECI TURBO プロショップシリウス』は、密かに県内に移転したと記事にはあるが。公式ホームページ上にはそうした通知は載せられておらず。ショップを検索しても閉業となっている為、現実には存続していない可能性も考えられる。仮に廃業したのであれば、刑法上での預けられた車を占有する権利も消滅している事になり。捜査の上で、適切に被害者へと車が返還される事が望まれる。

とまあ。こんな感じの内容の陳情書を、東京に所在地がある警察庁及び警視庁の、こうした陳情を受け付けて頂けそうな部署に提出してみようかな?と考えたりしていました。
時期については、仮に3月中に郵送した場合。年度内に処理できず、かつ重要でない内容のものは処分されてしまう可能性が頭に浮かび。4月に入ってからは、3回目の新型コロナワクチン接種があったり。別途同時進行で進めているロードスターのカスタマイズにも手間と時間を割く必要があったりした為。新年度開始に伴う業務も一段落するであろうゴールデンウィーク明けを狙って、陳情書を書いてみる考えでした。
が、4月15日になって。『web option』が『「動き出した警察と被害者の会」悪徳チューニングショップの闇を追う~続報~』という記事を公開しました。
内容としては、被害者の会と弁護士が駐車場の地主と交渉し、車の回収が進んでいる事。警察も、ひとまず刑事事件として捜査を始めた事が書かれていました。
これだけ進展があったのであれば。埼玉の件に関しては、陳情書を書く必要は無さそうですね。つまり、残すは新潟の『カスタムショップホープ』のみ。こちらに関してはまだ全く調べていないので、現時点では陳情書を書ける段階にはありません。
でもまあ私は、ロードスター乗りの例に漏れず体内の距離計が壊れており。過去には本州の青森から、四国はもちろん九州の鹿児島まで車で訪れた事もあるので。一般の方々よりは、フットワークは割と軽い方ですね。
ちょっとこれから、公私共に忙しい時期に入るので。時間はかかるかと思いますが、新潟の件も放置はせず。自分なりに調べてみようと考えています。
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Posted at 2022/04/25 05:10:25

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