ND型ロードスターは、登場当初『ドアが軽く開きすぎる』と言われていました。
その為、隣の車へのドアパンチ防止の為にドアを重くしたいと考える人も多く。私も早々に『Arrows』さんのドアチェックリンクへと交換して対策を施しました。
しかし、それから5年程が経ち。慣れによるものなのか、それとも抵抗が抜けてきてしまったのかは分かりませんが。ドアの重さが物足りない、もう少し重くしたいと感じるようになりました。
ちょうどそこで、純正部品のドアチェックリンクにも対策品が出ていると知り。早速装着して試してみようと思った次第です。
なおパワーウィンドウのコネクターを抜く必要がある場合に備えて、バッテリー端子のマイナス側を外してから作業を開始します。
まずはドアレバーの奥と、ポケットの底に隠れているプラスねじ2本を外します。
次に、ドアの内張りを外します。画像では内装外しを使っていますが、手で端から引っ張るだけでも外せますね。
ドアの内張りを外した状態。下に傷防止の敷物を敷いておけば、パワーウィンドウスイッチのコネクターは外さなくても大丈夫でした。
続いて、スピーカーを取り外します。10mmソケットで3カ所のボルトを外し、コネクターを抜いて、ドアチェックリンクの入れ替えができるようにします。
まずは、ドア側のボルトを緩めます。使用するソケットは、ドア側、車体側共に10mmになります。
こんな感じで、まずはナットが外れる少し手前まで緩め。その後はマグネットピックアップツールの頭をナットに近づけながら続きを緩めます。すると、外れたナットは落ちずにピックアップツールにくっ付く為。ナットを紛失しにくくなります。
今回装着するのは、マツダ製対策部品第2段のND5V-58-270です。実はこれ以前にも、第1段としてN243-58-270Aという部品が出ていました。
こちらの部品は初期型部品に対し、開く途中に2段階で止まる点や開く角度などはそのままで、重さだけを変更した部品だった模様です。
対し、今回装着する部品は途中で止まる位置を1カ所に減らし。また角度も変更されている模様です。
左側が、これまで使用していた『Arrows』製。右側が、今回装着する部品です。
なお『Arrows』製で付属していた先端のカバーは、純正部品には移植不可でした。
スピーカーを外した穴からドアチェックリンクを入れ、ボルトとナットを締めて固定。なお締め付けトルク値は、ドア側のナットを10N.m。車体側のボルトは24N.mで締めました。
無事交換が完了した所で、ドアチェックリンクの素性を確認。まず開く角度ですが。旧部品に関しては『Arrows』さんの製品情報から引用させて頂きます。
・初期純正 0度(全閉) 27度(C1) 45度(C2) 65度(全開)
・Arrows 0度(全閉) 41度(C1) 69度(全開)
続いて、今回装着した部品の角度を簡易測定。デジタル分度器の片側をドアパネルに当て、もう片方を車体のサイドシルと平行になるように動かして、およその角度を測定してみました。その結果がこちら。
・後期純正 0度(全閉) 36度(C1) 69度(全開)
こうして比較してみると。初期および中期の部品では3段階で開いていたところを2段階にしてみたり。全開角度も広げてみたりと、明らかに『Arrows』さんの製品を意識した改良がされているみたいですね。なお肝心のドアの重さは、交換後明らかにしっかり感が増していました。ただこれは、『Arrows』さんの部品が5年使用したものだった為に感じた差かもしれません。比較するならば、新品同士でなければフェアではないですね。
『Arrows』さんの部品も、少なくとも初期の部品よりは重くなっている事。またリンク部を隠すカバーが付属する事などを考えれば、今でも十分比較検討の余地はあると思われます。
で、せっかくドアチェックリンクが現行型と同じになったので。この機に、サイドシル部の内装部品も現行型のものに交換する事にしました。
こちらは、度々お世話になっている『Joy Fast』さんで取り寄せて頂き、店頭でサクッと交換して頂きました。以前装着していた汎用スカッフプレートが、専用品でないが故に微妙にはみ出してしまい。足に引っかかって剥がれて貼り直す事が何度かあった為、交換を決意した次第です。
元々この部品の見た目が気に入って、この部分にスカッフプレートを貼ろうと思い立ったので。結局、収まるべきところに収まった感じですね。
それと、今回は必要ありませんでしたが。万一パワーウィンドウのリセットが必要になった場合の為に、その方法もみんカラで調べてみました。
まずは、まろりぃさんの整備手帳に書かれていた手法がこちら。
1.エンジンをかける
2.窓ガラスを一番上まで上げる
3.運転席のスイッチで、上げたまま10秒位保持
4.リレー?のカチッというような音がしたら完了
次に、MHOさんの整備手帳に書かれていた手法がこちら。
1.ドアを全閉にする。
2.屋根を閉めて、ロックを固定する。
3.エンジンスイッチをONにする。
4.パワーウィンドウメインスイッチの運転席ガラスを操作して、運転席ガラスを全開にする。
5.メインスイッチで運転席ドアガラスを操作して、ガラスを全閉にした状態で約2秒保持。
6.助手席のサブスイッチで助手席側ガラスを全開にする。
7.助手席のサブスイッチで助手席ガラスを全閉にした状態で約2秒保持。
と、こんな感じで。特別な装置などを使わなくても、手軽にパワーウィンドウのリセットは行える模様です。
こうして無事に、ドア周りは現行型のNDと同じ状態へとアップデートが完了しました。これでまた、ロードスターに乗るのがより楽しくなった感じですね。
Posted at 2022/01/16 08:50:40 | |
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