純正タイヤがバースト

ドライブ中にセンターラインに設置されていた反射鏡付きの道路鋲をうっかり踏んでしまいタイヤをバーストさせてしまった。
徐行して移動しながらチェーン脱着所のような広い場所があったので車を退避させ、携帯で連絡を取ろうとしたら、なんとその場所が携帯の繋がらない山奥だった。
最悪な事態に途方に暮れていたところ、偶然そこに車で来ていた老夫婦がいて相談してみたところ「そこにあるトンネル内に非常電話があるから連絡してみては？」と言われトンネル内の非常電話を使ってみた。
程なく警察に繋がって事情を話したが「昼間だし携帯が通じるところまで歩いてレッカーを呼ぶなりしてくれ」と言われ「土地勘もなくどうすれば良いか分からない」と訴えても「警察ではどうしようもないから」の一点張りで終了。
先程の老夫婦に事情を話したら携帯の繋がりそうな集落のあるところまで連れて行っていただけることになり現場から２～３キロ走ったところに携帯が使える小さな道の駅のような休憩所があった。
任意保険の特約でロードサービスが付いているので保険会社に連絡しレッカーの手配は出来たが「レッカーに同乗は出来ない」という話をされて「車から数キロ離れた場所にいるのにどうしろと」と食い下がったが「本人には交通費２万円まで会社が出すのでタクシーなり呼んでくれ」とか言うので「到着した業者に相談する」ってことで電話を切った。
老夫婦にレッカーの手配が出来たことを話し、お礼がしたいから住所を教えて欲しいとお願いしたら「いいから、いいから」と逆に「大変だったね」とペットボトルの烏龍茶とおにぎりを手渡されと名乗りもせずそのまま車に乗って戻っていかれた。
レッカー業者からの連絡を待ちながら、この山奥からどう移動するかなど考えれば考えるほど気持ち悪くなって、昼過ぎで空腹のはずなのに頂いたおにぎりを食べる気力も失ってしまった。
小一時間ほどして車載車がやって来て事情を話すとドライバーさんが「まず一緒に現場に行きましょう」と同乗させてくれて、現場で車を積み込んで「ではタイヤ交換できる車用品店まで一緒に行きましょう」と同サイズのタイヤがありそうな店舗を電話で探してくれて３軒目で在庫がある店(オートバックス)が見つかり運んでもらった。
その店には同サイズのタイヤが在庫が１種類(ブリジストンのエコピア)しかなかったので選択肢は無く交換の費用も痛い出費だったが、１年後の車検にはタイヤ交換が必要そうだったから少し前倒しになったと思って４輪すべて交換。
ここまで来てやっと気持ちが落ち着いたので頂いたおいぎりを食べながら自走で帰宅することができた。

警察と保険屋の対応には萎えたけど、昼過ぎの人の居る明るい時間帯であったこと、心優しい老夫婦と車載車のドライバーさんに出会えたこと、タイヤの在庫のある店があったこと、ホイールが無事でタイヤ交換だけで済んだこと、さまざまな幸運に感謝しかない。