
皆様、幼少や青春時代に感銘や影響を受けた作品ってございますか?
漫画家 東本昌平先生の遺作『RIDEX』について少し書きたいと思います。
第1巻にして最大の名作だと思っています。
これはもしかしたら社会人1年目の青春真っ只中と言うフィルターもあったかもしれませんが、
バイク乗りとしてだけでなく、人生感、洞察力、コミュニケーション能力、表現力、
これら様々なものが多大な影響を受けました。
※道中に当時22歳筆者が何度か登場しますがご容赦ください。笑
『ビモータってなんだ??聞いたことない。
似たような形のバイクって沢山あるのに、なんでこんなに見ててトキメクんだろうか!?』
『バイクじゃなくてもいい、いつか息子ができたらこんな会話を息子としてみたいなぁ!』
『バイクっておじいちゃんになっても乗れるのか。60年後でも人生って楽しいもんなのかぁ⭐︎』
『多くを語らなくても分かり合えるって超能力みたいだ。疲れたから帰ろうかなって思っても、また疾風りに戻る、そんな生き方の方がカッコイイな!』
最後に、巻末に記されている東本昌平さんのコメントがとても男の子で笑
抜粋させていただきます↓
SHOWHEI HALUMOTO
幼い頃、カッコイイ服を着ればカッコよくなれると思っていた。
カッコイイバイクに乗ったら、カッコよくなれると思っていた。
カッコイイリズムに、ミュージックがあれば完璧だ。でもね、なんか違うんだな。
カッコイイバイクに乗っていても、カッコイイクルマに乗っていても、ダサイ人っているもんねェ。その逆で、ヨレヨレの服を着ていたり、ボロイバイクで走っているのに、妙にカッコイイ人っているものだ。
「あたえりまえだ」、「そんなことは知っている」の声もありそうだが、それでは
カッコイイの定義とは、はっきりしているのか。
広辞苑には、「かっこ」は「恰好」の転、目立って見た目がよい。とあるが、それこそあいまいで流動的だ。まあ、自分で自分をカッコイイと思った瞬間から、勘違いの世界を抜け出せないんだろうなあ。一生勘違いのままでおわれば、それも幸せな事だが。
生き方のカッコ良さとなると、ピアスやサングラス、整形で二重瞼にしたくらいでは追いつかない。もはや、あれもこれもと生き方を選べるほど若くもなく、なにをするにもそれほどの時間はのこされてはいない。
若き日々より乗り続けたカッコイイバイク達よ、それに見合うだけの人間になれましたか。まだまだカッコイイ人間にはなれていませんか。はい頑張ります。ダサイ姿をさらしながらカッコイイバイクで走りつづけます。
ある日、離れ小島のひとつしかない信号機の下か、大都会のまん中のスクランブル交差点で「ふう」と肩の力をぬいて、宿号待ちをしているときに、ジワッとしみだすものが、カッコ良さなんだと思う。
18歳の時以来、今でも肝に銘じている一言がある。
「ミスター・バイク」誌に書かれていた、当時ハーレーFLHに乗っておられた作
曲家の冨田勲氏の御言葉。
「バカ面をして乗るな!」である。
2008年エジプト・カイロの空港にて
東本昌平

Posted at 2025/09/17 13:06:03 | |
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