「酒に酔い犯行、当初は小学6年の姉を狙った」
朝鮮日報 2012/09/01 12:42
自宅で寝ていた小学1年生の女児を、掛け布団ごと連れ去り、顔に歯形まで付けて
性的暴行を加えた野獣は、女児の母親と顔見知りの、近所に住む男だった。
男は「大丈夫だよ。親戚のおじさんだ」と声を掛け、女児を連れ去った。
警察によると、男は普段、モーテルやインターネットカフェなどで
日本製の児童ポルノを鑑賞していたという。
全羅南道羅州警察署は先月31日、小学1年生の女児に性的暴行を加えた疑いで
コ・ジョンソク容疑者(23)を同道順天市で逮捕し、護送して取り調べを行っている。
コ容疑者は30日午前1時30分ごろ、羅州市内の雑居ビルの自宅で寝ていた女児を、掛け布団に
包んで拉致、300メートルほど離れた栄山大橋の下に連れて行き、性的暴行を加えた疑いが
持たれている。
コ容疑者は「酒に酔って犯行に及んだ」として犯行を認めているという。
また、コ容疑者は「当初は小学6年の姉を連れ去ろうとしたが、部屋の奥の方で
寝ていたため、手前の方で寝ていた妹を連れ去った」と供述した。
コ容疑者は犯行後逃走したが、この日午後1時25分ごろ、順天市豊徳洞のインターネットカフェで検挙された。
警察によると、普段からネットカフェで顔見知りだった住民の情報提供により検挙に至ったという。
コ容疑者は黒のトレーニングウエア姿で帽子を深くかぶり、警察署の玄関に入った。
ある市民は「悪いやつだ」と叫びながらコ容疑者に駆け寄ろうとしたが、警察官に制止された。
コ容疑者は女児の母親(37)と普段から顔見知りだった。
一定の住居を持たず、羅州市内の親戚の家や順天市内などを転々としながら日雇いの
仕事をし、犯行当時は女児の自宅から250メートルほど離れた親戚の家に身を寄せていた。
コ容疑者は仕事がない時間帯、主にネットカフェに入り浸り、徹夜でゲームに没頭していた。
最近は雨が多かったため仕事がなく、犯行の2日前に羅州に来たという。
犯行直前の29日夜、コ容疑者は同僚2人と一緒に焼酎5-6本を飲み、30日午前0時ごろ、女児の
自宅から70メートルほど離れたネットカフェに入って、常連客だった女児の母親とあいさつを
交わした。
コ容疑者と女児の母親は数年前から、このネットカフェに出入りし、顔見知りだった。
コ容疑者はこの日、女児の母親に「子どもたちは元気か」と尋ねていた。
だが、泥酔したコ容疑者は1時間後「野獣」に豹変(ひょうへん)した。
女児の母親よりも先に、午前1時13分ごろにゲームを終えてネットカフェを出たコ容疑者は
女児の自宅に向かい、寝ていた女児を掛け布団ごと拉致、人けが少ない栄山江の河川敷に
連れていって性的暴行を加えた。
女児はそれから11時間にわたり、台風14号による雨風にさらされ、濡れた掛け布団に
包まれていたところを警察に保護された。
女児は直腸が破裂し、身体の主な部位が5センチほど裂けるなどのけがを負い、手術を受けた。
また女児の顔には歯形が二つも見つかった。
コ容疑者は窃盗の前科1犯だったが、性犯罪の前歴はないことが分かった。
金性鉉(キム・ソンヒョン)記者
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ソウル共同通信
韓国南西部の羅州(ナジュ)で、7歳の女児が自宅で就寝中に拉致され、性的暴行を受ける事件が起き、社会に衝撃を与えている。
警察が拘束した近所に住む容疑者の男(23)が 日本で製作された児童ポルノの愛好者だったことから、これまで目が向かなかった
児童ポルノを規制すべきだとの声が広がっている。
男は8月30日未明、女児宅の窓から侵入して女児を布団ごと運び出し、付近で暴行した疑い。
「児童ポルノを見て、自分も子どもと性行為がしたかった」と話しているという。
女児は重傷を負い、台風の雨の中で気絶しているのが見つかり緊急手術を受けた。
韓国では数年前から、子どもを襲った性犯罪前科者の個人情報公開や、居場所を電波で把握する
「電子足輪」の着用、性衝動を抑える薬物治療など再発抑止目的の管理強化を繰り返してきた。
それでも昨年、強姦や強制わいせつなどの性犯罪は前年比6.7%増の約1万9500件に上る。
一層の管理強化と厳罰を求める声が多いが、性犯罪被害者の相談に乗る専門家からは、
不十分な矯正教育の改善が優先だとの意見が出ている。
被害者となる子どもは低所得者層に集中しているとの指摘もあり、
地域で子どもを守る仕組みが必要との声も上がる。
今回、李明博(イ・ミョンバク)大統領は「国民に申し訳ない」と治安責任者として謝罪。
普段は事件の容疑者名を匿名で報じる韓国メディアが実名で伝えたり、連行中の男に住民が
殴りかかったりするなど世論が興奮している。