昔、フォード・アングリアやマツダ・キャロルに『クリフカット』というリアウインドウのデザインがありましたが、このJA4・ホンダ・トゥデイも『Jライン』という、『クリフカット』に似た、逆スラント型のリアウインドウ・デザインになっています。
厳密に言えば、アングリアやキャロルのそれは、ガラスそのものも逆スラントしていましたが、トゥデイのガラスは逆スラントではなく、ボディラインに沿って湾曲しているので、正式な『クリフカット』ではなく、メーカーもそういう意味も含めて、『Jライン』という呼び名にしたのでしょうか。
詳しいこと、正確なことは私にはわかりませんが、サイドから見たボディラインにアルファベットの『J』に似たラインが採用されているので、それはそうなのでしょうが、このリアウインドウのデザインありき(なのかわかりませんが)で、ボディ形状がハッチバックではなく、独立したトランクを持つ2ドア・クーペ(4ドアはセダン)になっていることで、ユーザーの使い勝手の悪さに販売台数が伸びなかった、というのは、今さらこのクルマを手に入れて3日でそれがわかりました(笑)。
今時の軽自動車なら、リアのスペースに自車の交換用スタッドレスタイヤ4本ぐらいなら簡単に積み込むことができるのに、この前期型クーペスタイルのトゥデイは、無理です。
リアのトランクにはタイヤ2本も乗らないスペース効率の悪さです。残り2本をリアシートに載せようとしても、2ドアクーペの居住性の悪さでかなり難儀です。
もっとも、タイヤ4本を積んで走るなんてことは、年に数回あるかないかのことなので、実際には大した問題ではないのですが、「あれができない」「これができない」というのは、道具としての自動車としては、至極致命的な欠点になってしまうのでしょう。
しかししかし。
いくら使い勝手が悪かろうが、この魅力的な前期型の『Jライン』は、私にとって美しい自動車なのです。
けっして道具としてのそれではありません。
しかも、熱線やリアワイパーもないシンプルな素通しのガラス。Miという簡素なグレードが、逆に潔さを感じさせてくれて大好きです。
私の持論(というか偏見)ですが、「クルマは初期型」。
これを痛感するJA4・ホンダ・トゥデイ。
Posted at 2021/10/24 09:44:07 | |
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