げっとんのブログ一覧

　その昔、メル･ギブソンのマッドマックスという映画がありました。暴走族を追跡するインターセプターにはスーパーチャージャー（以下ＳＣ）が搭載され、600馬力を発生。シフトレバーの赤いボタンを操作すると、「シュイーン♪」とばかりに加速していく様は、まだ子供だったワタシに鮮烈な印象を残していたのでした。

　社会人になって２台目のクルマは、GX-81チェイサー。時代はバブル、「ハイソカー」全盛の中、流行に迎合することに何ら抵抗感もなく選んだ車です（汗；但し、グレードは「アバンテＧ」、初期のこのグレードには２リッターのエンジンにＳＣが付き170psを出していました。当時、ターボモデルは珍しくなかったのですが、ＳＣが付いていたクルマは他には知りません。あのインターセプターのエンジンが奏でる音と加速感、そして「メカ」･･･何一つ実現されていたものはなかったのですが、その「イメージ」が拘りのポイントでした。ペダルを踏み込むとインパネには"SUPER CHAGER"とのインジケーターが点灯します。･･･ただそれだけで、キブンは「メル・ギブソン」でした(^^)v

　もう一つ、そのクルマが「ＳＣ付き」であることを実感させたのは「燃費」でした。実効燃費は５ｋｍ程度だったかと思います。当時、「強制加給をかけるＳＣが付くエンジンで燃費云々を語ること自体がナンセンスだ」と見栄をきっていました。･･･でも、いつしかコッソリと「ＳＣインジケーターが着かない程度の加速」を心がけて「燃費運転」していたのは「大人の事情」ってヤツを覚え始めた若き頃のことです（笑）

　そして今、再び「ＳＣ付き」のクルマに乗ることになったのですが、クルマのキャラは当時のGX-81とは正反対です。エンジンのダウンサイジングの手法としての加給機の採用。実際に燃費ではGX-81時代の３倍近い数値が出てしまいます。しかも同じ170psを出力しつつも、今の車のほうが間違いなく速いのです(@_@。同じテクノロジーでも「使い方」によって、全く違ったものが実現されることに関心します。

　「バブル」から「エコ」への時代の移り変わりがここまでわかり易くクルマに反映しているのは本当に面白いものです。でも、ワタシのＳＣに対する「イメージ」は全く変わりません。ＴＳＩエンジンが微かに出す「キューン♪」という音を聞きながら･･･やっぱりキブンは「メル・ギブソン」なのデス(^^)

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