2007年12月01日
カーオーディオの考察
そろそろシルビアの音響強化を図ろうと思っています ぉ
破れかけの純正SP、凹んだドーム、激細配線にスカスカバッフル・・・
いつもミキシングしたり楽器を弾いたり常に音楽と接しています。
それ故車のオーディオの荒さが余計に目立ちます^^;
そこで施工前にMasa☆的カーオーディオについての考察を。。
批判等多々あるかとは思いますが個人的見解です。
以下超長文覚悟してください☆
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■デッドニングの遮音について
これは間違いなく激変します。
MDFや合板を切り出して何個かキャビを作ったりした事がありますが、
箱やバスレフの大きさ、吸音材の量等で素人でも分かる程違いが出ます。
デッドニングと聞くとレジェトレックス等でサービスホールを全て塞ぐのが一般的みたいですが、実際の所どうでしょう。
キャビを作る上でSPの推奨駆動容積に満たなかった場合、クローズドにしてしまうと息苦しい音になってしまいます。しかし少し穴を空けるだけで抜けのいいパンチのあるサウンドになります↑
中高域の指向性は鋭く、すぐ遮音されてしまいます。
一方低域は指向性が鈍く、音がよく回り込み貫通していきます。
つまり中途半端に塞ぐだけだと中高域のみが大幅カットされ、モコモコな音になるんですね↑どうしてもクローズがやりたいならばドア下がりを覚悟でb
それにSP背面の変化は音だけではありません。コーンの前後運動により空気もピストンの原理で圧縮収縮を繰り返します。つまりコーンの動作に抵抗が生じる分SPの駆動力を奪われ、音像が悪化してしまうのです。
スピーカーから離れた場所にあえて少し穴を設けておくと良いかもしれませんね☆
ちゃんとしたキャビはバスレフからの音をきちんとフェイズさせて出力するよう作られていますが、車でこの計算は厳しいですね;
内張に穴を空けてダブルバスレフ~なんてなおさらっ
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■デッドニングの使用材料について
アスファルトやブチル等、質量の高い制震材は遮音の効果もあります。
レジェトレックスのようなブチルの塊でも、スピーカーの前面を厚めのゴムで蓋をするのを想像すれば分かるように効果はあります。
ただスピーカー裏のアウターにこの手の物を貼るのはNGです;
共振は防げても反射しますから、自らの振動が跳ね返ってコーンに戻ってきますから、カウンター食らってSPの鳴りが相殺されます 笑
ここはスポンジ等のふかふか系を使うと良いでしょう♪
あと材質ですが、正直カー用品のデッドニング材は高杉です。かと言ってピュア用の材も高杉です(もっと上かも・・・?)
平らなサービスホールは防腐したコンパネを切って、アルミとブチルテープでしっかり貼ると市販品より遮音できるかもしれません。
制震効果は謎ですが・・・
あとゴムマット系、お風呂マット系(厚みで)もいいでしょうねぇ♪
高ければ高い材料程いいとは限りませんよbb
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■スピーカーユニットについて ~ フロント編
始めに。カーオーディオ用の物は結構粗悪です;;
そしてMasa☆は音圧派ではなく音質派です <一応伝えておきます
2~4Ωてっ ライブ等の爆音PA環境でもせいぜい4Ω以上が一般ですよ
インピーダンスが低い程ローパワーでSPを駆動できますが、代わりに荒らくなります。ゲインを上げればなんだって歪みますよね?
消費電力と発電量の制限から仕方ないとしても・・・
カーオーディオメーカー品全て高杉
値段と質が見合ってませんね;PN社だとかAP社だとか一般的には憧れの品となっているメーカーも、ぅーん・・・
試しにレコに使うニアフィールドSPを車内に積んで鳴らしてみます。
( ○д○)・・・
素晴らしい 定位も解像もS/Nも・・・(モニターSPだから当たり前?)
ただしデッドな環境、そして限られたリスニングポジション向けにカー用は設計されていますので、指向性にクセが少ないみたいです。
SPは周囲の環境で音が大きく変化します。ですからモニターSPのような物は解像感や定位はあっても、F特が目も当てられぬ状態になってしまう可能性があります 笑
カー用SPを買う場合のMasa☆的目安は、
インピーダンス高め・許容入力適正(後述)・2WAY以上(車でフルレンジは論外)・クロス域のレンジが広い物・ソフトドームツィータ(アルミ等は上は出るが下が出ないため。車の場合ミッドを分担させるのが重要かも)
等々がイイカンジになりそうでしょうか。
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■スピーカーの数と許容入力
カタログスペックで決める事が多い日本人。小型SPなのに300Wの余裕の入力!なんて書いてるSPよく見かけますよね。
でもそんなフルで聞いたらSPの前に人間が壊れます 爆
スピーカーにもエンジンのトルクと回転数の関係と同じく一番ウマい特性になる音量があるのです。
大体表示している許容入力の半分近くがいい音してくれます。
つまり300W入力なら150W 死ねますww
ほんとはインピーダンス等でも違うし、許容入力は音量ではありませんが目安でb
スピーカーを大量に付けてる人 いますねー☆
俗に言う音圧カー、悪いですが"いい音"と呼べる物は正直少数;
スピーカーの数を増やすと単純に音量が倍になります。つまり2つ付ければ半分の駆動力でSPを鳴らせるわけですね。
例えば貴方が求めている音量が50だとします。一番ウマい音量ポイントが50Wで、貴方の欲しい音量と重なる100WのSPがあるとします、もしこれを良いSPと言って二つに増やすとどうでしょうか。
SPは音量が100W分つまり2倍になり貴方は聴いてられないので半分に音量を絞ります。すると一個のSPの駆動が25Wになり、ウマミが消えます。
逆にウマい音量ポイントが25Wにある50WのSPを一個で鳴らし、フルパワー50Wにしても音が歪み聴いてられません。なので2個にすると駆動力25Wでウマい領域に入ります。
こんな風にSPの出力と数には気をつけましょうb
ただ入力高くて数がイッパイあればイイってわけでもありません。
SP同士ディレイが発生し、輪郭がぼやけたりとデメリットが多いです;
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■スピーカーユニットについて(サブウーファー編)
カーオーディオSPで唯一褒めれるのがウーファーでしょうか ぉ
フラット特性好きから言わせれば邪道ですが、低音ばかり重視してた車載ウーファーの音は中々豊かなパンチサウンドを出してくれます。
サブウーファーで拘るならやはり口径、次に周波数レンジ、能率等
口径でSPの特性がガラっと変わりますから、重低音重視のサブウーファーはケチらず大きめがいいです。
しかし一番ポイントなのはフロントのウーファーとの繋がりで、繋がりを良くするためにはなだらかにミッドレンジまで鳴らせなければいけません。従って大きい過ぎるとこの域が無理になるので、フロントSPの特性を考えて大きさ等を考慮する必要があります。
下が出ないウーファーに下しか出ないサブウーファーじゃその間がヌケヌケです(いわゆるドンシャリサウンド)
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■アンプについて
これもSPと同じく適度な最大出力が重要です。
車の小さな電力から500W等絞り出すにはその分ゲインを上げなければなりません。ということはあまりに大きい出力は荒いだけ。
アンプも難しい事に一番おいしい出力ポイントがあるので、よく考慮しなければなりません。100WのSPなら100Wのアンプが妥当です↑
正直デジタルアンプってD/A通るからどうなの?と・・・
ヘッドユニットからS/PDIFで繋げば効果は大有りでしょう。A/D通ってD/A通ってたら音痩せ絶対ありますねー;
ヘッドユニットがS/PDIF出力付きであれば考えていいと思います。
真空管アンプは車載にはオーバースペックですが、FET採用のアンプだといい音すると思いますよ。特性が真空管に類似しているため、豊かな倍音成分が期待できます。
また、バッ直等の電源周りの最適化は重要です。ヘタすると車両火災に繋がりますから、きちんと配線しましょうb
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■ヘッドユニットについて
ここでも相当激変しますが、よっぽど安物チョイスで無いならば素人じゃ分からないレベルの音質差でしょう。
注意点とするならばプリ出力とDSP類です。プリ出力はアンプへの出力ですが、車載ヘッドユニットのプリ出力ってやばくか弱いw
1.5Vとヵ~2Vとか・・・ 出力の大きめの物をチョイスしましょう♪
これが小さいとノイズに負けやすく、ケーブル長で劣化し易いです。
あと無駄にDSPが豊富な物は避けましょう↑DSPを完全バイパスする物は大丈夫ですが、しない物は相当音痩せします。
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■ケーブルについて
音を決める中でも、凄く重要な部分です。
過去にケーブルで音が変わるなんてバカらしいと思っていたのですが、ギターでケーブルを変え予想を裏切る変化でビックリしました。
ここで注意なのはカー用ケーブルを買わないこと 笑
カー用ケーブルは最もボッタクリだと思える箇所です。
スリムで取り回しが良く独自の構造と新開発OFCで云々・・・1mで1万円だぁ?そんなの買うならプロオーディオのケーブル買いますww
ピュア用のケーブルだって同じです。費用対効果なさ過ぎます。
音楽制作やライブ用途に使われているBELDENの9778だとか9795だとかその辺で上等なのです。1m辺り300~400円程と大変お買い得 爆
ギターに9778を使っていますが、癖のないフラットな音。少しハイファイで車のヘッドユニットからアンプの間には打って付けでしょうb
アンプからSPへは9497とか・・・ パワフルを求めるなら8482とか・・・
決してBELDEN信者では無いですが、気持ちの良い出音は確実ですからb
お金に余裕があればザオラのシルバーケーブルなんてのも面白いですね。あの手のケーブルは癖が全く無い優等生な音がしそうです☆
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さて予想以上の長文になってしまいました。
どんだけ暇人だと思われているでしょうねきっと 爆
最後にカーオーディオは騙す騙されるの世界だと思います。大半のメーカーは素人相手に商売をしているわけですから、中身よりも見た目やブランド広告に予算を費やしているでしょう。
そんな中ブランドでは、McIntoshやJBL等ピュアで活躍してきたメーカーは失敗できないので確実かもしれません(その代わり糞高い)
皆さんもよく考慮して、リーズナブルなのに中身は贅沢なカーミュージックライフを送れるといいです><
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カーオーディオ | 日記
Posted at
2007/12/01 03:53:20
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