
クルマネタとしては例の
アンダー製造器 駆動力増進機構くらいしかないのですが、極々僅かながらも興味を抱いている方が居らっしゃる様ですので綴っておきましょう。
まずは
多板式LSDのメリット
・言わずもがな、圧倒的にトラクションが掛かる!
滑ろうが何しようが駆動力が掛かり続けます。(2Way1.5Wayなら減速側にも)
というか、殆どLSDの目的はこれに尽きるでしょう。
・オマケ的に直進安定性が良くなります。
次は
デメリット
・バキバキ音がでる(事がある)。
・街中の交差点でギコギコ振動がでる(事がある、たぶんセンターLSDが一番の原因)。
・メンテ費用が掛かる。(LSDオイル交換、OH費用)
・アンダーになる(フロントLSDはハンドリングが不自然)。
・On-Offで切り替わり時に一瞬不自然な挙動がでる。
デメリットが無いなら、すぽーちータイプのクルマにはメーカー標準で多板式LSD標準になりますよね(^^;)
デメリットはLSDの選び方次第でいくぶん解消も可能なようです。
本来の目的からすれば可能な限りイニシャルトルクを上げてしまいたい処ですけど、それをすると上記デメリットが殆ど悪い方向に向かいます。
唯一On-Offの挙動変化についてはイニシャル目一杯にしてしまう(つうか常時クラッチ機構が離れないくらい)と出なくなるようです。
個人的には、イニシャルを上げられない一番の理由はメンテサイクルを伸ばしたいから、、、
イニシャル上げると当然寿命も短くなってしまいますが、RSタイプはかなり長持します。
LSDのタイプ選び
AWDに入れる事を前提として迷うのが、純正流用でシュアトラックやビスカスにするか、リヤから入れるかフロントに入れるかとか。
まず純正流用については、
LSD体験してみたいよ!って事であれば、多少のデメリットには目をつぶってでも多板式を勧めます。
だって、シュアトラックやビスカスタイプだと効いてるのかどうか、実感湧かないでしょ?
リヤから入れるかフロントから入れるか
これは好みですねぇ。
AWDでは効果的に感じるのはフロントの方ですけど、ハンドリングが実にFFちっくになりますので好き嫌いが出るかも?
リヤにいれるとちっとだけFRっぽい感じも味わえたりして。
STI製、CUSCO製、ATS製、その他いろいろ出ています。
僕の場合はショップでの取り扱いが多かったCUSCO製にしましたが、ATS製は試乗させてもらってカーボンクラッチの効き始めがマイルドな感触は気に入りました。
ただ製品の値段とオイルの指定が厳しいのがネックです。
僕が選んだ、おそらく一番売れているCUSCO製品にはRSタイプとMZタイプがあります。
違いはクラッチを押しつけるスプリングです。
RSはコイルスプリング、MZは皿バネになってます。
CUSCO以外の製品は皿バネを採用していると思います。
性能的にはMZ(クスコに限らず皿バネタイプ)の方がイニシャルを上げられます。
つまりRSの方が穏やかに効かせられるので長持で一般道も意識した仕様、MZは競技向け。
いや、RSも競技に使われているそうですけど、泥屋さんはMZを好むらしいですよ。
デメリットで挙げたOn-Offの挙動変化も2WayのMZでイニシャル上げれば出なくなるようです。
効かなくなったらOHするからイイぜ!って割り切って考えられるならMZでしょうかね。
結局は自分で選べってことになりますけど(^^;)
走り方?セッティング?
いろんな場面で手汁滴るアドレナライズな走りが楽しめます。
抜群のトラクションを生かすため早めに踏みたくなるんですが、限界スピードで進入してしまうとアンダー傾向なのでじっと我慢の時間が増えます。っていうか、今までの感覚で突っ込むとフロントタイヤがやけに鳴きます。
立上がりは、AWDらしくドカンと踏み込んでLSDのトラクションを有効活用したいところです。
リヤが多少流れてもフロントのトラクションで引っ張って行けばo.k
なんて話を聴いていたんですが、実際はもっと忙しいことになります。
直進安定性が強いので基本的にハンドルの戻りを抑えている状態になるのですが、リヤが流れ始めると一瞬にしてハンドルを巻き込み始めます。
力入れて抑えていたのに突然力入れていた方にもっていかれる。
そのままアクセル踏んでいればケンブ・ロックおじさんばりにその場でクルクル回れそうですが、コース幅の無いところではヒヤッとしたりします。
もっとフロント使えるセッティングに変更すべし、と考えていましたがそのへんのバランスもあるので極端には出来ないかもしれません。
乗り方と併せて要研究項目です。
とりあえず。