
10月2日 仕事が終わって急いで帰宅。着替えて博多駅に向かい、輪行準備して小倉に到着。新幹線に乗ったのは15分だけでした。
小倉で松山行きフェリーに乗りました。お仲間のランドヌールの方々と一緒に乗り込みます。
フェリーの中で1泊しました。ブルベ前日は出来るだけ休みたかったので個室を取りました。
右脹脛に肉離れのような痛みがあるのが不安だったのでひたすらマッサージしてました。ローラーでのワークアウトで踏み過ぎたのかもしれません。
この時点で現金の持ち合わせが少ない事に気付きました。ネット予約の際にカード決済していたつまりだったのですが、実際はフェリー代金と仮眠用の宿、ゴール後の宿も現地払いでした。
フェリー代金と仮眠用宿代金はなんとか足りそうでしたがゴール後の宿代はどうしても足りません。とりあえずホテルに電話してキャンセルして、後でPayPayが使えるネカフェでも探す事にしました。
翌朝5時に愛媛県松山市に到着。すぐそばの公園で受付とブリーフィング。出走人数は13人でした。
まもなくしまなみ海道に。橋の自転車道は毎回ループ山道を登って入ります。橋の入り口が毎回わかりにくい場所にあり、通り過ぎてミスコースを繰り返しました。
天気は良かったですがゆっくり観光する暇もなかったのがもったいない気がします。後日リベンジして美味しいもの沢山食べたいですね…
渡し船に乗り尾道市へ。奥出雲を通って出雲市を目指します。昼はすごく暑かったのに日が暮れると気温が下がってきました。寒暖差が激しいのは予想していたので冬ジャージとレッグウォーマーとゴアテックスの雨具を装着。装備のチョイスはうまくいったと思います。
玉造温泉に入りました。素敵な雰囲気のお洒落な温泉街でした。このまま温泉入りたい…と思いながら通り過ぎました。
23時頃に300km地点の出雲市のホテルに到着。他にもランドヌールが到着していたみたいで、自転車は部屋に持ち込んでいいですよとか3時ごろ出発されますか。鍵はフロントに置いてていいですよとか、こちらが何も言わなくても心得ている風でした。急いでお風呂に入り、3時間仮眠をとりました。
アラームが鳴ったら飛び起きてレッドブルをキメて出発。幸い身体のどこも痛みなどはありません。
ここでフォトチェックの出雲大社を通り過ぎるミス。急いで戻るも違う鳥居をフォトチェック場所と勘違いして混乱。ダブルのミスで1時間ぐらいロスしました。
まだ貯金はあるし慌てる時間じゃないと自分に言い聞かせて若干急ぎペースで出発。日本海沿いの国道を走ります。
ブリーフィングでも説明がありましたが工事による全面通行止めでルートが通れず、迂回路を通ったらこれが結構な激坂で、脚を削られながらなんとか元のルートに合流しました。
山口県に入ったあたりで夜が明けてきました。
早朝はまだ寒かったですがだんだん気温が上がっていき、今度は猛暑に。コンビニで防寒装備を脱いで夏装備に着替えます。
400km地点の益田あたりで肛門付近が痛み出してシャモアクリームを塗りました。股間には塗っていたのですが肛門の周りもペダリングで擦れてきてたようです。距離が長いと思わぬところにダメージがきます。
この辺りでだんだんパワーが出なくなってきました。なので120Wをキープする作戦でいきます。120Wから落ち過ぎてもダメ。上がり過ぎてもダメ。淡々と120W付近で回し続けます。
脹脛の痛みはいつのまにか治ってました。膝下をなるべく脱力させて高ケイデンス低トルクで漕いでいたのが良かったようです。
クイズポイントは峠の通行規制標識に関する問題でした。目当ての標識を発見してクイズポイントはクリア。山道が枯葉だらけで濡れているところもあり、ゆっくり進みました。
萩市あたりで念願の500km。あと100kmと思うと少し元気が出てきました。でもパワーは出ません。
秋吉台に入ったらまた長い登りが続きます。斜度はそれ程でもないですが一定斜度が休みなく続きます。それに猛烈に寒くなってきました。脚は限界近いですが体幹はまだ残っていたので体幹を使って登ります。
下りと登りを繰り返してやっと最後のフォトチェック長者が森駐車場に着きました。休憩もそこそこに写真だけ撮って冬ジャージを着込んで降ります。
コンビニに入って最後の休憩にしました。ここで550km。あと50kmでゴールです。モンスターエナジーとアミノ酸ゼリーを補給して出発します。日も暮れてきました。充電していたライトをセットします。
夜の国道を下関目指して飛ばします。が、すぐにタレて省エネ走法に戻します。それでも30kmはキープできました。
下関港に入ったのが19時40分。小倉駅まで22時までに着けばいいのでどうやら間に合いそうです。
関門フェリーに乗る現金はなかったので迷わず関門トンネル人道を選択しました。こちらは自転車20円です。
人道だとかなり長いイメージでしたけど意外と短くて10分程で渡り終えました。門司から小倉まで8km程でした。あとは事故に気をつけてゆっくり走ります。
10/3 20時32分 ローソン小倉駅北口店に着いてレシートを受け取って完走。タイムは38時間32分。1時間28分の貯金でした。
ゴール受付はローソンからすぐ近くのマンションでした。僕が最後の完走者だったみたいです。メダルは1000円でしたが当然現金がなかったので後日振込みにしてもらいました。
スタッフの方々がパーティーをされていて、お菓子とコーヒーをいただきました。
受付を出て、とりあえずPayPayが使えるホテルを検索してみます。すぐ近くにホテルが見つかりました。電話してみると喫煙室ですが空き部屋が見つかりました。
ゴールのローソンで買い物してチェックインしました。
ホテルでコンビニの広島お好み焼きを食べましたが、変速しすぎて箸を持つ握力も残ってませんでした。電動シフトなのに。機械式だとどうなってた事か。Di2にしてて良かったです。
翌日小倉駅から輪行して博多駅に帰ってきました。
後日リザルトを見ると出走が13人、DNFが8人で完走は僕も入れて5人でした。完走率は低かったようです。
現金の用意が少なかった事やフォトチェック場所を間違えた事など、初めての600kmブルベは反省点だらけでした。
逆に防寒装備は完璧だったのと、膝下の脱力を心がけてトルクで踏まないようにして脚を温存できた事などは良かったと思います。
獲得標高は5751mでした。最高記録です。
これで念願のSRが取得できます。3年越しの目標がようやく叶いました。コロナ時代になってブルベも延期や中止が増えて、このブルベの開催も不透明でしたけど、無事に開催されて完走もできて良かったです。