以前ブログに書いたことがありますがエンジン関係は小学生の頃から遊びでいじっていましたが、ディスクブレーキとサスペンションはマウンテンバイクで学びました。
ディスクブレーキは単純な構造なのでバラしてみれば動きのメカニズムは理解できます。
ただバイクやクルマと自転車のディスクブレーキの違うところは前者は横に寝かせたりひっくり返した状態にすることを想定していないのに対し、後者はクルマに載せて運搬することもあり寝かせたりひっくり返したりすることを想定したメカニズムになっていることです。
バイクの場合この画像のようなブレーキレバーのマスターシリンダーが一般的ですが、もしこのマスターシリンダーが倒れるか逆さまになった時にはリザーバタンク内のエアーがポートタイミングホールを通ってブレーキホースやブレーキキャリパー内に入り込んでしまうことも考えれえます。
自転車のマスターシリンダーはバイクと同じような構造のリザーバタンクでもブレーキフルードとダイヤフラムの間にエアーが入っていないクローズドタイプになっています。
これは初期のHAYES(バイク業界から自転車用ディスクブレーキに参入)のマスターシリンダーの構造図で全体がブレーキフルードで満たされたラバーの袋状になっているプライマリーカップの中にピストンやシリンダーが入っていて、ブレーキフルードとエアーは完全に遮断されています。
ブレーキキャリパーはマウンテンバイクでも6ピストンのものもあり基本的な構造はバイクなどと同じですが、高価なバイクやクルマ以外に付いている一般的な片側ピストンタイプは自転車用には無く安いキャリパーでも対抗2ピストンタイプです。
もうひとつ大きな違いがあります。
それはブレーキフルードの違いです。
自転車用ディスクブレーキではバイクやクルマに使用するDot4などのブレーキフルードを使用しているメーカーのほうがマイナーで大手メーカーの多くは鉱物油(ミネラルオイルと呼ばれています)をブレーキフルードに使用しています。
マウンテンバイクのディスクブレーキを自分でいじっていたことでバイクのディスクブレーキ全体の構成・構造の理解ができオーバーホール等もできるようになりました。
自転車用ディスクブレーキのほうがエア抜きがシビアで手間がかかります。
サスペンションは北米で暮らしている時にコネを使ってディーラー対象のセミナーに潜り込んで基本から学びました。
上の画像がその時のものでホワイトボードではダンパーの構造、働き、セッティングについて説明しています。
スプリングの硬さなども含めてのセミナーで座学だけでなく実技もあり最終的にサスペンションをマウンテンバイクに取り付けた状態で走行してのセッティングまで学べるセミナーでした。
セミナーを受ける前はマウンテンバイクのサスペンションというと山の中を走行するための衝撃吸収がメインかと思っていましたが、バイクなどと同じようにできるだけタイヤを(浮いたり跳ねたりしないように)路面に接地させておくようにセッティングするということが重要だと分かりました。
バイクの場合スピードがまったく異なりますので高速コーナーやRの小さなコーナーでのバイクの挙動をスムーズにさせるセッティングなどもあるかと思いますので奥は深いのではないかと思います。
自分のグラストラッカーではサスペンションを調整できる部分がほとんど無く、フロントフェンダー交換が終わったら少し考えようかと思っています。
Posted at 2022/11/04 19:53:29 | |
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