ついに発売されましたね。
事前公開通りに、Z33型のイメージは保ちつつ、初代S30型を偶像化した
フォルムを再現し、より魅力が増したと思うのですが、最大のカスタマーであるはず
の北米市場が不景気とあって今後の売れ行きは雲行きが怪しいといったところで
しょうか?
実際の話、リリース当初は買い替え需要もあって目標販売台数は軽くクリアしてくる
とは思いますが、その後のセールスは結構苦戦するのではないでしょうか。
このご時勢にごく一般的な平均家庭で(自分を含め)大排気量でしかも
スポーツカータイプとなると、車両本体価格以上にその後の維持管理費等が
非常にネックになると思います。
回りくどい前置きをしましたが、そのところの背景は下は軽自動車から販売
している大メーカーであれば百も承知な訳で要するに、会社に対する直接の利益如何
せんに関わらず心血を注ぎリリースし続けてくれているメーカーに対し大変敬意を表
したい訳です。
もちろんメーカーサイドとしてもメーカーのシンボルやブランドイメージの底上げ等
の恩恵は受けますし、
何より先輩諸氏達が築いた偉大な伝統の継承は、開発に携わる人間として賛辞を尽
くす意味で誇りを掛けたやりがいのある大きな作業だと思います。
あと自分的にはフェアレディZのような手が届きそうで届かない高嶺の花的な存在
の車は決して嫌いではありません。
しかし現実はと言うと、車に対しての価値観は大きく変わり、スポーツカーに対し憧
れを持つという潜在層自体は絶対的に少なくなってしまったのは寂しいですが。
ちなみに初代から長い年月をかけ何とか途切れずにリリースされてきたフェアレディ
Zですが、年齢層の違いによってそれぞれの形式に対する思い入れが
千差万別な意見が様々ある車じゃないでしょうか。
自分が幸運にも実際に公道でステアリングを握ったのはZ33型、Z32型だけなの
ですが、
それ以前のZも幼い記憶を遡ってもよく記憶に残っています。
Z31型で言えば、当時ロス疑惑で賑わしていた今は故人の元社長がマスコミ相手に
派手に乗り回していたり、映画あぶない刑事で木の実ナナが何故か赤のZ31で颯爽
と登場したり、何かとバブリーなイメージが強いです。
S130型で言えば、再放送で観ていた西部警察での活躍ぶりがとにかくよく印象に
残っています。
しかし個人的主観で一番好きなZを挙げるならS30型です。
現在からすると極めて限られたサイズの中で複雑なラインをうまくまとめた上で
グラマラスかつ面が極めてシャープなデザインをよくぞ表現できたなと感心します。
その存在感は現在のZと並べても全く引けをとらないと思います。
ただそのS30型にある研ぎ澄まされたようなシャープさはあくまでも60年代末当
時のコンセプトであるからこそ出来た訳で、現在の快適性、安全性を考慮したら
到底再現できません。
ですが極めて血は薄くなったとは言え、現行Zを見るとその根底ににある物は
やはり脈々と受け継いできたZ以外の何者でもないところに喜びを感じます。
こうなると日産に対してはシルビア復活もつい期待してしまうのは自分だけでは
無いはずです。
Posted at 2008/12/04 02:42:24 | |
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