日産、「マーチ」タイに移管 新車など60車種は2割減
日産自動車が、小型車「マーチ」を2010年に全面改良する際、生産を追浜工場(神奈川県横須賀市)からタイの工場へ移管し、日本に逆輸入して販売することが16日、明らかになった。日産は09年3月期連結営業損益が赤字に転落する見通しで、為替の円高傾向が続いている中でコスト削減を狙う。
併せて経費削減のため、08-12年度に世界で発売を予定している新型車と全面改良車の計60車種のうち、約2割を減らす方針。業績悪化を受けて09年3月期は役員賞与の支給を見送り、10年3月期は役員報酬を大幅削減することを検討する。
新型マーチは、フランス自動車大手ルノーと共同開発する車台を使い、タイの工場で製造。日本のほか、東南アジアでも販売する予定。追浜工場では代わりに、10年に発売する電気自動車などを製造する見通し。
日産は、欧州で販売する小型車「マイクラ」も英国の工場での生産を10年に終え、インドの新工場へ移すことを既に決めている。
東京新聞より抜粋
http://www.tokyo-np.co.jp/article/car/news/CK2009011702000048.html
前々から噂にはなっていたのですが、昨今の自動車業界の不景気の煽りを受け
ついに決断されたようです。
マーチの位置付けはエントリーモデルとはいえ、日産の主力、看板車の一台なので
その看板車を外国で一括生産するというとかなり大胆な試みなのではないでしょうか?
以前にも自分のブログ内で国内生産のマーチと欧州生産のマイクラとでは仕様の
違いから見た目は同じようでも似て非なるものと書きましたが、今後は日本仕様独
特の風合いがどんどん薄れていくのかもしれません。
実車が無い現段階ではなんとも言いようがありませんが目下自分的には
クオリティの問題云々よりも軸足が完全に外国に向く事により、ボディサイズの
拡大により一層拍車がかかるのではという懸念をしています。
今日本におけるBセグ、Cセグクラスの車は過去にリリースされていた時代と比べ
海外に軸足を置く事で安全性や乗り味や居住性は確実に向上したと自分は思うの
ですが、一方それに伴い失いつつあるのは日本の国土おける固有の交通インフラに
適したボディサイズからすでに逸脱しつつある程大きくなってしまっているのが現
状だと思います。
昔はクラスに準じたボディサイズの線引きが明確にありましたが、
今やクラスレスといいますかCセグクラスのクラスでも一昔のマークⅡを筆頭と
したミドルクラスと呼ばれた車の全幅サイズにすでに余裕で達しています。
ちなみに海外の車も小型車作りでは定評のあるフランス車でさえも
Bセグであるルノー・カングー、ルノー・クリオやプジョー・207が軒並み3ナ
ンバーサイズになってしまっています。
もちろん車体の拡大は安全性や居住性の向上に多大な貢献をもたらしますが
しかし消費者が一方的に小型車達に対しボディ拡大による性能向上を果たして本当
に心から望んでいるのかというと自分は些か疑問に思います。
日本には車の保管上5ナンバーなので購入するといった車の性能云々とは違う
別のアプローチでの購入を考える潜在的ユーザーはおそらく多いと思います。
更にはボディ拡大は小型車の本来の持ち味である運転する際の取り回しのよさとそ
れに伴うネガとして車重の増大により走行時の軽快さも失われるかもしれません。
もしそれを望まないユーザー達を差し置きエントリーモデルまでも拡大の一途を辿
ると決して車両価格自体は安いと思えませんが維持管理が安く取り回しが効く
軽自動車に流れたり、またメーカー側がその隙間を埋める対策の為に更に小さな
エントリーモデルを設けなければならなくなるので昨今の不景気と企業活動である
エコ云々の絡みから言うと悪循環で効率が悪い車社会になってしまうのではないで
しょうか?
そのボーダーラインを死守する意味でも小型軽量に努めた現行マツダ・デミオ
の姿勢は一つの提案を提示したと思います。
自分は今後代々とマーチを乗り続けるとはもちろん限りませんが自分の好きな
モデルはやはりいつまでも応援したくなるのはオーナーとしては極当たり前の
気持ちなので今後も要注目です。
後世もマーチはあくまでも日産の普通車の中で気軽に買えるエントリーモデルの
位置づけであって欲しいです。