あれから20年。
当時高校生だった自分は、このCDの楽曲に衝撃を受けました。
初めて買った全曲英語歌詞なCDでした。
BOOWYやCOMPLEX、そしてGuitarhythmを聞きながら多感な10代を過ごした自分には、布袋さんによって影響されたことが多すぎます。
確かに、強面だし、芸能ニュースに登場したり警察のお世話になってしまったりとネガティブな要素もありますが、それ以上に彼の音楽やライブパフォーマンスに惹かれています。
誰かと比べて、布袋さんの方が良いなんてことじゃない。
誰かと比べるまでもなく、布袋さんが好きなんです。
Guitarhythmがなかったらと考えると、今の自分の人格やら生活やらに少なからず、というか多大な違いがあったと容易に想像できます。
GuitarとRhythmが融合することで誕生したGuitarhythmが、来年再始動します。
来年発表されるGuitarhythm Vと銘打つこのアルバムが、巷のアルバムチャートに登場することを願っていません。
いっそのこと、チャートの対象になって欲しくないとさえ思ってます。
天の邪鬼なんかなぁ?
でも、みんなが良いという物が良い、ということを望んでるわけじゃないんです。
みんなは知らない、良くないじゃん、という様な物であっても自分は好きだと思っていたいんだと思ってます。
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21世紀、果たしてロックンロールは進化を遂げただろうか?
SFの父アーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅」フィリップ.K.ディック「ブレードランナー」etc...
狂気のロマンチストたちが描いた未来が今、我々の目の前にある。
コンピューターワールドの住人たちは見知らぬ相手と仮想世界で交信を続けている。
世界はネットワーク化され、情報は何でも手に入る。(それが大いなる嘘であったとしても!)
偉大なるロック・マシーンはハードディスクの中に眠っている。
ファイルを開けば夢のビンテージサウンドが一瞬にして手に入る。
キーを押せばビートが飛び出し、オーケストラの指揮者にだってなれる。
そう誰でもベートーベンになりきってロックできる時代が来たのだ!
ダンスを踊れない人間がダンスミュージックを作ってる。
匿名でしか意見を言えない臆病者が、世の中を支配したつもりで笑ってる。
路上で歌う未来のロックスターはラブソングしか歌えないらしい。
進化しながら退化した人類は、次第に過去に夢を馳せるだろう。
インターネットも携帯電話も高層ビルもサプリメントも存在しなかった時代に
「溢れる衝動と想像力」のみによって生まれた芸術の数々にひれ伏すだろう。
あれから20年...。
私は≧GUITARHYTHM≦の世界に戻る。
タイムカプセルであのロックンロール黄金時代に還る。
甘美で危険な夢をもう一度見たいのだ。
昔も、今も、そして未来でも、コンピューターはギターを弾けない。
ギタリストにとってコンピューターは可愛いオモチャでしかない。
布袋寅泰
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Posted at
2008/12/25 12:29:31