~二日目~
通勤ラッシュの秋田市内を抜けて、寒風山を目指す。
国道から県道に入り、麓の森を上っていくと、急に視界が開ける。
木がほとんど無く見通しの良いワインディングコースで、日本海や八郎潟の絶景を目にしつつのドライブはすこぶる爽快である。!
(思わず展望台に行く道を通り過ぎてしまったので、帰りにまた寄ることにした。)
次は「なまはげライン」を通って入道崎、
ではなく、男鹿駅から北上して入道崎を目指すことにした。

男鹿駅を出発しひた走る。
予想ではもっと海沿いを走るかと思ったが、かなり高い場所、それもアップダウンが結構激しいスリリングなコースだった。
平日ということもあり前走車も殆どなく、十二分にドライヴィングを堪能することが出来た。
なんだかんだで1時間チョイで入道崎に到着。
青森の大間や尻屋崎に劣らぬ「最果て感」、物悲しくも哀愁漂う美しい風景で、夢中になって写真を撮ったり風景を眺めているうちに
猛烈に腹が、減った。
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先ずは店選びだ。
観光客目当ての食堂が並んでいるがどこもお勧めは海鮮丼だ。此処まできてカラーやラーメンじゃあんまりである。(とはいえナマモノが駄目な人は結構いるもんなあ・・・)
ドーンと海鮮丼いって見よう!(ダジャレ)

端から店を見ていくとウニにイクラにマグロエビ、ホタテとどの店ものっかているものに大差は無し。
結局一番端の店に来てしまった。記念写真用のなまはげの足元のスピーカーが「泣く子はいねぇが~」と叫ぶ。「俺はハラへったぞ~」と呟く。
店の屋台からは香ばしくいい匂いが漂ってきている。店のおばちゃんも呼んでいる。
まだ決めきれない。
ふとポスターに目をやると「時空を超えた海鮮丼」!?なんだこれは!?
ニュー畠兼もとい、なまはげ御殿!これは入るしかない!
店に入ると他の客はいなかった。
変わりに「なまはげ」がいた。いや「生ハゲ」である。どうやら店長らしい。えらく口が回り、まるで芸人さんのようである。
海鮮丼と来るまでの繋ぎにミックス串と麦ジュース(アルコール0%)を頼む。

直ぐにミックス串と麦ジュースが運ばれてきた。休日ならこうは行かないだろう。
ホタテにイイダコ、サザエにツブ貝が刺さっている。甘辛のタレが実に旨い。
サザエを食べようとした時、別の客が入ってきた。
男女だが何か様子が違う。女のほうがカタコトだ。
昨日川反でみたフィリピンパブの看板が思い浮かぶ。
さておいて次の目的地を調べるためにマップルを見ていると、女のメニューを選ぶ声が耳に入ってきた(声が大きい!)しかも男と食べ物の好き嫌いで微妙にケンカ気味だ。
静かに食わせてくれと思ったが、結構面白いので耳を傾ける。
イクラとウニが食べれないようだ。男がじゃあ刺身定職にしたら、というが聞く耳持たずである。
自分の所に海鮮丼が運ばれてきたので、盗み聞きは止めて時空を超えることにした。

先ずはエビの頭を外し、醤油に中のミソを混ぜ、具に掛け回す。
エビ。プリプリで旨い!ホタテも良い!
マグロも甘い、ウニは生臭くなくトロける!
イクラも人工じゃない(味噌汁に入れても濁らない)
旨い!今回はアタリだったようである。
食っていると、隣がようやく注文するようだ。
男は海鮮丼、女はというと。海鮮丼の「イクラとウニ抜き」!
【そういうのもあるのか!】
(というか黙って刺身定職頼んどけよ!そもそも海鮮丼の魅力半減だろ!)
変わりにマグロ多くしてください、と女が言うが、注文取のおばちゃんは微妙な反応である。
「そういうのやってないんですけどねえ・・・分かりました」といい奥の方に下がっていった。
どんな海鮮丼が来るのか少し期待してしまったが、
全て食べてしまったので、どうでも良くなり、長居は無用とばかりに勘定を済ませ店を後にした。
次の目的地は「八望台」だ。
正直全然期待していなかったが・・・行ってみて驚いた。男鹿半島にいったら必ず寄るべきだと思う。
正しく息を呑む絶景を目にすることが出来る。
日が暮れるまで眺めていたかったが、実はかなり時間が押していたのである。
写真を取り捲り再び寒風山へ。

今度は展望台に上る。此方も360度の絶景パノラマで目を飽きさせない。
が、これまた時間がないので最終目的地「八郎潟」に向かう。
琵琶湖に次ぐ広さの八郎潟を干拓した場所であるが、その広大さが生む雰囲気は東北とは思えない、まるで北海道か外国のようで、特に直線的な道路はアクセル全開欲求を抑えるのに苦労する。
(実際取り締まりも多いようで・・・)
途中にある道の駅「おおがた」も干拓地での農産物やら秋田名産やら一杯で大盛況!
(東北一というか日本一かも?)

八郎潟をぐるっと一回りして、後は帰るだけである。
カーナビの目的地をレンタカー店にセットすると、到着予定時刻21:00と出た。
返却時間は19:00、ついでに言うなら開店時間は20:00である。
果たして間に合うのか!?
悠長に写真撮ってる場合じゃなかったなあ、
展望台レストランでコーヒー飲んでる場合じゃなかった、
お土産選ぶのに30分も掛けてる場合じゃなかったとか、
延長時間というか1日延長料金は幾らだったかなあ・・・と思いつつ、
渋滞する秋田市内へと車を走らせるのであった。
(続く!?)
Posted at 2015/05/01 21:03:39 | |
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車徒然 | 日記