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先日、Ｅ３８　740iの後期型に乗った。最初は助手席に乗らせてもらう事ができ排気量4400ccエンジンの加速性能を体感してみる。286馬力のエンジンに車重が1900kgあたりの大型セダンだけあってそこそこの加速をみせた。味付けがどうやら日本車と違うらしく割とマイルドに車体をムラなく高速域に到達させる感じで、強いてたとえるのなら電車とりわけ新幹線。スピードは出ているが背中を押されるような加速Gは感じない。国産の3000ccﾀｰﾎﾞ車のような強力な加速ではなかった。わたしがかつて19才の時に味わい価値観が変わったあの暴力的な急加速とは違うようだ。

量り売りをしてくれるいつものケンガレージに行く。
ここは、前に乗っていたクレスタのエンジンオイルの交換にも使っていた。
量り売りの恩恵と小排気量のおかげで、料金は約2400円。これでも最近の原油高の影響を受け値上げしている。それでも財布に優しい価格が非常に有り難い。ちなみに以前の価格は、約2100円。いずれの金額もオイルの交換のみ。クレスタが2000cc,デミオが1300cc.　クラスが1つ違うだけでかなりの割安感がある。実際、安い。維持費の低減を願うドライバーが多い昨今、街では多くのコンパクトカーを見かける。オイル代そしてガソリン代が安い。今日、用があり埼玉まで約70,80キロは走行した。帰って車の燃料系の針を見てみるとさほど下がっていなかった。

先日のE24,28のミーティングで色々お話を聞け80年代のBMWのいいところ悪いところを知り参考になった。
逆スラントの顔にとりこになり、更にはより強力なエンジンを積むM6に惚れ込む姿には納得するものがあった。
共感できるのはそのスタイリング。時代がバブルの崩壊を迎え、国民の財布のひもが硬くなった時当然購買意欲は減少する。そして車業界は真っ先にその影響を受ける運命にある。たしか当時はクーペ冬の時代といわれ、販売台数が伸びなかった記憶がある。シルビア、プレリュード、セリカ、Zなど。立て続けにメーカーのラインナップから消え去ろうとしていた。
が、本来環境が許されればクーペに乗りたいと思うもの。クーペはスタイルがかっこいい。
今はすっかり減少傾向にあるクーペスタイル。
この635iを見ていると、2つの長いドアに挟まれた自分だけの特別な時間と空間を得て走りたいと思えてくる。

　東京の羽田空港に程近い城南島海浜公園でBMWのミーティングがあった。
　公園からは東京湾を一望でき、飛び立ったばかりの斜めの車体の航空機を見ることができる。昼の光景も人に勧められる事ができるが、夜のそれも絶対に人を魅了するはず。
　この車、新車価格は1000万。まだ現役だった頃六本木ではよく見かけたと言う。夜の街によく似合う車。いまでも根強いファンに愛され続け生産終了後20年以上経過しても今なおBMW愛好者達に囲まれる。雑誌の取材も来てて、色々な人とはなせた集まりとなった。

　昼に周辺を散策する。目的は桜の写真撮影。
　よく車を運転する時に多くの対向車とすれ違う。さまざまなメーカー、車種そしてグレードの車が走る。その時に気になる車があると、今まで何も視線を送らなかったのに、その時の自分のなかで注目する旬な車をつい観てしまう。そしてその多さに初めて気づく。これが面白かったりする。
　同じ事を感じる。綺麗に色づく桜を写真に収めると決めたら、散歩中、電車の中からはたまた車の運転中に、車と同じで結構な数の桜の木に気づく。