
Z4の買取査定を進めていくうちに興味深いことを発見しましたのでブログに投稿します。
Z4は最終的に198万円まで査定価格が上がって売却することにしましたが、超大手の買取業者数社の契約書条項にえらい落とし穴が控えていることを知りました。
しかも、ネット査定買取業者のほぼ全社が同じ契約書条文を使っているので私のブログを読んで頂いた方には雑学知識として有効に役立てて戴けると嬉しいです。
中古車買取価格の一括ネット査定は、CarviewでもカーセンサーでもGoo-netでも価格comでも自動車雑誌WEBサイトでも数多く見かけます。
ネットで、買取査定額の回答が出てきて最も高い査定価格を提示してくれた業者に詳しい出張査定を依頼するパターンが多いと思います。
私もそうでした。
超大手買取業者A社さんは最初メールで180万とか言っていましたが、他社にも依頼している旨を伝えると担当者から電話がかかってきて、「見込客がいるので
最大210万円まで行けそうです。」と言い出しました。
そしてA社さんが出張査定に来てくれたので、ご経験長いんですかと聞くとまだ半年と言ってました。
前職はサラ金だったそうで眼光鋭く品がない話し方をするタバコ臭い感じの方で、世間一般的にも好感度や第一印象はあまりよくない雰囲気。
査定が終わると
今日決めて頂けるなら200万円で行けますと言われました。
おいおい電話では210万円って言ってたじゃないかと反論すると、出張査定の結果200万になりましたとのこと。
最高査定額だからまいいかと思い直し、じゃ検討して決める時は電話すると回答すると、「今日決めないと200万円で買取できなくなります。」と言い出す始末。
おいおいなんで今日じゃないとダメなんだと聞くと見込客が他で買ってしまう可能性があるからと。できれば見込客に見せたいから
今日車と書類を引き取らせて欲しいと言う。
だって今日は印鑑証明ないよと反論すると、契約書にサインしてくれればいいと言う。
お金もらってからじゃないと車も書類も渡せないよと言うと、
車両代金は振込でしか支払いできません。と言う。
なんかこの会社の対応、変だなと悪い予感が働き、契約書を見せてくれと申し出る。
いいえ、
契約書は契約したお客さんだけにしか見せられませんと反論。
おいおいそんなわけあるか?
あやしぃ
いいから見せろと契約書を強引に奪い取り熟読。
するとありました。ユーザー不利の大きな問題点が!!
①車両引取り後に再査定して査定が下がった場合は、
買取価格の減額に応じる義務が売主(所有者)に課されていました。
②引渡後でも車両に故障箇所や修復歴などの瑕疵が発見された場合は、
その修理費や損害金を車両代から
差し引いて減額できると明記されてました。
③減額が不満で売主(所有者)が契約解除(キャンセル)する場合、
違約金が発生すると書かれてました。
④印鑑証明を切らしたり譲渡書類を無くしたら、
何度でも再発行する義務が売主(所有者)に課されていました。 (名義変更せずにエンド客に売る前提)
おいおい何じゃこりゃと噛み付いたところ、
他社さんも共通の契約書ですと反論される。
こんな消費者が一方的に不利な契約は消費者契約法で無効になるだろと言うと、
売主(所有者)は消費者ではありませんと言われた。
なるほど、売主(所有者)は確かに消費者ではないなと納得。
買取の契約解除の違約金は3~10万円でオークション出品されていた場合は更に5~10万円の違約金だそうです。
「もう帰ってよ。さよなら」と別れを告げ、妙に感心。
契約自由の原則だもんな。買取業者に有利な契約書にするのは当然か。
それにしても悪質じゃないか?モラルとかコンプライアンスという考え方は自動車業界にないのか?
ネット検索で調べてみよう。
・・・・山ほどありました。被害者の泣き言だらけです。
ネット一括査定で依頼を受けた買取業者はとにかく高い価格を提示しないと相手にしてもらえず、
買取ができないわけですから、とりあえず高い価格を提示することによって気を引いて
出張査定をして本日限定の高値価格で契約書に署名させて、
買取車両を確保した上で、
後からイチャモン付けて買取価格を下げるという手段だったのです。
ふざけんなとキャンセルしようにも違約金を請求されることになり、消費者センター相談や小額訴訟で告訴しても勝ち目がなく、打つ手がないのです。
自動車査定のプロが査定して買い取りしたのに、業者は何のリスクも取らないで済む契約書になってます。
これもネット社会の産物であり、仕方ないのかもしれません。
ユーザーの方が賢くならないと、とんだ被害者になりかねません。
怖い世の中です。
皆さんも気をつけてください。
Posted at 2008/07/22 10:15:09 | |
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