以前からバッテリーが気になっていました。2022年9月、車検の際に整備士から『バッテリーが弱っているので、補充電するか 早めの交換をお薦めします。』と言われてしまいました。
充電したくても、車の保管場所がマンションの機械式駐車場で常時地下2段目という状況ではAC電源を必要とする充電器を使用することが出来ません。
エンジン始動前のバッテリー電圧を計測すると12.42V、エンジン始動後は15.24V、エンジン停止直後は12.91V でした。補充電さえ出来れば、交換しなくても もう暫くは大丈夫そうです。
そこで、色々調べ定格電圧14.8Vのリチウムイオンバッテリーから車載バッテリーに充電できるのではないか? ひょっとしたら、そんな製品が既に発売されているのではないか? そんな事が頭をよぎったので、ネットでその様な製品が販売されていないか探しまくりました。しかし、私の探し方が悪いのか、はたまた その様な製品は発売されていないのか(何か電気的若しくは電子的に問題があって実用化されていないのかもとも思いました。) ネットで見つけることは出来ませんでした。
あれこれ調べ、以下のことが分かりました。
①リチウムイオンバッテリーには、バッテリー保護回路がセットされた状態で流通していること。
②保護回路は、最大充電電圧や最小放電電圧、最大出力電流を制限してリチウムイオンバッテリーを保護していること。
保護回路が最大出力電流を制限しているのは、好都合だと思いました。問題無くリチウムイオンバッテリーから車載バッテリーへの充電は出来そうに思いました。
となれば、善は急げ。早速、AliExpressを物色、使えそうなリチウムイオンバッテリー(掃除機ロボットの交換用バッテリーでした。定格電圧14.8V 容量12800mah)、その充電器及びリチウムイオンバッテリーと手持ちのブースタークリップを接続するためのコネクターを注文しました。

アリエクで注文したアイテムは、2週間程で届きました。あと必要なのは、ブースタークリップに繋げる電線です。注文したアイテムが届く前は、ブースターケーブルをちょんぎって再利用するつもりでいました。しかし、注文したコネクターとサイズが合いませんでした。コネクターが小さく、ブースターケーブルのコードが太過ぎました。

仕方なく、最寄のコーナンProまでチャリを飛ばして電線を購入してきました。

半田付けやらカシメやらして完成。後は、リチウムイオンバッテリーをフル充電して車載バッテリーに接続するだけです。どんな結果になることやら?

リチウムイオンバッテリーは、フル充電すると初期電圧が16.26Vありました。市販の充電器の充電電圧に匹敵する電圧です。これは嬉しい誤算でした。

フル充電したリチウムイオンバッテリーを車載バッテリーに接続してみました。接続直後の電圧は13.29V。テスターの数値を見ていると電圧値が徐々に上がっていきます。なんかとてもうまく補充電が出来そうです。
購入したリチウムイオンバッテリーのアイテム ディスクリプションには、許容最大出力電流の記載が無かったため、似たリチウムイオンバッテリーのディスクリプションに記載されていた2Aと同程度と推測し、6時間で補充電が完了すると予想、6時間後にリチウムイオンバッテリーを外しに行き、車載バッテリーの電圧値を計測すると12.51Vと予想より低い値だったので、念の為リチウムイオンバッテリーの販売業者に許容最大出力電流について尋ねると、私が購入したリチウムイオンバッテリーの場合は、4Aとのこと。とすると、このリチウムイオンバッテリーの場合は、約3時間で補充電か完了すると考えたほうが良さそうです。

ということで、リチウムイオンバッテリーを充電し直し、再度の補充電をしました。今回は、車載バッテリーに接続後約2時間半でリチウムイオンバッテリーを外してみることにして車に行きリチウムイオンバッテリーを外す前に電圧値を計測すると、12.93Vでした。この電圧値は、リチウムイオンバッテリーを外した直後も変わりませんでした。

補充電後のリチウムイオンバッテリーの電圧値を計測すると、9.09V。ということは、既に補充電は、完了していて(リチウムイオンバッテリーは、放電し尽くしていて)車載バッテリーからリチウムイオンバッテリーへ電流が流れる状態になっていたということのようです。

前回の補充電から約44時間後、車載バッテリーの電圧値を測ると12.58Vありました。なので、リチウムイオンバッテリーで車載バッテリーの補充電は可能と考えて良いようです。
今回、掛かった費用は、アリエクに¥4,224、電線に¥74、合計金額¥4,298でした。
【注意】真似をされる場合は、自己責任でお願い致します。リチウムイオンバッテリーが発火して車に損傷を負った等、苦情を申し立てられても責任は負いかねますのでご了承下さい。リチウムイオンバッテリーの最大出力電流は、必ずご確認下さい。さもないと、補充電したつもりが、接続時間が長過ぎて却って車載バッテリーの電力を浪費しバッテリー寿命を縮めることになってしまうかも知れません。
ブログ一覧
Posted at
2022/10/06 18:50:04