高次元で完成度の高いドライバーズ・カー

・セダンとは一味違う伸びやかなエクステリアデザイン
・細部まで丁寧に作り込まれているインテリア

1800キロの車体に208PSのため、信号待ちからのスタートダッシュで他車を置き去りにするようなことはできないが、自然吸気で切れ目なく回転を上げていくので、加速がとてもスムーズで伸びやかに感じる。実際の速さというよりは、加速フィールが気持ち良い。
後輪操舵もあるので小回りは効く。
車幅はそれなりに大きいので運転には気を使うが、運転席からの見切りは良い。

リアのサスペンションがエアサスのため、荷物の荷重に限らず車高を一定に保ち安定感があった。
後席の乗り心地も良い。
ドライバーズカーとしてサスペンションは柔らかすぎず、路面情報を的確に感じる硬さがある。ドライブモードでサスペンションの硬さも変化させられる。

後席を倒すとフラットな2m以上の空間ができるので車中泊をしてもゆっくり休める。車中泊も含むロングドライブにふらっと出かけるのも楽しい。

市街地では6-7Km/Lであるものの、流れの良い高速道路では12-14Km程度の燃費を達成するため長距離を中心に使う方にとっては経済的。また巡航速度が80でも100以上でもあまり燃費が変わらないのは、200キロ以上の巡行をも想定している外車ゆえか。

他の外車同様、日本車に比べて年数比下落率が大きいので、中古車として買う分にはお得。新車価格だと手が出なくても3-5年落ちであれば、同サイズの日本車の新車価格で購入可。
私が手放した際、11年、11万キロの中古買取価格は10万円以下。ポルシェのようにプレミアムは付かない。(内外装の綺麗さから実に勿体なかった! )
よって、特に大きな修繕箇所が無ければ継続して乗ることをお勧め。
ただ今どきは、安全機能が日進月歩で進歩して、動力もエンジンからモーターへ切り替わっているので、買い替えが悩ましい。