【 スリムで安い!】TONE(トネ)のめがねレンチ各種紹介 【 種類も豊富 】
本日は、TONE(トネ)の メガネレンチ群の紹介です。
TONEのめがねレンチといえば、クラシックな45°オフセットの両口めがねのM45は共用工具として会社でよく見るので、さんざん使ってきたのですが、
あまり好きなほうではありませんでしたね。

画像は今とは少し仕上げの違う少し前のM45
今でもなんだかんだよく使うのですが、あえて取り上げるまでもないかって感じの、空気みたいな工具でした。
家ではTONEの超ロングストレートめがねを気に入ってよく使いますが、その他はそれほど使っていなかった気がします。
ところが、手持ちのTONEのめがねを改めて見てみると、
「意外と使えるメガネ、結構あるんじゃね?」
と・・・
とりあえず12 x 14mmの TONEのめがねレンチだけに絞って紹介します。
コンビとスパナはオマケで紹介です。
変わり種のラチェット機構のクイックスパナ付きコンビとか、トネは結構ギミックのついた物もありますが、そういうのは省いてます。
しかしリジッドなメガネレンチだけでも結構バリエーション豊富なんですよね。。

トネのめがねだけ紹介してもわかりにくいので、それぞれのモデルのコンペとなる他社めがねレンチも12x14をいくつか持ってきて一緒に紹介します。
(12x14がラインナップにないモデルは12x13とか)
まずは、一般的なオフセット両口めがねから。。
すみません写真回転がめんどくさくて縦だったり横だったりしますw
真ん中のM45が超ロングセラーのクラシックな45°オフセットのM45です。
JISマークが消えたり、ロゴが変わったり、めっきの表面が光沢だったのがザラザラ梨地に変わったりしながら、なんだかんだ現行モデルです。
有名YouTuber「まーさんガレージ」のまーさんも昔から御愛用されているみたいですね。
M44が、少し現代的なオフセット45°x10°のロングメカニックめがね。
M46が、45°オフセットのショートめがねです。

M45はKTCでは廃番になってしまった、45°オフセットのクラシカルなめがねレンチです。
45°のまま高めに伸びて、そこから柄がほぼ水平に伸びています。
柄がボルトと水平なので、力が逃げにくいとよく説明されますが、
実際はそんなことありません。w
様々な現場で使われてきたモデルで、オフセットは障害物を交わすために与えられたものですが、現在の自動車など狭いスペースでは、その高さがあだとなり、使えない場面も結構出てきます。

それに対して、M44ロングメカニックめがねレンチは45°でほどほど立ち上がったあと、10°で手元側に上がってくる特徴的なシェイプ。
KTCの21世紀バージョンメガネのM5が45°x6°ですが、それともまた違う、トネ独自のオフセット。
めがね部直近の高さは押さえつつ、10°の角度で手元のスペースはM45よりも確保されます。
現代的なスタイルで、私はM45よりもM44のほうが使いやすく感じますね。

M44との比較に、Snap-OnのXBMを持ってきました。
スナップオンのこの角度使いやすいんですよね。

めがね部の外径は、トネのほうが遥かにスリム。
ね!意外といいでしょ?TONEのめがね。
もちろん強度は劣るでしょうが、それでも常識的な使用で強度が問題になることはまず無いですね。

左からM44ロングメカニックめがね
真ん中M45ロングめがね45°
右のがM46ショートめがね45°

ショートのM46

左がTONE M46
右がKTC M5S
ショートオフセットめがねは、KTCのM5Sが一番好きですが、TONEの M46はKTCの M5Sとは対照的で使い方を分ければ意外とどっちも活躍しそう。
KTCのほうは手で使うと角ばっていて痛いですが、めがね部の座りがよく、オフセットも絶妙で、頑丈で叩きやすい柄と相まって打撃使用にピッタリなんですww
M5Sはブレーキキャリパー周りとかで活躍してますね。
KTCの21世紀バージョンのロングめがねM5は、あんまり好きじゃなかったんですが、
ショートのM5Sを使い出してから評価が変わりました。
砂のXOMより好きかも?
ずっとお気に入りで使ってきた工具です。

KTCのM5Sは裏返した時も座りが良いんですよ。
表面に絶妙な「逃げ」がフラットに取られていて、ブレーキキャリパー周りとかで裏返して使うことよくあります。

TONEは裏返しは供回り押さえる用途くらいしか使えませんね。
オフセット部が当たりやすいです。
裏返しならコンビとかの方が当たりにくいです。
実はTONEさん、ドイツDIN規格をはじめとした欧州ではお馴染み75°ディープオフセットめがねもしれっと発売しています。
M75ロングメカニックめがねです。
75°オフセットめがねと言えばスタビレーですね。
スタビレー STABIL 20と対決!
TONEのめがね部の外径、このM75以外はすごく小さくて薄くて魅力的なんですが、これは何故か野暮ったい感じで、スタビレーに軍配。
新型デザインのめがねはM44とかと工場違うんですかね?
めがね部の位相も他のモデルとはちょっとズレてました。
ただこの価格でデザインも質感も良い75°オフセットめがねってなかなかないです。
スタビレーのだと値段的に3倍とかですかね?
ちなみに画像のスタビレー12x14は過去廃番になってしまった貴重な日本市場向けのモデルです。
プレミア価格で取引されてますね。
そういう意味でも日本車いじりならM75は良い選択ですね。

ストラットのセンターナットを、真ん中のHEXで供回り押さえながら弛めるとかでも使えますが、
75°オフセットって普段使いでも凄く使いやすいですよ。
意外かもしれませんが45°より断然使い心地良いです。
ホームセンターでもM75置けば良いのにと思いますが、やはり一本でなんでもとなると45°とかになるんでなかなか置けないんでしょうね。
でもTONEが75°出してること知らない人も多いと思います。
75°の使い心地の良さをDIYerに浸透させるのも含めて期待の存在であることは間違いありません。

トネと言えばストレートめがねも優秀です。
左からショートストレートM03、ロングストレートM04、超ロングストレートM05、
一番右が15°ロングストレートM15です。
順次新デザインに移行中ですが、私のはまだ16x18以外は旧デザインです。
超ロングストレートM05のコンペはもちろんKTCです。
超ロングストレートめがね、KTCとTONEどっちが良いの?
と聞かれたらまずTONEを勧めています。
柄が太く角が取れていて梨地が滑らか。
リング部もTONEのシェイプが一段優ってます。
でも超ロングって振れないことも多いですよね。
裏返したら位相ズレを利用して振り幅狭くても使えるようになってますが、それでも振り角が取れない時は、KTCを持ってくることで解決できる可能性があります。
KTCとTONEでめがねの位相をずらしてくれてるんです。
ニクイねえww
そういうわけで私のオススメは「両方買う」w
もちろん私も両方持ってます。
そうやって私の口車に乗せられて本当にKTCとTONE両方のロングストレートめがねを買ったやつがいますが、「そんなに要らなかった」と後悔していました。www
余裕があればKTCネプロスもオススメですw

ショートストレートに関して比較に用意したのはスタビレー
左がスタビレー STABIL 21
右がTONE M03
スタビレーはリング部がスリムでくびれていてTONEとは違ったカッコ良さ。

スタビレーはリングの厚み方向のセンターから柄が伸びていますがTONEは片ツバタイプ。
TONEの使い勝手はなかなか良いです。

TONEは高さ方向のオフセットには強いけど、横方向に逃げられるレンチがあまりなく苦手なイメージ。
ストレートの親戚筋としては
HAZETの610N、
アサヒの曲がり柄JIS片口めがね
KTC neprosのハーフムーンなどを比較用に用意しました。
アサヒのは会社でよく使うスタイルで打撃したりパイプ延長したりやりたい放題できますw
HAZET 610Nは本当に大好きなレンチ。
ハーフムーンはまず使いませんw
ネプロスのレンチはめがねの座グリがないんで、TONEとは対照的な使い心地で好きではあります。

M15 15°ロングストレートめがねは、コンビネーションレンチのめがね部のオフセット角と一緒だと思って貰えばわかりやすいです。
ネプロスの15°めがねや、
スタビレーのHPQシリーズ220 なども15°ですが、TONEは圧倒的に安い!
スタビレーの航空機向け最高級素材のHPQシリーズなんて一本1諭吉越えは当たり前ですからね。
コンビの角度で長いの欲しい方はTONEオススメ。

おまけでコンビネーションスパナCSも紹介しておきます。
オーソドックスなシェイプのTONEに対して
比較用はちょっと変わり種スタビレーのNo.15ソフトグリップ(廃番)
DINタイプオフセットのコンビなら日本ではロブスターもありますが、JISでは根っこからスパンと15°ストレートってのが定番ですね。
もちろんドイツスタビレーには両タイプあります。
コンビとしてクセが無くめがねと棲み分けが出来てるのはTONEの CSみたいなオーソドックスなタイプですね。

番外編としてTONEにはチタンコンビネーションスパナとか、SUSツールとかもあります。
チタンシノ付きめがねとかもあります。
TONEには過去高級ラインのFine Toolってブランドもあったのですが残念ながら廃番。
でもTONEのめがねレンチラインナップってなかなか魅力的じゃないですか?
私も持ってるだけであまり使って来なかったんですが、改めて皆さんへのオススメを考えていたら、
「意外とTONEオススメかも?」
と、思いまして工具箱の二軍レンチ郡のなかから12x14だけを緊急招集して撮影しました。w
私自身もトネを一軍に上げてみて使ってみようかな?
と思い始めました。
超ロングストレートめがねは使いやすくてずっと普段使いしてたんですけどね。
皆さんも是非、トネのめがねを購入候補に入れてあげてください。
スリムで使いやすいっすよ!