【 ある意味スパルタン 】 TONE M44 ロングメカニックめがねレンチ(45°x10°) 【 モダンクラシック 】

本日は、既に何回か紹介しているTONE(トネ=旧・前田金属工業)のめがねレンチから、
M44 ロングメカニックめがねレンチ(45°x10°)を紹介。
サイズラインナップは、
5.5 x 7
8 x10
10x12
10x13
11x13
12x14
13x17
14x17
17x19
19x21
22x24
24x27
の全12サイズ(たぶん)
TONEのめがねレンチと言えば超ロングストレートめがねM05が非常に評価が高いですが、
昔ながらの45°オフセットで超ロングセラー両口めがね、
M45 ロングめがねレンチ
も産業機械系をはじめ、長きにわたって愛用されていますね。

M45は昔ながらのシェイプですが、数ある45°オフセットのめがねレンチの中でも薄口で意外とおすすめの品となっています。
私は45°オフセットの両口めがね自体があんまり好きじゃないんですけどねw

対してこのM44 ロングメカニックめがねレンチは、
45°で少し立ち上がった後、すぐに手元に向かって(地上に対して)10°で立ち上がってくる
45°x10°というオフセット。
KTCの21世紀バージョンM5やネプロスが、45°x6°で、
KTC プロフィットツールめがねM30の片側が45°x15°ですが、
ちょうどその間、
KTCのヘックスめがねレンチM27が(45°x10°)だったかな?
TONE M44は他にあまり無い絶妙なオフセットになっていますね。
サイズラインナップはM45に比べるとだいぶ少ないのが残念ですが、
M44のこの絶妙なオフセットは、
昨今の自動車などの狭いスペースでの使用を前提とした設定だと思われます。
・・・
にも関わらず、自動車好きや工具好きの話題に上ることがほとんど無い様に感じています。
M44はホームセンターでも大きめのところじゃないと売られておらず、ほとんどのお店は一般的なM45のほうばかり置いてますからね。

地味ですが、よく見ると結構綺麗なシェイプで、もっと評価されても良い工具だと感じています。

極薄外径で評判のKTCプロフィットツールめがねM30と比較しても外径の小ささ決して負けていないですね。
同じく小径で有名なHAZETの610Nなんかとも互角です。
そして意外なことに、M45もM44も、
未だに線接触のめがねレンチであるということ。
HAZETなどドイツ工具メーカーは線接触にこだわり、
ボックス部の面接触化には懐疑的というか、最後まで線接触で精度を出す方がエライとダダこねてたと思いますが、
TONEさんはなんだかんだでまだめがねレンチは線接触のモデルが結構残ってます。
M75 ロングメカニックめがね(75°)
なんかは比較的新しいモデルなのでおそらく最初から面接触ですね。
Snap-onのフランクドライブから始まったと言われるボックス部の面接触ですが、(本当はLOC-RITE)
ドイツ STAHLWILLE(スタビレー)がAS-drive、Gedore(ゲドレー、ゲドーレ)がユニットドライブだったっけ?
フランスのFacom(ファコム)がOGV、
国内メーカーだとKTCがパワーフィット、
TONEがストロングドライブ、
Ko-ken(コ-ケ
ン)がフラットドライブとサーフェイスドライブ、
FLAG(フラッグ)もフラットドライブだったかな?
FPCがパラボラソケット・・・
と面接触が主流の現在に於いて、
一流工具メーカーが線接触のままモデルチェンジしていないのには
やはりコストだけでなく従来の線接触ユーザーにそっぽ向かれるのを嫌ってのことでしょうか?
一流工具メーカーと言われる中では
まあまあ珍しいですかね。
あーでもMITOLOY(ミトロイ)はまだ線接触か?
まあ私ら産業機械系ユーザーは、
まだまだ線接触で全く問題ないっすねw
話が逸れましたが、M45にはある9mmとか15mm、16x18とか23x26、30x32とかが
M44には無いのが残念ですね。
とは言え、日本車には使いやすいサイズも揃っていてオフセットも現代的。
価格も控えめですし、梨地工具が好きな方には自信を持っておすすめできるめがねレンチです。
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Posted at
2023/08/30 20:55:22