ラチェットハンドルの中で最も誤解されている工具じゃないかと思っているのがこの
「ベントフレックスラチェット」
ですね。
「ベントハンドルフレックスヘッドラチェット」
とか「フレックスベントラチェット」とか色々言い方ありますが、
ハンドルが途中から曲がっていてヘッドは首振りになってるラチェットハンドルのことですね。

画像は
1/2“(12.7sq)がSnap-on SBF80A
3/8”(9.5sq)がSnap-on FBF80A
どちらも80ギアポリッシュハンドルの復刻版
ですね。
私はベントフレックスに関してはポリッシュハンドルが推奨です。
理由は後述

まず首振りラチェットの特徴としてエクステンションバー(以下)つけたり長めのディープソケットなりつけて高さが出た時に下に首振って回すとソケットがコケづらくボルトの高さに近い高さでしっかり回せる上に、
ハンドルがベントしていることで持ち手部分が真っ直ぐになりますから、より力をかけて回しやすいですよね。
そしてその後は、スピンナハンドルの時に紹介した様な、エキバー持ってグリングリン振り回す豪快な早回しに以降しやすいです。
ユニバーサルソケットやユニバーサルジョイントを付けておけば左手でエキバー持ってグリングリン振り回せます。
少しくらいネジがかたくても強引に早回しできますので、Tレンチを使った繊細な早回しとはまた使い方が異なります。
Tレンチではできない少し渋い時の早回しや、回転数を調整したい時の早回しですね。

私はもう少し長いエキバーをつけることが多いですがスパークプラグソケットに長いエキバーにベントフレックスラチェットという使い方も定番でしょう。
スパークプラグラチェットと呼ぶ人もいるそうですね。
DOHCヘッドなどは長いエキバーにスリムなスパークプラグソケットが必要なことが多いので高い位置でもハンドルは下げて水平にしてパキッと弛め、
少し渋いところをラチェッティングでカリカリとやって、そのままハンドル立ててスピーダーハンドルのように早回しとか

コーケンのスピーダーラチェットも売れてませんよねえ。
普通にフレックスヘッドのロングラチェットとしても使いやすいんですけどね。
コーケンの3753P-SRスピーダーラチェット
ラチェットも首振りもないハンドルだけフリーに回転するただのスピーダーハンドルも私使いますし、スピンナハンドルのハンドル形状だけスピーダーになったフレックススピーダーハンドルも私は使いますが、
日本ではTレンチのほうが人気高いですよね。早回しとしては。
Tレンチでは微妙に渋くて竹とんぼのように勢いよくクルクル回らない様な微妙なネジにはスピーダー系のハンドルとかスピンナハンドルのほうが早く回せるんですけどね。
ベントフレックスもエキバー使わずスピーダーラチェットの様に回す早回しもできますね。
そういうわけで滑らせる様に滑らかなポリッシュハンドルがオススメなんです。
ソフトグリップやプラグリップ、ローレットハンドルもアリだとは思いますが、早回し用途での機能性を重視するなら金属磨きハンドルですね。
ベントフレックスは早回しに関してはラチェットはもちろんスピンナハンドルやスピーダーハンドルの上位互換的な使い方ができるってことです。
これもっと売れてて良いはずなんですよ。
なんかこれ売る時に結構「ハンドルが曲がってて手のスペースが広く取れて回しやすい」とか、「狭い場所にアクセスする時に・・・」とか説明してくる工具屋さんが多い印象なんですけど、
使い方知ってます???と言いたくなるくらい、肝心なことの説明なしに売ってるんです。
そりゃ売れないですよねw
特に日本市場ではものすごく誤解されている工具の様な気がしますよ。
コーケンはスピーダーラチェットとかスピーダーハンドル出してるけど、ベントフレックスは無し
コーケンさんもベントフレックス出して欲しいですね。
KTCやTONEも出すべきでしょう。
安いのだとSIGNETや同等のSATA(エスコ扱い)、ギアレンチやテクトンなどもベントフレックスありますね。
スナップオンのは今はちょっと高くなってるみたいなので、まずエスコとかシグネットあたりのベントフレックスラチェットから買ってみるのも良いと思います。
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2024/11/26 21:05:01