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とんこつラパンのブログ一覧

2023年09月24日 イイね!

KTC(京都機械工具) 9.5sq.スピンナハンドル BS3E 〜 ブレーカーバーのスピンナハンドル的な使い方(スピンナハンドルの非ブレーカーバー的な使い方) 編 〜

KTC(京都機械工具) 9.5sq.スピンナハンドル BS3E 〜 ブレーカーバーのスピンナハンドル的な使い方(スピンナハンドルの非ブレーカーバー的な使い方)  編 〜
【 ブレーカーバーのスピンナハンドル的な使い方 】 KTC 9.5sq.スピンナハンドル BS3E 【 スピンナハンドルの非ブレーカー的な使い方 】

まずは↑の動画をご覧ください。

みなさんは、スピンナハンドルのことをなんて呼んでますか?

スピンナハンドル、スピンナーハンドル、スピナーハンドル、ブレーカーバー・・・

人によって、メーカーによって様々な名前で呼ばれるスピンナハンドルですが、

私はちょっと人とは変わっていて、その使い方によって呼び分けています。以前にも書きましたね。

固くしまったボルトを弛める用途に使う場合は、スナップオン方式で「ブレーカーバー」と呼んでいます。

多くの人は呼び名に関わらず、主にこちらの使い方をされているのではないかと思います。

「ブレーカーバー」って名前にピッタリの使い方だと思います。


ではスピンナハンドルという名前に相応しい使い方ってどんな使い方でしょう?


私は個人的に、
早回し用途の使い方や、壁などの障害物を避けて180°でターン、旋回する様な回し方がスピンナハンドルって名前にピッタリだと思っています。





ドライバーの様に立てて回す早回しも出来るスピンナハンドルですが、
私は動画の様に長めのエクステンションバーやユニバーサルジョイントと組み合わせて、スピーダーハンドルに近い旋回する様な回し方がスピンナハンドルという名前にマッチしているなと。

この回し方、スペースが必要な上に、自動車ではお客さんの車でやるのはちょっと怖いかもしれませんね。
レースなどではどうでしょう?
エンジン単体のオーバーホール作業では、周囲のスペースが広いので使えそうなワザですね。

私は自動車以外の機械の現場で、

もっと大きいボルトで、

少しねじが渋いボルトで、

尚且つエアーや電動などのパワーツールを段取りするのに余計に時間がかかってしまう場合などにこの方法で回しています。

場合によってはユニバーサルソケットでも良いですし、ユニバーサルジョイントなしでエキバーだけでもいけます。

この回し方、シチュエーションによっては賛否両論あろうかと思いますが、スピンナハンドルの使い方の一つとしては、あまり認知されていない様な気がしてUPしました。

実際はもっと早く回せます。
条件が揃えば、往復運動のラチェットなんかより断然速いです。

もちろん速さより確実性を重視する場合、もっと速い方法を採用できる場合など事情は色々ありますから、この回し方を適用すべきシチュエーションはそう多くはありませんが、
産業機械系の現場では意外と使えることが多いです。

現場では3/8”はほとんど使わないので1/2“でやる場合がほとんどですけど。





もちろん1/4“のスピンナハンドルでも適用できます。

KTCのスピンナハンドルは、グリップ形状が独特で、この「スピンナハンドル」的な回し方がやりやすいです。

KTCネプロスのスピンナハンドルもなかなかですよね。



最近発売されたKTCのスイベルラチェットハンドル、

スタンダードレングスのBRSW3は同じKTCのスタンダード3/8ラチェットBR3Eユーザーに向けて長さを合わせてきましたが、

ロングスイベルラチェットBRSW3Lは、ロングラチェットBR3Lではなく、KTCのスピンナハンドルBS3Eに合わせた長さになっています。

KTCの新作ロングスイベルラチェットが、
スピンナハンドルと同じトルク感で使える様にと説明されることが多い様ですが、

単にトルク感を合わせるならスピンナハンドルではなくロングラチェットBR3Lに長さを合わせるのが自然ではないでしょうか?

それにどう見てもロングスイベルBRSW3LとBS3Eスピンナハンドルの軸は太さが異なり、同一トルクレンジで使う想定にはなっていないでしょう。

スピンナハンドルは「ブレーカーバー」的な固く締まったボルトと対峙することが多いでしょうしね。


私はトルク感覚というよりも、スイベルラチェットがスピンナハンドルと同じ軌道で回せることから、
ロングスイベルラチェットを、

ある意味スピンナハンドルの上位互換として、

早回しする時の感覚がスピンナハンドルと近くなるよう設定された長さなんじゃないかと思っています。

ドライバー的に立てて回す時も、エクステつけてぶん回す時も、KTCのスイベルラチェットのハンドルは色々な使い方、持ち方に対処できるハンドル形状です。

KTCがメカニックの手の動きを研究して拘って出来たハンドルデザインですから、単に高トルク向きだとかそういうデザインではないですね。




BS3Eに対してロングのBS3Lもありますが、そちらは9.5sq.(3/8“)でも全長が400mmありますから早回しにはちょっと不向きですね。

どちらかというと(私の言う)「ブレーカーバー」的な工具になりますね。

もちろんどっちもスピンナハンドルって名称ですが。w





左からスナップオン(旧モデル)、KTCBS3E、コーケンZ-EALです。

国内メーカーは安全の為に首が90°付近までしか曲がりません。

ソケットやエキバーで高さが出た場合、90°以上下にハンドルを振ることで安定してよじれず回せるので

私は旧スナップオンのように90°以上回る方が好きなんですけどね。

スナップオンも金属グリップのほうがグリングリン回す早回しはしやすいですが、
ついついパイプで延長したくなっちゃいますので、旧プラグリは変な気を起こさせないと言う意味でも優秀です。w

まあもっと長いの太いのデッカいの持ってるし、わざわざこれらを延長する必要はないんですけどね。

とにかくみんなスピンナーハンドルの説明って言ったら、

「固くしまったボルトを・・・」

とか、

「ドライバーみたいに立てて早回し」

とかしか言わないので、


いやいやスピンナハンドルの真骨頂は、手首を返しながら肘を使いながらの連続回転にあり!


それを言いたかったわけです。





Posted at 2023/09/25 00:27:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工具 | 日記
2023年08月30日 イイね!

TONE M44 ロングメカニックめがねレンチ

TONE M44 ロングメカニックめがねレンチ
【 ある意味スパルタン 】 TONE M44 ロングメカニックめがねレンチ(45°x10°) 【 モダンクラシック 】



本日は、既に何回か紹介しているTONE(トネ=旧・前田金属工業)のめがねレンチから、

M44 ロングメカニックめがねレンチ(45°x10°)を紹介。





サイズラインナップは、

5.5 x 7
8 x10
10x12
10x13
11x13
12x14
13x17
14x17
17x19
19x21
22x24
24x27

の全12サイズ(たぶん)


TONEのめがねレンチと言えば超ロングストレートめがねM05が非常に評価が高いですが、

昔ながらの45°オフセットで超ロングセラー両口めがね、

M45 ロングめがねレンチ

も産業機械系をはじめ、長きにわたって愛用されていますね。


M45は昔ながらのシェイプですが、数ある45°オフセットのめがねレンチの中でも薄口で意外とおすすめの品となっています。

私は45°オフセットの両口めがね自体があんまり好きじゃないんですけどねw



対してこのM44 ロングメカニックめがねレンチは、

45°で少し立ち上がった後、すぐに手元に向かって(地上に対して)10°で立ち上がってくる
45°x10°というオフセット。

KTCの21世紀バージョンM5やネプロスが、45°x6°で、
KTC プロフィットツールめがねM30の片側が45°x15°ですが、

ちょうどその間、

KTCのヘックスめがねレンチM27が(45°x10°)だったかな?

TONE M44は他にあまり無い絶妙なオフセットになっていますね。

サイズラインナップはM45に比べるとだいぶ少ないのが残念ですが、

M44のこの絶妙なオフセットは、

昨今の自動車などの狭いスペースでの使用を前提とした設定だと思われます。

・・・

にも関わらず、自動車好きや工具好きの話題に上ることがほとんど無い様に感じています。

M44はホームセンターでも大きめのところじゃないと売られておらず、ほとんどのお店は一般的なM45のほうばかり置いてますからね。


地味ですが、よく見ると結構綺麗なシェイプで、もっと評価されても良い工具だと感じています。



極薄外径で評判のKTCプロフィットツールめがねM30と比較しても外径の小ささ決して負けていないですね。

同じく小径で有名なHAZETの610Nなんかとも互角です。

そして意外なことに、M45もM44も、
未だに線接触のめがねレンチであるということ。

HAZETなどドイツ工具メーカーは線接触にこだわり、
ボックス部の面接触化には懐疑的というか、最後まで線接触で精度を出す方がエライとダダこねてたと思いますが、

TONEさんはなんだかんだでまだめがねレンチは線接触のモデルが結構残ってます。








M75 ロングメカニックめがね(75°)
なんかは比較的新しいモデルなのでおそらく最初から面接触ですね。

Snap-onのフランクドライブから始まったと言われるボックス部の面接触ですが、(本当はLOC-RITE)

ドイツ STAHLWILLE(スタビレー)がAS-drive、Gedore(ゲドレー、ゲドーレ)がユニットドライブだったっけ?
フランスのFacom(ファコム)がOGV、


国内メーカーだとKTCがパワーフィット、
TONEがストロングドライブ、
Ko-ken(コ-ケ
ン)がフラットドライブとサーフェイスドライブ、
FLAG(フラッグ)もフラットドライブだったかな?
FPCがパラボラソケット・・・

と面接触が主流の現在に於いて、
一流工具メーカーが線接触のままモデルチェンジしていないのには
やはりコストだけでなく従来の線接触ユーザーにそっぽ向かれるのを嫌ってのことでしょうか?
一流工具メーカーと言われる中では
まあまあ珍しいですかね。

あーでもMITOLOY(ミトロイ)はまだ線接触か?

まあ私ら産業機械系ユーザーは、
まだまだ線接触で全く問題ないっすねw










話が逸れましたが、M45にはある9mmとか15mm、16x18とか23x26、30x32とかが
M44には無いのが残念ですね。


とは言え、日本車には使いやすいサイズも揃っていてオフセットも現代的。

価格も控えめですし、梨地工具が好きな方には自信を持っておすすめできるめがねレンチです。









Posted at 2023/08/30 20:55:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 工具 | 日記
2023年08月28日 イイね!

KTC プロフィットツール めがねレンチ M30

KTC プロフィットツール めがねレンチ M30
【 プロのニーズにフィットする 】KTC プロフィットツール めがねレンチ M30【 隠れたロングセラー 】

先日はKTC(京都機械工具) Profit Tool シリーズからスパナを紹介しましたが、

本日はめがねレンチ。



専用プラケースに入っているのがTM305 5本セット。

8、10、12、13、14mmの5本セットです。

残りは15、17、19mmで、

全8サイズのラインナップとなっております。







5本セットのほうは、
この工具の性格から、
使用頻度の高いであろう小さめサイズがまとまっており、割安ではあります。

「この工具の性格から」というのは、

狭い場所で使える様にする為に、ギリギリまで薄く、スリムに作られているところですね。

「プロフィットツール」という名称は、「プロのニーズにフィットする」という意味から名付けられたそうです。

KTCのWebサイトからプロフィットツール説明文を以下に・・・



【 限られたスペースの中で確実な作業を要求されるプロメカニックに向けて、

KTCが出した答えの一つがこの「プロフィットツール」です。

スパナ・めがねレンチ・コンビネーションレンチのシリーズで、
その名前は「プロのニーズにフィットする」という思いから
pro+fit=profit(プロフィット)と命名されました。

ねじを回すときにかかる力は、実はとても大きいもの。
手元にかけた力は、てこの原理に従って増幅されてヘッドに伝わります。
工具の素材は固い鉄ですが、十分な強度を保つためには厚いものになってしまいます。
薄くすれば軽くなり、狭い場所でも作業しやすいですが、強度が出ない。
反対に、厚くすれば強度が出ますが、狭い場所では作業しにくいものになってしまいます。

プロフィットツールでは、プロのメカニックが求める
「従来の工具では入りづらい場所で作業したい!」
という声を実現するため、薄さと軽さを追求。
薄型のため標準タイプより耐荷重性は低いですが、無駄を省いたスリムなボディで、特に狭い場所での作業に役立ちますよ。
さらに、スパナやめがねレンチは、8×10mmや14×17mmといった風に両側でサイズが違うのが普通ですよね。
プロフィットツールでは1本が1サイズのみ。スパナは片側がフラットでもう片側が25°、
めがねレンチも45°×15°と15°のそれぞれ2種類の立ち上がり角度になっているのもプロ仕様。

ちなみに「profit」という英単語には、「利益」という意味があります。
プロのメカニックがこの工具を使って整備することで、作業の効率を上げて「利益」を得られますように、という思いが込められているとかいないとか。

プロだからこそ使いこなせる、使い勝手を優先した繊細な工具。
それが「プロフィットツール」なのです。】




オフセット両口めがねですが、両端のサイズは同一で、オフセット違いとなります。



仕上げも美しく、個人的にはミラーネプロスよりも好きな表面処理です。



ギリギリまでシェイプされたリング部周辺はうっとりするほどカッコいい。



Profit だけのシンプルなロゴも良いですよね。

neprosのゴチャゴチャ書いてある刻印も良いんですが、
浮き彫りで「Profit」だけのシンプルなデザインの方が個人的には好きだったりします。



手にしっとり馴染みます。

驚くほど軽く、繊細な握り心地。



ロゴが変わった2000年ごろのタイミングで15mmが加わりましたが、
せっかくなので16mm、18mmもラインナップに加えて欲しいですよね。

7mm、9mm、11mmも入れてフルサイズラインナップにしてくれればよりプロっぽさが増す気がしますw



5本組のケースは場所もとる上に高級感もイマイチ。

なんでこのケースにしたんでしょ?w







オフセットは45°x15°のほうと、







15°側はツバがあり、一旦リング上端から真っ直ぐ伸びて、
途中から15°上がるというもの。

コンビネーションレンチも15°ですが同じ15°でも使い勝手は異なります。

プロフィットツールめがねの15°側はより力が伝わりやすいと感じます。



めがね部の座ぐりは少なく、21世紀バージョン(スタンダード)と、座ぐりのないネプロスとの中間くらいでしょうか?




様々なタイトな場所で活躍してくれますね。




ボックス部はKTCの面接触「パワーフィット」採用で、外径は薄く、




実は薄いと評判のTONEのロングセラーM45めがねよりも更に少し薄いですね。


パワープレイには向きませんが、

加減・・・「いい塩梅」のわかる、ベテランメカニックにこそおすすめな逸品です。

まあベテランはだいたい削ったりガスで炙って曲げたりしたのを持ってくるでしょうがww









Posted at 2023/08/28 21:00:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工具 | 日記
2023年08月24日 イイね!

KTC プロフィットツールスパナ S30

KTC プロフィットツールスパナ S30

【 プロの作業にフィットする 】KTC プロフィットツールスパナ S30 【 あの「ねプロす」よりプロっぽい? 】



本日はKTC(京都機械工具)の、

知る人ぞ知る

「Profit Toolシリーズ」

からプロフィットツールスパナ S30を紹介。

KTCのプロフィットシリーズは、このスパナの他に、めがねレンチ、コンビネーションレンチがあります。

サイズのラインナップはいずれも、

8、10、12、13、14、15、17、19mmの8サイズ。


たった三種類しかない上に、まずホームセンターなどでは見かける事のないシリーズですが、

発売以来、地味ながら口コミで永く続いているラインです。

仕上げはKTCのスタンダードラインの梨地仕上げの商品と、
KTCミラーネプロスの鏡面ポリッシュ仕上げの中間の様な、

上品で美しいピカピカ仕上げ。

コンビネーションレンチはもちろんですが、両口スパナも両口めがねレンチも、

両サイド同サイズなのが最大の特徴です。

スパナの場合、

片側が普通のスパナの様に15°口に角度がついていて、

もう一方は、
スパナの口は柄に対して真っ直ぐで、
代わりに柄が首根っこから25°曲げられています。

この方向に曲げてオフセットを付けられた市販のスパナはめつらしく、

ガスで炙って曲げた自作スパナのようですね。



12mmだけ旧ロゴが混じっていますのは、元々旧ロゴのものを幾つか持っていて、

新ロゴを買い直したあといくつか旧ロゴを友達にあげてしまったからですね。

旧ロゴ品は、ロゴの刻印だけでなく、実は25°縦オフセット側の曲げ方向を合わせて並べた時に、

通常の横オフセットのスパナの向きが逆になります。

これを知って旧ロゴに加えて新ロゴも集めるきっかけになったんですよねw


さて、普通のスパナと違って先端に向けてテーパー状に薄口になっているのがこのプロフィットスパナの一つの特徴ですが、

実はもっと面白い特徴があります。




スパナを掛け替える際に、裏返さないで使う場合、



通常のスパナと同じで60°の振り幅が必要になります。





交互に裏返しながら使うと、60°を30°に出来る点も同じです。

スパナを逆方向に回す事の是非はここでは議論致しませんが、

普通のスパナと同じ角度でついてるんだから、そんなの当たり前じゃないか!

と思われたことと思います。

このスパナの隠れた機能はここから。


反対側の、縦オフセットの方は、

柄に対して真っ直ぐ口が開いてますので、

通常スパナ側と組み合わせると、更に振り幅が半分でもねじを送っていくことが可能になるのです。

やり型形状で薄口という特徴と合わせると、

かなり狭い場所での使用も可能にしてくれるということなのです。

プロフィットツールスパナを語る上で大事な要素だと思うんですが、


工具屋さんでもあんまりこれ言われてませんよね。



もちろん25°の縦オフセットも、特徴の一つですね。

こちらは真っ直ぐ口がついてるので、裏返しても位相は変わりませんが・・・




縦オフセット側の使い道にも心当たりがあれば買いです。



でも高いのが難点です。

炙って自作した方が安上がりですねw


とは言え、見た目も綺麗だし、所有欲を満たしてくれるアイテムでもあります。


薄いので無理は禁物ですが、これでそこまでの無理をしようとは思わないはずです。



今回はKTC プロフィットツールスパナでした。

次回はプロフィットツールめがねレンチも紹介したいと思います。

















Posted at 2023/08/24 18:33:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工具 | 日記
2023年08月23日 イイね!

Facomの名品 40R VS TONEの新作 DSQ 〜 早回しスパナ新旧対決 〜

Facomの名品 40R VS TONEの新作 DSQ 〜 早回しスパナ新旧対決 〜
【 Facomの名品 】Facom ファーストアクションコンビ 40R VS TONE クイックスパナ DSQ 新旧早回し系スパナ対決!【 TONEの新作 】

本日は早回しスパナの紹介です


早回し系のスパナといえば、Facomの40Rファーストアクションコンビネーションレンチそして、BELZERやSnap-OnなどからもFacom同様の形状で、一世を風靡しましたよね。
もちろんそれ以前にも早回し系のスパナは存在しましたが、まあ話を分かりやすくするために、これらを第一世代と呼ぶことにしましょう。

その後、台湾KABOなど、台湾系の工具で面白ギミックを持った早回しスパナが続々と登場したと思います。これらを勝手に第二世代と定義しましょうか。。

第一世代、第二世代いずれも、スパナ側の形状を工夫することで、スパナの掛け替えなくイージーに片方向に回せるようにしたスパナです。



そして今回紹介する我らがおトネさんの、台湾系新作クイックスパナは、第三世代と呼ぶことにしましょう。


TONE クイックスパナ DSQシリーズです。

新デザインで光沢梨地メッキがかっこいいですね。

台湾製ですが、TONEはまず、片側がラチェットめがね(ギアレンチとかギアーテックとか)のコンビネーションレンチタイプでの発売でした。

ラチェットめがね側は首振り、ストレートとありましたが、少し後に、
待望の両口スパナタイプのクイックスパナが発売されました。

新作とか言ってますが、発売から結構経ってますのでホームセンター等で見かけたことある方も多いでしょうね。

私はまだ、10x13、12x14の2本しか所有しておりません。

順次増やしていく予定です。w




スパナを正しい方向に差し込んで、画像でいうと右回転するときには、スパナの上あごの中に仕込まれた爪が角に引っかかって締め付けを行えます。
(スパナをひっくり返せばもちろん弛め時にも使えます。)



掛け替えの時は、スパナを抜かずに左に回せば爪が引っ込んで、フリーでスパナを掛け替えできます。




いやあ、スパナにバネとツメが仕込んであるなんて手がこんでますねえ。
台湾工具ならではのギミックですが、国産だといくらになってしまうんでしょうね。。

まあ詳しくは動画を参照ください。

もちろん、ねじに抵抗がないときは、ラチェットレンチと同じでレンチと一緒にナットやボルトが供回りしてしまいますので、

ほんのりねじが固い時、回り止め付きのUナットやナイロンナットなどで活躍します。

ターンバックルや、タイロッドのロックナット、チェーンのテンショナーボルト、配管のフレアーナットなど、ねじや配管の途中にあって、
ラチェットレンチなどが使えない時などで活躍しますね。

ギミックは面白いものが多く、新作が出るとついつい買ってしまうのですが、

サビついたタイロッドロックナットを、延々と弛めていく作業とか、そういう場合でないとあまり活躍の場がありません。

大抵は、早回し系のスパナを段取りしに戻るくらいならスパナでかちゃかちゃやってれば何とかなることが多いので、

もううんざりするほど道程が長いとかでない限り、重い腰を上げて早回しスパナを取りに戻ろうという気持ちにはなれませんね。。w

とはいえ、スパナしか使えない場所でねじがほんのり延々と固そうだということが、
最初から想定されている場合は、予め段取りしておくと心強いでしょう。

ま、男心をくすぐるおもちゃみたいなもんですけどね。ww







なんとなく頼りない感じですが、一応、しっかり爪がかかっていればそれなりにはトルクかけられます。

ちょっとした工作や、家の中での家具の調整程度であれば、これで本締めしてしまうことができます。

重要箇所のハイテンボルトを規定トルクで・・・みたいな場合は本締め推奨しませんけどね。。




続いて、FACOMの名品、40R ファストアクションコンビネーションレンチです。

まだまだ持ってたのですが、とりあえず手元にあるものを集めて紹介です。


同じサイズが2本とかあるのは、FRANCE刻印があるものと無いものの比較用です。

ファコムといえばおフランス工具ですが、
お察しの通り、途中からフランス製じゃなくなりました。

私は40Rはほぼフルセットで3セット(三世代)持っていたと思います。
1セットは大切なお友達にあげてしまいました。

独特の光沢のある美しい梨地は、ファコムならでは。

最近のトネ工具のデザインも、このファコムのパクリ・・・いやオマージュ・・・
インスパイア系リスペクトからくるものでしょう。ww

いやまあ実際、TONE(旧・前田金属工業)の取り扱いでこのFacom売ってたんですけどね。

トネはこの手の工具好きですよねえww



第一世代ともいえるファコムのファーストアクションレンチは、TONEのクイックスパナとは違い、その形状の工夫だけでラチェット機能を持たせたものです。

上あごから下あごまで特徴的な形状をしていてます。



なんとも不思議なこのスパナ。

スナップオンは、フレアーナットレンチと組み合わせたものを発売していましたね。

一発目の弛め、本締めは、フレアナットレンチ側で、
途中のナットが渋いところの早回しはファストアクション側で・・・

と、とても理にかなったアイテムでしたが、あえなく廃番・・・


まあマニアックな上に実際はなかなか出番が来ない工具というか、



「今使わないといつ使うの?今でしょ!今こそやつを召喚すべし!!」



って時に限って、段取りしてなくて、探しにいくの面倒になっちゃって・・・


「たまには使ってやるか!」


て時に限って、ねじはスルスル回ってこんなの必要なかったり・・・www

動画でもわざわざ指で抵抗を作り出して、無理やりこのスパナで早回ししてますね。


そういうことです。


要らない子なんですこいつらみんな・・・ww


でもねえ・・・新しいの出たら懲りずに買っちゃうよねえ。やっぱり。。


内心、要らない子なのわかってて、喜んで騙されてしまうのですから始末に負えません。。


まあでも

「この手の工具を語れずに工具ヲタは名乗れない。いち早く買って人柱報告しなくては・・・」

という謎の使命感もあったりして。。(*´Д`)








FRANCE刻印は血眼になって探している方もいましたね。
(刻印じゃなくて鋳出し文字だと思うけど面倒なので)

ちなみにOGVとは、めがね側の面接触のFacomの呼称です。





実はFRANCE前後で、形状も変わってます。

BELZER(ベルツァー)や、Snap-on(スナップオン)でもこの手のスパナ出してましたが、

それらは地味に角度が違っています。

この手のファストアクションレンチは、60°のふり幅が無いと使えませんが、
60°取れない場合は、BELZERとスナップオン持ってきて、3本交替しながら・・・

とかやるのが工具ヲタの醍醐味でしょう。(早回しどころか日が暮れますが・・・ww)




FACOMは本当にシャレ乙ですよね。

使うか使わないかなんて大した問題じゃないんですね。

工具ヲタのファッションアイテムみたいなもんです。


毎日おんなじツナギ着て、

洗ったことない安全靴を履いてても、

持ってる工具だけはオシャレしたい・・・

それが工具ヲタというものです。(テキトー)




FRANCE前後で、めがね部も微妙に違いますよね。

どちらも今は入手困難になってしまったのが惜しまれます。

まああんまり使わない人多いわりに、プレミア価格になっちゃてますからね。w




今から買うならとりあえずTONEのがおすすめですね。

耐久性はどうでしょう?

ファコムみたいなタイプは、摩耗するまで使い込まない限りは大丈夫でしょう。


実は面接触なんて、普通のスパナよりトルクかけられる説すらありますが、まあ実際は外れるのが少し怖いですよね。

耐久性的にはまず問題ないと思います。


トネは摩耗だけでなく、バネのへたり、ゴミ詰まり、破損なども心配ですが・・・


まあでもたぶん買ったみなさんのほとんどは、そこまでは使い込まないと思います。

とはいえ、

一つでも思い当たる作業があって頻度が高い方は、買ってみても良いかもしれません。


例えば毎日、スパナじゃないと回せないねじを延々とまわすとか、

週一回とか月一回とか、コンベアのテークアップベアリング部で、アジャストボルトで調整する当番になってるとか、

バイクのチェーンアジャスターが、いつも泥んこの場所を走っててほんのり渋いとか・・・

エアコン配管やブレーキ配管をよく触る職業の方とかもあると便利に使える可能性がありますね。


工具ヲタを自認する方ならもちろん、盆栽工具として買うという選択もありです。w





















Posted at 2023/08/23 18:24:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工具 | 日記

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「豆タンク(仮称) 納車レディパッケージ 〜 リヤ用ドラレコ&ルームランプ編 〜 http://cvw.jp/b/3407800/48595355/
何シテル?   08/12 13:09
とんこつラパン です。よろしくお願いします。 みんカラ久しぶり(14年以上ぶりくらい?)に始めたのでやり方を忘れてしまいました。 無言フォロー等、失礼致します。...
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