人を動かすためには、対象者と具体的な行動指針が大切。という話
以下引用
http://www.howtosuccess.info/mag2010/0217.html
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1964年にニューヨークで、当時28歳の女性が
自宅アパート付近で、男にナイフで刺殺される事件がありました。
この時、被害者の女性は30分以上にわたり
犯人の男性に3度も襲われ 、ずっと助けを求める叫び声を
上げ続けていました。
警察によると被害者の女性の助けを求める声を
聞いた人は少なくとも38人にのぼったそうです。
でも、警察に通報したのはたった1人だけだったのです。
しかも、その通報も女性がが殺された後のことでした。
おそらく事件を目撃した人もいたはずですが、
多くの人は自宅近くで起きた事件に無関心だったわけです。
社会心理学者のJohn Darley氏とBibb Latane氏はこの事件の
ことを調べ、さらに実験の結果から、多くの人が事件に無関心だった
原因を次のような言葉で述べました。
↓ ↓
「多くの人が気づいたからこそ、誰も行動を起こさなかった」
つまり、人は重大な問題や状況に遭遇した局面では
自分で責任を負うことを避け、
「きっとそれは誰か他の人が対処するだろう」
と考え、行動を起こさない傾向がある、ということです。
だから、ニューヨークの事件の際も
「きっと、誰かが通報するだろう」
と考える人が多く、結局、誰も行動しなかったということです。
特にその問題や状況に関わっている人が多ければ
多いほど「誰か他の人が対処するだろう」という思いは強まり、
そして、「大勢の前で自分が関与して失敗するのは恥ずかしい」と
いう思いも強くなります。
これを「傍観者効果」と言います。
◆誰かがそれをやるだろう。
実はもし、あなたが事件や被害にあった時に
周囲の人を「傍観者」にさせずに、救いの手を差し伸べて
もらいたいなら、次のように声を掛けると良いと言われています。
「そのあなた(その人を指差しながら言います。)
そこの青いシャツを着ているあなたです。
私は出血がひどくこのままでは死んでしまいます。
今すぐに救急車を呼んでください。」
つまり、対象人物と具体的な行動内容を
はっきりさせると相手は「傍観者」にならずに、
行動を起こしやすいということです。
だ・か・ら!!
あなたが社員やスタッフに
「みなさ~ん、今、わが社では○○という問題があります。
これを解決せねばなりません。一致団結して頑張りましょう!!」
と叫んでも、
「きっと、誰かがそれに対処するだろう」
と考えがちになりやすいので、対象者と行動の具体的な指示を
ちゃんと出さねばならないということです。
そして、お客さんに対しても広告で
「みなさ~ん、○○店をよろしくお願いします。」
と訴求対象も行動指針もアバウトであれば、
お客さんは「傍観者」になる可能性があるということですね。
対象、ターゲットを明確に、
行動指針を明確にすると
社員やお客さんも「行動しやすい」ものです。
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Posted at 2010/02/17 17:02:47 | |
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