2008年01月05日
PATEK PHILIPPE REF「96」 4
オールドピースの96は何故現行ムーブメントを積んでいる3796よりも人気があるのか考えてみましょう。96は3796と同じサイズで同じデザインです。しかしディティールが違います。
竜頭は大きくカラトラバ十字のマークはない・文字盤には立体感がある・ケースと文字盤の接点に近くなるほど湾曲している・PATEKのロゴが浮かびあがる象嵌細工・機械とケースの大きさが良いためスモセコの位置が良い。竜頭を巻く巻味はオールドは大きな竜頭でカリカリカリ・・・と実に軽快で楽しく巻けるけれど、現行ムーブの215は竜頭が小さい上にグニュグニュグニュ・・・とまるでゴムを捻っているかのような感じ。(防水を確保しているからこうなったのだという理由だけれども・・・)
こういったちょっとちょっとの違いが手作り感を形成して「似て異なるもの」になっていると考えます。もちろん50年余り年を重ねているのでその年季も魅力のうちなのでしょう。
次回予告:1回コラムを挟んで、12-600ATの後継機27-460を乗せた時計です!!
Posted at 2008/01/05 18:40:30 | |
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PATEK | 日記
2008年01月04日
PATEK PHILIPPE REF「96」 3
後日談。その店主さんに「文字盤に修理をした時についた傷があり残念です」とメールをしたのですが、この一言はまずかった。この時計は水の浸入の跡がなくムーブメントはピカピカ、文字盤はPATEKの文字が浮かび上がるオリジナル、ケースは一度も磨いた事がないくらいエッジがたっています。
今でこそその希少価値がわかるけれど、当時は時計に素人だったのでそんな事しか気付きません。店主さんに悪い事しました。。。当時3796rgを持っていたけれど96wgを購入する事にはためらいはありませんでした。
続きます・・・
Posted at 2008/01/04 23:49:46 | |
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PATEK | 日記
2008年01月03日
PATEK PHILIPPE REF「96」 2
前述のこの話を信じるか疑うかは別として素晴らしいストーリーだと思い、さらにホワイトゴールドの96である事、状態が良い事、一新時計からの紹介であることは本社とも確認が取れている。との事を含めその場で話しだけで購入する意思を決定したのです。
はたして現物は・・・コンディションは極上といえる物で、ヴィンテージパテックで有名な銀座のS店では「当店でしたら200万程でうれる96ですね。」と言ってもらえました。2003年の話ですから高騰が続く今だったらもっとかもしれません。後日談ですが、「こんなラッキーな人が居るんだな、と思ったんですよ。」と売ってくれた店主さんに言われました。何せ彼からすると、仕入れて店頭にもネットにも並べる前に、良く考える前に売ってしまったのですから。値付けをその場、その時にしてもらったので、彼も熟考できず安くしてしまったのでしょう。
それもこれも「私のところへ来るべくして来た時計なんだな」と思わざるをえません。(すみません、オオバカなコレクターの自惚れです・・・)
続きます・・・
Posted at 2008/01/03 21:26:25 | |
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PATEK | 日記
2008年01月02日
PATEK PHILIPPE REF「96」 1
この時計との出会いは、本当に偶然でした。ある時計店(大変お世話になっていて信頼のおける店主さんがいます)にフラっと遊びに行ったときに「こんなのがあるんですよ。」と話が始まりました。ある人が1950年代に良い時計を求めスイスに行きREF96を購入したというのです。そのころパテックフィリップは大変高額な時計で、日本ではまだ関税が大変高く高額になってしまい、当時のカタログによると大学卒初任給の約10~20倍だったということです。
関税の節約を考え当地でこのref96を買い、箱や取扱説明書、保証書などは現地で全て処分し(高級品を買ってかえると当然関税が掛かり、旅行する前から最初から持ってたよ、とするためにです。当時のご経験がある方はおわかりでしょう)それからそのオーナーが長い間持ち続け、息子さんの代になって始めて手放す気になったという事です。オーバーホールを一新時計でし続けていたので、「この時計を売りたいのだけど」「それならこのお店がよいでしょう」という形で懇意にして頂いているそのお店が紹介されたという事です。
続きます・・・
Posted at 2008/01/02 21:50:05 | |
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PATEK | 日記
2008年01月01日
PATEK PHILIPPE REF「2526」 5/5
それまで所有していた他のオールドパテックとは違い、大変な重量感がある。トロピカルも色々だけれども、その後所有したトロピカルとは比べ物にならないくらい重さ感があります。PATEK PHILIPPE最初の自動巻きそれも最初期(アーカイブによると、1953年に造られてその年の7月17日に売られた事になっています。12-600AT自体が1953年よりの製造なので最初期の物ですね。)のmono、いかに力を入れたのかが良くわかります。
重い重いといっても手首に載せると不思議な事にすんなりと納まります。コレクションだけに飽き足らず週に何度かは腕に着けていました。とても大事に、慎重に扱っていたのですが・・・何時どこでどうしてさっぱりわかりません。うっすらと11時に筋が入りました(号泣)。光に注意深く当てるとわかる範囲のものですし、写真には写らない程度ですが。
ケースにはホールマークがはっきりと綺麗に残っています。(右上と左下の拡大写真2枚)小傷はありますが、磨けば簡単に取れる範囲です。あえてOVHの時に磨きを断りました。ラグが細くなったりケースが痩せたりするのを避けました。
Posted at 2008/01/01 22:17:58 | |
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PATEK | 日記