
今回はアウディRS e-tron GTに試乗する機会がありましたのでその報告を。

今回はアウディRS e-tron GTを試乗させていただきました。一見である私に単独で1時間以上の試乗をさせていただきましたこと、あらためてアウディのディーラ様に感謝申し上げます。
e-tron GT系はタイカンと同じプラットフォームを使用、このRS e-tron GTの仕様、スペックはタイカンターボとほぼ同じです。
今回の感想はあくまで素人の個人的な感想です。ですので本格的な評価に関しては評論家の試乗記をお読みください。
まず、発進で失敗。モーター「オン」の仕方がわからない。そしてエンジン音がしない!当たり前ですが、小さな疑似音のみ。
走り出しの一番の印象はとにかく静か。わずかにタイヤの走行音が入ってくるだけ、静寂に包まれた世界です。
そして加速は暴力的と形容できましょうか、アクセルを踏み込んだ瞬間、なんの兆しもなく一気に首が後ろに引っ張られます。これがエンジン車だと、ギアを落とすとともにエンジン音が高まり、車がさあ加速するぞという準備状態に入り、それとともに体内のアドレナリンが一気に高まり心の準備ができます。しかしe-tron GTにはそれがありません。しかもその加速たるや0-100km/hを3.3秒で駆け抜けるわけですのですさまじいです。これでは免許証がいくつあっても足りません(笑)。自動車評論家の五味やすたかさんがYouTubeの「e-CarLife」試乗記で加速するときに「3,2,1ゴー」と掛け声をかける理由がわかりました(笑)。

内装は丁寧な作り込みでカーボンとアルカンターラ仕上げ。モニター関係はオーソドックスな配置。最近は、物理スイッチを極力減らし液晶画面で操作する車が多い中で、このe-tronはエアコンなどのよく使う操作関係には物理スイッチが用意されており、その点好感が持てます。911もそうですが、液晶画面操作のみというのは危ないですよね。
ハンドリングは車重が2トンを超えているとは思えません。911と比べるとやや重い印象を受けましたが、それでもハンドルを切るとすっと頭が向きを変えてくれます。そしてオンザレール。これはバッテリーを車体の下部に搭載しているため重心が低いからでしょうか、また試乗車には4輪操舵システムが搭載されていたこともあるのでしょうか。なにしろ気持ちいいこと間違いありません。
回生ブレーキの利きは弱く(あえてそうしてあると事前説明あり)、エンジンブレーキを多用する私は少し回生ブレーキを利かせた方がしっくりきました。パドルスイッチで回生ブレーキの程度を切り替えることができます。あまり違いは判りませんでしたが。
とにかく、このアウディRS e-tron GTは本当によくできたグランツーリスモです。
一般論ですが、今後バッテリー電気自動車(BEV)が普及するにはいくつもの越えなければいけないハードルがあります。まずは、充電設備などのインフラの充実。ディーラにも充電設備がないのですから。最終的には国のエネルギー政策。
今回、最先端のBEVを試乗できたことはアウディ、VW、ポルシェグループがBEVをどのように捉えていることをうかがうことができました。
最後に、試乗を終えて911に乗り換えた時、あらためて911のサスが硬いことに気づかされました。ちなみにRS e-tron GTはエアサスでした(笑)。
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2022/03/22 10:33:33