
実験カテゴリは、まだ効果が不明確であったり、再現条件が定まってなかったり、あるいは時には危険な試みも含むことがあります。この記事を見たご自身でご判断ください。内容については筆者は一切の責任を負いません。
さて、比較検証を何らかの数値取得で試みようと思います。
まず実験用の除電器のラフ作成。

アルミホイルと、ボディ用の装飾シートのあまり(塩化ビニール製)を使います。シートは粘着剤つきなので、そのままアルミホイルを貼れます。

端にアーシングのための電極と、リード線をとりつけ。

エアクリーナーからエンジンのインテークに向うダクトの、ジャバラ部分に巻き付けます(これは仮装着の様子)。アーシング実施の際は、バッテリのマイナス端子はすぐそこです。

測定器はこれ。いわゆるELM372使用と言われているものです。Bluetooth接続で、スマフォのアプリで車のセンサ類の値をリアルタイムに読み込んで記録できます。
このインタフェースはできるだけ評価の一定したものを使ってください。また、車のセキュリティのために、電源スイッチついたものを強くおすすめします〜常時通電してるので、外からあなたの車に接続してドアロック解除や、もしかしたらイモビライザー解除もできてしまうかもしれません。使わないときは外す。つけてる時も電源を切ってください。
アプリは今回は定評ある、調整項目も多い、CarScanner(プロ版)を使います。 読み込んだ値は、リアルタイムに見ることもできますし、記録値から可視化も可能だし、移動に連れて位置情報も記録できます。

こんな感じですね。peugeot206の場合は、エアフローモニタはよく使われるMAFではなくMAPになっています。他の計測値からMAFに直すこともできそうですがそれは後で確認。
アプリで記録されるときには、他のOBD対応メータのたぐいは停止することと、読み出し頻度を高くしないことをおすすめします。
OBDによる情報の読み出しは一般的には本来頻繁に外に送信する状況を想定していません。下手にやるとECUの処理が追いつかなかったり、制御不能になって車を壊すかもしれません。バイワイヤ式の最近の車だとECUが高速になっているとは思いますが、リスクゼロではないので。
私の場合、更新間隔はアプリのデフォルト(というか設定変更項目が見つけられなかった…あったはずなんだけれど)で3時間ほど運転していましたが、途中で速度センサ系の異常が検出されて「AUTOMATIC GEAR FAULT」が出ました。30分ほど停車して収まりましたが。これ、以前からも時々出ていたのでOBDの読み出しが関係しているかどうかはわかりません。なお、前に乗っていたスバルのステラではこういうことは起きていません。
さて、この記録はCSVファイルで落とせますので、Excelなんかで処理(欠測期間のデータや明らかに分布から外れた値の排除など)加工も可能。測定値の絶対値が正しいかどうか、という議論はありますが、それは今回に関しては「比較」が目的のため、相対的に把握できればOKです。
今回、除電器無し、アルミ箔のみの設置、を各々30kmほど試しました。
こちら、除電なしのMAPの値。
こちらアルミ箔のみのMAPの値。

一見してそんな違いがあるようには見えないですが、ここはサンプリングした値をどう扱うかによって変わりそうです。
スロットル開度との相関、ECUによるエコノマイザーの結果値(206SWは取れるようです)、さらには走行パターン(速度、加速度、路面傾斜)。
GPSの情報を同時に取れますので、各サンプル値の高低差記録から、エンジンの動力も把握できそうです。
解析はまたおいおい。次はアルミ箔とアーシングのデータを近いうちに取ります。
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Posted at
2022/06/12 13:17:03