
整備手帳は後で書く。
カーオーディオでサブウーハーが多用されるのは、各種雑音〜低域が多い〜により、その帯域の音がマスクされるからだ。停車時はそれなりの音が、走行時にカスカスになって聞こえるのもそのせいである。
参考
https://s.mycar-life.com/article/2021/11/09/23441.html
対策として、サブウーファー増設、更にはオーディオのイコライザーによる調整スピーカーの増設やネットワークの調整…という方向と、純然たる静音化の二つとその混在になる。どちらが良いということではない。
が、人間の聴覚というのは得てして当てにならず、ベストフィットを心がけているようですドンドン違う方向に向いてしまうこともありうる。また、走行時と停車時の聴こえ方が変わる(オーディオセットは同じ音を出しているが、先のマスキング効果で違うものに聴こえる)のも私としてはあまり良くないと感じる。
結局、静音化を進めて、居住空間の外部ノイズを低減することになる。
方策はたくさんあって、今後やっていきたいが今回はドア内側(今回は前席)のデッドニングをやる。
206のドアスピーカー周りは発泡性のプラスティックで一応対策しているかのように見えるが、ペラペラであり、またドア内張りの振動を抑制する構造ではないのでここを改善。
DIY店で人体によろしくないグラスウール代替の樹脂ウールの吸音材を確保。1メートルで800円程度からある。
これを薄目に裂いて、もともとある防音材の上に建築用タッカーで止める。薄めとはいっても、ドア内張りに接する程度に施工する(ここ大事)。ドアスピーカーのみならず、ロードノイズまで内張りが拾うのをこれで防止し、元々の防音材の効果を増すのが狙い。
前席両サイドに同じ施工をしたが、明らかに低音が引き締まって、音源の低音が立って聞こえるようになった。
走行時と停車時の音の差も少なくなった。
まだ後部席のドア内張りの対策やフロアの制振(これもアスファルト塗布したゴムシートをDIY店で確保済)ができていないので引き続き暇を見てやる予定。
なお、オーディオから突然音が出なくなる現象はこの作業時にまだあったが、ドアスピーカーの端子の絶縁をやり残っている箇所を発見してしまい、慌てて対策。
カーオーディオヘッドで、出力の一部の短絡を検出したら、アンプの出力全体をカットするような回路は考えられるので短絡の対策が不完全で振動によって接触がおきたりすると、音が聞こえなくなるかもしれない。

スピーカーの引き出し線を端子にハンダ付けをし直して融着テープで巻いておいた。
これで音が途切れる問題が解消したらめでたし…
【補足】
静音化は音の反射と減衰を促す素材を適所に使いわけることになる。ウール類は通常高域の減衰のために使われる。それを中に貼って?低音?と思われたかもしれない。
今回のやり方のポイントは、内張り内部で反射してくる高音ノイズの減衰(耳につくがあまりエネルギーは高くない)と低音のノイズの制振(耳につきにくいもののエネルギーが高く低域を濁らせる)。高域はわかる。反射係数の高い鉄などの内張素材に反射させるうちに吸音材で減衰。
では、低域は?車の機構的にバッフル効果を狙ったかもしれないドアの鉄製の機構が意図と外れてロードノイズを拾って、さらにプラ製の内張りも共振して(というか、単純に伝搬して)というのを、ウールで程よく押さえて制振するやり方。
この、「程よく」というのが難しい。下手に金具などで固めると、振動を伝えてしまう(固めすぎて失敗してる人をよく見る…)。アスファルトを塗布した防振シートを貼り付けている方は、振動の音響的な抵抗値を上げることで減衰を促し、また貼り付けた面の反射を上げることで…となるが、鉄の場合溶接されている箇所を支点、溶接されていないところを力点と考えると、支点までも含むベタ貼りにどれだけ意味があるのかは一考を要する(ただし音響的な特性はこの点のみに依らないので一概には言えない)。
ドア内張りにウールをやや厚めに貼って、これまで振動を受けて揺れるがままにしていた内張りの動きにウール押さえつけで抵抗を持たせる一方で、バッフル効果による増強された低音はある程度通す、となると「程よく」でとどめておくのが得策と思う。
ロードノイズ自体は振動の元や、それを伝達する部位の制振など、別なやり方で対策する方が効果が高い。あまり低域のノイズの排除のみを狙いすぎると、結局は鳴りの豊かさが失われてイコライザーや位相補正などの方式に頼らなくてはならず、音が不自然になる。
ドア内張りに、重いシートを貼らずに、軽いウールを利用して不要な共振を起こしている箇所の制振も狙う、適度な抑えに留めるのはそういう理由になる。
Posted at 2022/09/27 01:17:09 | |
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