
【CX-3の騒音対策の結果と考察】
①-1 フロントホイールハウス
オートプラストーン厚塗り(エンジンルーム側は5ミリ程度の吸音材を貼りました)
①-2 下回り(前席下からトランクルームまでと前のバルクヘッドの下部)
オートプラストーン厚塗り。
①-3 フロントドアとホイルハウス内の継ぎ目
申し訳程度にプラスチックの衝立が有りますが隙間だらけ、ここに隙間無く吸音材を詰めます。
【結果】
1番効果が有りました。これは騒音の大部分が外側から入ってくるからだと思われますので、まずは外側で対策をする事に意味が有ると思われます、またオートプラストーンは制震と遮音性があり、隙間無く厚塗りする事が出来ますし、尚且つ表面が凸凹になって音を散らしてくれるのではないかと考えます。
② 室内、ドア、リアハッチの制震材+吸音材。
労力とコストの割に効果がかなり低かったです。だだし足元に敷くノイズガードと言う製品はそれなりに効果が有りました。
それから、他の書き込みや記事で「効果有りと」と書かれている事が多い、リアハッチ上部(デミオ含む)のカウル部分についても効果はそれ程感じませんでした。
そもそも低い音の遮音は「厚くする」か「重くする」かです。厚さ1mm強の制震材や10kg弱程度の重さの制振材では効果は表れにくいですし、隙間なく貼付ける事が出来ません。その事が結果として表れたのかと思います。
例外として、音の発生場所を徹底的に突き止め、吸音材や制震材を隙間なく施工出来る場合は効果が有ると思いますが、かなり難易度が高いと思われます。
(マグネパンダをフォローしてくれている方で、そのレベルに達している方が居られますが、自分のレベルでは無理だと思います)
※、車内の制振と吸音はDJデミオ及びインプレッサsti-5も実施しましたが殆ど効果が有りませんでした(コストと労力を考えると実施した意味が有りませんでした)
③天井
悪影響が出ました。音が室内に篭って逃げなくなりました。制振材と吸音材を施工しました。特に制振材は天井面積の殆どに貼りました、ひょっとするとcx-3は天井で音を逃がしていたのかもしれません。
④Aピラー、サイドシルへの発泡ウレタン注入
騒音対策としては悪い結果に。共振していない筒状の空間を、全て塞ぐのは悪手なのかも知れません、天井と似た様な理由ではないかと考えます。特に発泡ウレタンは一つの剛性体になってしまい振動を逃がさないのかも(自分は鉄とウレタンでは硬さ重さが違うので、振動は直接伝わらないだろうと思っていました)
ただし、経年劣化でボディーが弱くなった車の剛性を取り戻す方法としては効果が有ると思います。現に今回はボディーが硬くなり乗り心地がかなり悪くなりました、補強パイプを入れた様な感じです。
※、筒の先端部にスポンジ等を詰め込むのは効果が有ります。
⑤足回りのメンバーやアームへのオートプラストーン(制振)塗布。
乗り心地に変化が有りました。振動が減少し、滑らかな感じになりました。
最近の車はハイテン鋼を多用し薄く軽量化していますので振動については不利なのかもしれません。
【使用部材】
・制振材=ノックスドールオートプラストーン、レジェットレックス、
・吸音材=ダクトダンパー、エプトシーラ、、耐熱グラスウール、ニードルフェ ルト(昔から有るグレーのチクチク吸音材)
・複合材=メーカー不明の制振吸音材(スポンジ、アルミ、ブチルゴムの3層構造)
・発泡ウレタン(スプレータイプ)
※ 自分の車は当たりが悪かったのか変な振動が有ります、と言う事を前提に考えて。
工業製品が「設計通り」に「計算通り」に完成するとは思えません、製造業に従事しているから分かります。
仕入れた鉄板の厚み、鋳物の巣、曲げ、溶接、機械加工、塗装、図面通りには行かないものです(不具合隠しや手抜きを含め)、例え図面通りであっても全てが規格値の下限になる場合もあります。最近の設計はギリギリを狙い過ぎて、ちょっとした不具合も許容出来ない構造や設計になっているのではないかと思います。
塗装も薄くなり、鉄板も薄くなり、車を長く乗りたい方には残念な設計なのかもしれません。
最後まで長文を読んで頂いた方へ
お疲れ様です、また有難うございました。
Posted at 2022/09/12 20:24:29 | |
騒音 | 日記