
IS Fの試乗記です。余計な前置きはやめて早速。
エクステリアから。総じて、なかなか良いです。僕は、セダン好きだし、ベースのデザインも結構好きです。ベースのデザインを、いい感じで進化させていると思います。
しかし、僕的に斜めったディフューザー(マフラーカッターかと思ってました。よく見たら、
マフラーエンドとつながってないのですね)が、ちょっといまいちかな。フツーに4本出しか、大径オーバルでも良かった気が…。まあ、あえてあげるならそれくらいです。
では、スマートキーを携帯して室内へ。まず目に入ったのが、
OPのシルバリースターリングファイバーのパネル。アルミとはまた違った質感で、いいですね。
シートに腰掛けた印象は、適度にタイトで、横方向の余裕もまずまず。後席も含めた全体の空間の広さはもう少しですが、概ね良好です。
ちなみに、RS4のときみたいな特別な緊張感というものは、伝えてこないです。
それからなぜ4名定員なのでしょうか…。
シートですが、これは、長めの時間座らないと正しい判断はできないことを前提に、適度なランバーサポートとサイドサポートの背面で、日本人の体型にマッチしてると思います(当たり前と言えば当たり前か)。それから、座面が柔らかめなので、車のショックを上手くいなしてくれる感じです。
少し残念なのは、ナビ、エアコン周りのスイッチデザインと、その表記。
PWのスイッチ表記は英語なんだから、この車ならいっそのことみんな英語表記に。
あと、スイッチ類に「トヨタ車共通」を感じます。表面の感触を何らかの処理で変えるなどして、プレミアムを演出してほしいですね。
いずれにせよ、もう少し洗練されるといいですね。
あと、個人的にMDは要りません…。
では、なにか見覚えのあるようなスタートスイッチを押して…。
5.0L V8エンジンはすぐに目覚めます。少しアクセルを…
この音、僕の記憶では、
カイエンSのV8の音に似てます。もちろん、3000回転以上回すと、違ってきますが。
さて、これも見覚えのあるフットPブレーキを解除して出発。
お、ハンドル、FRの手ごたえ。しっとり重めで丁度いい。
ブレーキに関して先に書くと、温まった段階ではやはり良いフィールです。初期制動からカチッと。しっかり止まってくれます。
水温系が動いてきました。では早速フルアクセル(おいおい…)!
「んん?おおっ!!。」とすぐに100km/h超え。
「んん?」に関してですが、構えていたのが少しスカされた表現です。
で、「おおっ!!」は、4000回転あたりを境に更に強烈な加速を感じたときの表現。
この車、最大トルク発生回転数が5200回転なんですね。
3500回転くらいまでだと、構えていると少しスカされましたが、4000あたりを境にエンジン吸気音がまるで別物のようなグオォォォーと言う雄叫びをあげて、キョーレツな加速を見せます。ある意味ジキルとハイドのよう…
この音、この感じ、◎ですねー。サイコーです。
因みに車室内の遮音性能が高いのでしょう。グオォォになるまでは、エンジン音がほとんど聞こえないで、心地よい排気音が響いてきます。この排気音も大きめですが室内では丁度良い良い音です。
足回りに関して、試乗の速度域での印象ですが、ブレーキは先に書いたとおり。
サスに関しては、確かに硬いですが、悪い印象はないです。で、これも先に書いた、やわらかめのシート座面が、上手にショックを吸収してくれます。
ハンドリングに関しては、中立位置からの切り込みは、少しダルに設定してる感じですね。高速走行時のことも考慮しているのでしょうか。
で、そこから切り込むと、やはり、シェアなハンドリング。まあ、車の性格上、グネグネのワインディングよりも、高速のサーキットに向けたハンドリングっていうやつですね。
あと、アクセルレスポンスですが、試乗域だとワンテンポ、ラグがある感じがします。
上記の2点、なんだかメルセデスっぽくもありますね。
ここで、損したなぁと思ったのが、Sportモードでの変化を試すのを忘れたことです。
上記のアクセルレスポンスや、ATのパドル変速の速さ(Mをセレクトすると変化するようですね)等、色々と変化するはずですので、残念でした。因みにDモードでの通常走行時は、当たり前ですが快適の一言です。
停止状態からアクセルオン!でも、ホイルスピンをムダに起こさないところは、足回りのスタビリティの高さもさることながら、このATの賢い制御・セッティングも一役買っているようですね。
何回か、加速・減速、カーブ、車線変更を
愉しんで戻ってきました。
この車、普通に運転している限りホント普通のトヨタ車なんです。何がっていうと、運転しやすいんです。ボディサイズも丁度良いですしね。
排気音は別として、とても423ps/51.5kg・mのスペックの車を運転しているなんて、思いもしません。
しかし、なぜか、交差点曲がるのも、信号待ちでブレーキ踏むのもなんだか愉しい。で、ひとたび鞭を入れてやると、豹変します。これはホントに愉しい&面白い!
「"トヨタ車"に隠された刺激性」~乗りやすく、安全に、そして愉しめる。
トヨタ車にはいつも厳しい目で評価する自分ですが、
正直ここまでトヨタの車を良かったと思ったのは初めてです。(レクサスですがとのツッコミは無しね!)
完敗&乾杯です!
スポーツ車が創りたくて仕方がなかった、トヨタのエンジニア達が、
ここぞとばかりに込めた、「魂」を感じました。
でもこれは、まだ序章みたいですね。お次はどんなでしょうか。楽しみです。
最後に僕からトヨタ(レクサス)さんへのリクエスト。
IS250をベースにチューニングした、いい感じのスポーツセダン、作ってもらえませんか?
IS L(Light weight)って名前でなくてもいいですので!
購入しやすくって、かなり愉しいと思うんですけど…。
→一応
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Posted at 2008/02/11 14:11:28 |
車(インプレ) | クルマ