対決R32GTRvsS15

まだ、某所を走り始めた頃のお話。


今よりもっと、運転技術や車の事を

知らなかった時代。


いつもの習慣になりつつあった某所詣。


一台の車に、目がとまる。


マジョーラカラーに、どでかいオーバーフェンダー、GTウィングをつけた
見るからにドリフト仕様のS15。


彼が、走り始めると同時に、


私も、あとを追うようにエンジンに
火を入れる。


往路の下り。


当時の私には、理解出来ない程、

速かった。


結局、ついていくのに精一杯。


往復一周を終えて。


自然と彼に話かける。


速いすね～🌠


最初の挨拶。


そのあと、車の仕様を聞くと、ドリフトではなく、グリップ派。


実測380PSオーバーのパワーと


助手席さえない潔さ。


ダンロップのディレッサァZ2の極太タイヤ。


我がGTRは、450PS程度だったので、


重量的メリットは、相手に部がある。


彼は、少し気分屋さんで、乗れてる

時とそうでない時の差があったような

思い出がある。


しょっちゅう問題を抱える彼の車。


ドラシャやLSD、ペラシャ、ミッション


某所のスピード領域と泣き所のパーツ達。


いつも、何か気に入らないと、その場でセッティングを出し始める。


いつの間にか、Y中組の組員になった彼。


私は、それまでフェデラルタイヤを
履いていたが、彼とのランデブーの
為に、大枚はたいて、ネオバのAD08に
履き替えた。


高速コーナーや、ストレートは互角。


タイトコーナーは、鼻先が軽いS15の勝ちである。

某所を走る時、車の値段が高い、安いは、関係ない。


シンプルな答えしかない。


彼は、今も走っている。


車は、S15から違う車種になった。


昔と違うのは、走りにムラが無くなり、安定した速さを引き出している。


Y中組から◯◯レーシングに移籍
した。


Y中組に、レギュレーションは無い。


どのチームに、属しようが関係ない。


彼は、某所のアイドルである。



華やかな雰囲気は、隠せない。


またあのS15とは、走ってみたい。


組長。