2026年01月04日
この日は友人のMr.Pと共にTHE CROWNと三菱ディーラーをハシゴ。
まずはクラウンセダンから。
乗り心地はソフトで、昔からのクラウンファンが求めているであろう伝統的クラウンの発展系といった趣。路面の凹凸をなるべく伝えないよう柔らかい脚を与え、コーナーはある程度ロールさせながら曲がる、多少アクセルを踏み込んでも加速の立ち上がりはまろやか。とにかく後部席の人に快適に過ごしていただくことを重視していることが感じられた。気になるのはブレーキで停止する寸前、わずかな前後の揺り返しが残ること。乗り心地を優先するあまり、ダンピングが少し足りないと感じた。総じてショーファードリヴンカーとしては理解できる味付け。20インチホィールを履いている事を考えると驚異的な乗り心地の良さ。前のモデルで離れて行った顧客を取り戻す為の車に違いない。
全長5mオーバー、全幅1890のボディは狭い道では持て余すだろう。運転手さん大変。全長の割にトランクの奥行きは短い。ミライやLSと共通プラットフォームゆえ、水素タンクやバッテリーのスペースに食われたか。
クラウンクロスオーバーはドライバーズカーらしい味付け。自分で運転するならこちらが好き。路面の状況はセダンより伝えてくる。四輪操舵の効果もあり、交差点でも曲がりやすい。ハンドリングもきびきびしている。加速も右足の動きが、より直接的にスロットルに反映されているように思う。セダンより締まった脚だが、こちらも21インチとは思えない良い乗り心地。騒音はセダンより少し大きいか。
着座位置がセダンより高く乗降性はいい。ただし高齢者には逆に辛いか。トランクはセダンよりかなり奥行きがある。後席の背もたれが可倒式ならもっと使い勝手がいいのに。一度可倒式を経験すると、もう後席の倒れない車は選べない。車体はセダンより50狭く300くらい短かったか。四輪操舵もあり、取り回しは良い。内装はデビュー当時のプラスチック感が無くなり、クラウンらしい上質さが帰ってきた。
セダンもクロスも前席はサイドサポートが深く、一見するとスポーツシートの様だが、座ってみるとゆったりしていて狭苦しくない。後席に座った印象は、やはりセダンの方が落ち着く。若干視点も前席より高くて見晴らしが良く思えたのは気のせいか?自分で運転しないならセダンがいい。
試乗はできなかったが、スポーツとエステートにはスポーツカーの様にフロントに6ポットの巨大なキャリパーと大径ローターを備えたグレードがある。高速域から2tを超える車体を止めるには、こんな物が必要なのか?!一度試してみたい。
次にデリカミニの四駆ターボ。
軽自動車に対する認識を改めさせられた。まずドアを閉めた時の音に高級感がある。それだけで造りの良さを感じる。ターボエンジンも力強く、上りでもトルク不足を感じない。更に驚くべきは脚の良さ。荒れた路面での乗り心地と静粛性は軽自動車であることが信じららないレベル。背が高いにも関わらず、コーナーもヨタヨタせず良く曲がる。これなら値段が高くても納得できる。あとは玉突き衝突で前後から挟まれた時にキャビンが潰れなければ完璧だ。
Posted at 2026/01/11 21:07:08 | |
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試乗記 | クルマ
2024年10月26日
今回も友人のMr.Pに誘われ、2台試乗してきた。
まずはスズキのフロンクス。店舗に到着するまで存在すら知らなかった車だ。
外観はけっこう立派。200万円台半ばで買える車に見えない。内装もそう。ダッシュボードやドアの内張も触らなければ硬質プラスチックだと気が付かない。
乗り心地もハンドリングも悪くない。1.5リッターのマイルドハイブリッドは実用十分なトルク。絶対的なパワーは無いので、ここぞという時に踏み込むと物足りないかもしれないが、街中で不満を感じることは無さそうだ。
着座位置も高くないので、普段乗っているセダンから乗り換えても違和感を感じない。
SUV等には興味がない私ではあるが、移動の手段としてこの車は悪くないと思う。コストパフォーマンスが高いと思わせるのは、流石スズキだ。
次にこの日のメイン、シビックRS。
RSと名乗る以上、相当スポーティーなのだろうと期待して乗った。
なお、こういう車は本来ワインディングとかに持ち出して走り込むべきところ、普段A/Tに乗っている私がディーラー試乗だけで感想を書いていることをご承知いただいた上で読んでいただきたい。
さて、乗り込んでまずはシートポジションの低さを感じた。スポーツ感を出すのに、視線の低さも大事だ。
走り出すとトルクの太さを感じる。普段M/Tを運転しない私でも、クラッチミートにあまり気を使わないでいい。カタログ上では1700回転くらいから最大トルクを発揮することになっていたか。低回転からターボが利いていて運転しやすい。
ブレーキフィールは特に印象に残らない。普通のブレーキ。
ハンドリングはシビックのそれである。悪かろうはずがない。
RSの売りであるM/Tだが、左右のストロークが私には短すぎる。走りを楽しんでいる人たちにとってショートストロークは美徳なのであろうが、個人的にはもう少しストロークがあった方がいい。その方がはっきり何速に入っているか意識しやすい。慣れの問題かもしれないが、あまり短いと「本当に入ってる?」って思ってしまう。あと、ギヤを入れる時に少し力を込めてゴクッと入れてやる必要がある。スコッと入る感じではない。シフトフィールやストロークは、先日乗ったロードスターが良かったなぁ。何もかも自然で感覚に合っているというか…。
シートはあまり好きになれない。レカロと比較するのは申し訳ないが、ゆるい。座面のクッションも、なんか長年使いこんでアンコがへたったみたいな座り心地。これは即交換だな。
総じて言うと、そこそこよくできた普通の車という印象。シートポジション以外、特にスポーツカー的なものを感じない。正直、乗り出し500万という金額は出したくない。今となってはM/TのシビックはRS一択になってしまったが、これが出る前に普通のシビックでM/Tを買った人には「買っといて良かったね」と言ってあげたい。全開できたり、連続コーナーを走り抜けたりするシチュエーションでは印象は違ったものになるのかもしれないが、ディーラー試乗ではこんな感じ。
フルモデルチェンジ前のハッチバックは良かったなぁ。街乗り試乗でも気分が高揚したもんなぁ。もしシビック買うなら、中古の先代ハッチバック探すなぁ。方向性は違えど、セダンも良かった。スポーティーな印象は無かったが、上質な乗り味で後部座席の人も満足できるだろう。走りのハッチ、乗り心地のセダン。好みで選んで後悔無し。
Posted at 2024/10/30 23:11:47 | |
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試乗記 | クルマ
2024年07月25日
友人と共に2台の車を試乗した。
まずマツダ・ロードスター。
約30年ぶりにマニュアルミッションを運転した。
ND型がデビューした当時、AT車に試乗したところ、なんだか普通の車っぽくて面白くなかった。
しかし今回はMT。最初から気分が違う。着座位置や視点の低さ、視界に入るエンジンフードやフェンダー越しの風景はATと同じはずなのに、なぜか今回は心が弾んだ。そして今回はシフトレバーを操作することで、低い座席と相対的に高くなるセンタートンネルとシフトレバーの位置を意識することになる。この高さ、絶妙だな。ステアリングに近いから手の移動が少ない。久々に踏むクラッチペダルはけっこうストロークがあり、半クラッチも楽で30数年ぶりに運転した割にはすんなり走らせることができた。
車重が1t強にして1.5リッターのエンジンは十分な性能と感じる。もうシャカリキに走るような年齢ではないので、絶対的な速さは要らないのだと改めて思った。サスペンションのチューニングも丁度いい。硬過ぎず軟らか過ぎず。NDデビュー時より若干硬めになっているのは気のせいかな。でもスポーツカーとして丁度いい引き締め方。普通に乗るには社外品の足は要らない。
やっぱりスポーツカー、それもMTは楽しいな。市街地の試乗だけでも楽しく感じる。お金に余裕があれば実用車に加えてMTの2シーターも持ちたいところだ。
次にスウィフトスポーツ。久しぶりのMTでも運転できたことに気をよくして、試乗のハシゴをした。
現行型スウィフトにスポーツの設定が無いので、スポーツだけは前のモデルを継続生産しているそうな。
1.4リッターのターボは力強く、大の男3人が乗った状態でもガツンと加速する。車重は1tを切っているというじゃないか!こいつは速い。上り坂で2速のつもりで4速に入れていて、なんで上らないんだろうと思ったが、友人は「よくエンストしないな」と思っていたそうな。低回転のトルクも太いということか。値段もロードスターより100万も安い。安くて速い車が欲しいとなれば、日本車ではスウィスポ一択ではないだろうか。
でも、スポーツカーが欲しいと思ったときにスウィスポを選ぶかと言えば、否。着座位置すなわちアイポイントの高さや着座姿勢は普通の乗用車なので、スポーツカーに乗っているという特別感が無い。年齢を重ねて速さを求めなくなったオッサンがスポーツカーに乗りたいという時に求めるのは雰囲気である。この日に試乗した2台から選ぶならば、100万余計に払ってもロドスタ。その100万が払えないなら潔くスポーツカーは諦めた方がいいと思った。
理想を言えば、スーパーセブンになるんだけどなぁ。各種条件が厳しいよなぁ。
Posted at 2024/07/27 23:55:31 | |
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試乗記 | クルマ
2024年02月11日
本日友人のMr.Pに誘われて試乗したのはスズキの新型スウィフト。誰もが実力を認める走りのいいコンパクトハッチの実力はいかほどか。
試乗車として用意されていたのはマイルドハイブリッドでCVTの前輪駆動。四駆も用意されているそうで、雪国の人たちは喜びそうだ。雪が降らない地域では車体が軽いFFかな。
外観はキープコンセプトで、だれが見てもスウィフト。パッと見はマイナーチェンジかフルモデルチェンジか分からなかったが、旧モデルと比較すると明らかに別物だった。今度のヤツの方がカッコいい。
内装はプラスチックの質感が見た目にもはっきり分かってしまうが、この車の本質はそんなところではない。
動力性能は目を見張るほどのものはないのだが、必要にして十分。モーターのアシストのおかげで、よほど本気で走らなければ不満の出ないレベルだと思う。
ブレーキの利きも自然で初めて運転しても違和感はない。ただし、停止直前で変速ショックのようなコクンという感じがある。
ハンドリングも素直。カーブでのロールもよく抑えられている。着座位置が少し高いからか若干頭が振られるような気もするが、気のせいかもしれない。視界はすこぶる良好。
乗り心地は高級車のそれとは違うが、悪くない。硬すぎず適度に締まっていると思う。ワインディングでも楽しめそうだ。本気で攻める走りをするなら別だが、ちょっとキビキビ走らせたいという人にはぴったりのセッティングではないだろうか。
本気で走る人以外はスウィフトスポーツでなくても素のスウィフトで十分じゃないか?ただ、排気口が見えないリアバンパーのデザインは少し物足りないけど。
安全装備の充実には驚かされる。前後の障害物センサや自動ブレーキは当然として、アダプティブクルーズコントロールまで付いている。日産で言うところのアラウンドビューモニターは画像処理が絶品だ。デバイスの性能向上もさることながら、ソフトウェアで相当頑張ったと思う。とても見やすい。
前席シートヒーター標準装備というのも凄い。今日は寒くなかったのでヒーターを入れると暑かったが、このクラスでシートヒーターが付いてるって感動だ。最近はどこのメーカーもそうなのか?
オーディオはCDプレイヤーが付いているというのも50代のおっさんとしてはありがたい。スピーカーは全グレードでトゥイーター分離式の2wayだって。贅沢だな。今回試聴していないので、音質は分からない。
これだけ走れて装備が充実して、ベースグレードは200万を切る。四駆のフルハイブリッドでも200万円台半ば。軽自動車より安いぞ。スズキの低コストでいい車を造る技術ってすごいな!トヨタが資本提携を望んだ理由の一端はそこかっ!
個人的な好みで今までセダン以外に興味を持たなかったが、ここまでハイコストパフォーマンスを見せつけられると心が動く。スウィフト、いい車だ。
Posted at 2024/02/11 23:31:04 | |
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試乗記 | クルマ
2023年03月19日
新車2台に試乗してきました。このサイトはメニューにちゃんと「クルマレビュー」があるのですが、私は項目別より自由な文体で書く方が性に合っているので、ブログとして書いております。
さて、まずはシトロエンC5X。外見は今流行のクロスオーバー。力強さと気品を併せ持ったデザインです。クロスオーバーとはいえ、都会が似合う車です。実際、不整地は得意ではないでしょう。舗装路を選んで走った方がよさそうです。タイヤは流行の大径19”。ちょっと乗り心地が心配です。
車内もとても上品で上質感があります。DSのような派手な演出はありませんが、落ち着いていて嫌みが無く、私はこっちの方が好きです。
実際乗ってみたらどうか。まず動き出しの滑らかさと同時にステアリングの軽さに驚きます。最近のフランス車は、みんなこんなに軽いのでしょうか。これもプジョーと同じ様に速度が乗って来ると適度に重くなるので、取り回しの楽さと安定感を両立しています。店舗から道路に出る時の段差はほとんど衝撃を感じさせず、ふんわりと道路に降り立ちました。路面のざらつきにも凸凹にも滑らかさを失いません。本当に19”かと疑うようです。2種類のばねを組み合わせて、乗り心地の良さとコーナーの踏ん張りを両立しているそうです。エンジンは1.6リッターターボで、1.6トンのボディを難なく加速させます。そう、1.6トン。最近のこの手の車としては軽く作られています。そして小排気量なのにトルクフル。やはりダウンサイジングターボはヨーロッパ勢の方が日本より一日の長があるように思います。この純ガソリン車はもう生産終了で、今後ハイブリッドだけになるそうです。足の味付けはスポーティーというものではなく、この車はゆったりと流すような走りをするものだと感じます。せかせかした走り方は似合いません。多分急いでいる時もこの車に乗ると、気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。800万円くらいするのかなぁ、と思ったら530万円くらいだそうで、乗り心地から想像した価格よりリーズナブルでした。私が買えるわけではないですけどね。
最後に車庫入れで感じたことですが、日産で言うアラウンドビューモニター(一般名詞は何て言うんでしょうね?)の画像処理が上手。ソフトウェア開発の人、頑張ったなぁ。
次は新しいプリウスです。
今までプリウスには全く関心がありませんでした。しかし今回はネット上で写真を見て、だいぶカッコよくなったと思い、興味が湧きました。先だってショッピングモールでの展示会にたまたま出くわし、実車は写真よりもカッコよく見えました。内装もデザイン質感共に素晴らしい。最近はクラウンの内装が貧相になったので、相対的にプリウスの質感が高級車レベルになりました。
今回友人Mr.P(ポンポコ)が誘ってくれたおかげで運転する機会を得ました。さぁ、走りはどうでしょう。今までプリウスを運転したことが無かったので直接比較はできませんが、先代、先々代の助手席や後席に座った感じと比較すると、乗り心地は格段に進化しています。剛性向上の賜物でしょうか。従来のモデルはゴツゴツした乗り心地に残念な気持ちになったものですが、今度のはとてもいいです。これも19”タイヤ履いてるんですよね。信じられない。先に乗ったシトロエンを比べると劣りますが、200万円も差があるので仕方ないでしょう。車のキャラクターも違います。箱根などに乗り出せば、プリウスの方が気持ちよく走れるに違いありません。それに電気モーターによる発進加速は純ガソリン車では味わえないものです。ハンドリングもしっかりしており、カローラでも思いましたが昔のトヨタ車のイメージは完全に払拭されています。逆にマツダの方が運転の楽しさが無くなってしまいましたね。ロードスターに乗っても「ふ~ん、普通じゃん」て思いますもん。
新型で何より最も気に入ったのはインパネやダッシュボードの造形です。プジョーのようにステアリングの上から見るインパネはアウディA3のようなコックピット感がありますし見やすい。ガンダム世代には好まれるのではないでしょうか。ダッシュボードの造形や質感も凄く好み。
ただこの車、絶対に売れますよね。後々中古車のタマ数も豊富になるのはいいのですが、人と同じ車に乗りたくない私としては選べない車です。
一つ残念なのは後方視界。極端に狭いので、デジタルミラーは必須だと思います。
Posted at 2023/03/24 12:00:19 | |
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試乗記 | クルマ