福島 郡山 受験生死亡交通事故 控訴せず懲役12年確定
2025年10月2日午前11時55分
ことし1月、福島県郡山市で酒を飲んで車を運転し、大学受験で大阪から訪れていた19歳の女性をはねて死亡させるなどしたとして35歳の被告が危険運転致死傷などの罪に問われた裁判は、期限の1日までに検察も被告側も控訴せず、懲役12年の判決が確定しました。
郡山市の池田怜平被告(35)は、ことし1月22日の早朝、酒を飲んで車を運転し、JR郡山駅前の交差点で大学受験で大阪から訪れていた19歳の予備校生の女性をはねて死亡させ、20代の女性にけがをさせたとして、危険運転致死傷と酒気帯び運転の罪に問われました。
裁判では、危険運転致死傷罪の要件の1つの、わざと信号無視をしたかどうかが争点となり、福島地方裁判所郡山支部は先月17日、危険運転致死傷罪が成立するとした上で、懲役16年の求刑に対し、懲役12年を言い渡しました。
この判決について、亡くなった女性の遺族が「過去の量刑を参考にしたことには一定の理解をするが、一般社会の考え方に照らし、判決内容は軽いと考えている」として検察に控訴するよう申し入れていましたが、検察は期限の1日までに控訴しませんでした。
一方、被告側も控訴せず、懲役12年の判決が確定しました。
判決が確定したことを受けて女性の遺族は「検察が控訴しなかったことについて納得していません。飲酒運転など危険な運転が頻発している現在において、あまりに刑が軽いと思います。
この事件のあとも福島県で飲酒運転があとをたたないと聞いており、こんなひどい事件が起きたあとも飲酒運転をする人の
気持ちを理解できません。罪を重くしなければ、飲酒運転などの危険運転はなくならず、被害者が増えるだけです。危険運転をなくすためにも厳罰化、法改正を強く望みます」というコメントを出しました。
Posted at 2025/10/03 10:09:46 | |
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