
OBD読みのログデータ整理方法を素人自己流でやっているので、備忘録を兼ねて誰かの参考になればということで駄文公開します。
シャシダイに載せることが出来れば一発なのでしょうが、ケチ者としては、ログを整理して解析するのが安上がりです。
私はスズキのエスクード1.4T後期乗りなので、それでの手順ということで。
* 準備物
OBD2ドングル
Android Car Scanner App
時間
* 手順
1. 設定
アプリの車情報を分かる範囲で正確に設定します。
エスクードの場合、以下のデータが整理上で必要になります。
A: Calculated boost
B: Engine RPM
C: Power from MAF
D: Throttle position
以下は、好みです。
E: Timing advance
2. データ取得
ひたすらに走ってデータを取ります。私の場合、スポーツモードにしてMTモードでギアを保ったまま、周囲に迷惑をかけずに「合法な範囲で」加速をしながらデータを取ります。大体、5~10回くらい上まで回す事が出来れば、十分なデータになっているはずです。
3. 解析
CSVファイルで書き出して、整理をします。
3.1 対象データのみ抽出
上記項目を抜き出します。
3.2 Throttle positionでソート
エスクードの場合、85%程度の値がmaxなので、80%以上のデータだけ抜き出します。
3.3 クレンジング
回転数でソートし、500~1,000 rpm刻みの区切りでデータを取捨選択します。
例えば、区切り内の区間平均に対して、ブースト値および出力について80%以下のデータを機械的に削除すれば変なデータは大体消えます。
3.4 トルク値等算出
[kW]÷[rpm]×9548.8でトルク(単位:Nm)が求まります。
私の場合、Power Editorでブーストを騙しているので、設定値から逆算して真ブースト値を求めます。事前に作ったテーブルから線形内挿で補間して求めていますが、結構面倒です。
3.5 統計整理
1,500 rpmは1,250から1,750まで、2,000 rpmは1,750から・・・というようにしてそれぞれのデータ点数をCOUNTIF(B:B,"<"&F2)というようにしてH列に整理していきます。
その上で、PERCENTILE.EXC(INDIRECT("C"&H2+1&":C"&H3+1),0.8)というようにして統計整理をします。
※A~E列は上記参照。F列には1,250 1,750 2,250・・・と境界値、G列にはアキ 1,500 2,000・・・と代表回転数が入り、H列には合計データ点数が入るイメージです。
3.6 プロット
良い感じにプロットします。
参考までに、オレオレブーストアップの出力結果例を示します。
レビューで書いているエアフィルターのデータは↓の感じです。
この手順でPower Editorのパラメータの試行錯誤やパーツの評価をしています。
データで見ると、感覚的なものとある程度一致しているので、まぁ筋が悪いことはないかなぁと思っています。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at
2023/09/23 23:53:17